【闘病記】フレンチブルドッグの茉菜が角膜潰瘍に〜くりかえす再発、治療方針の転換〜
ライターの志野菜緒子です。2015年2月、わが家の愛ブヒ茉菜の左目の様子がおかしくなりました。
瞬きの回数が増え目を開けにくそうにして、普段はあまり多くない目やにが取っても取ってもまた出てきてしまいます。フレンチブルドッグは目が弱点の一つだとは聞いていましたし、慌ててかかりつけの動物病院に飛んでいきました。
同じような症状をもつブヒたちの力になれるよう、我が家の経験談をお話します。
病名は角膜潰瘍

Monika Vosahlova/shutterstock
先生の診断は角膜潰瘍とのことでした。何かのはずみで角膜に傷がついて、剥がれてしまったのでしょうとのこと。剥がれた角膜が目についていると良くないとのことで、先生が綿棒で取り除いてくださいましたが、見ているだけで辛くなる処置でした。
保湿と抗菌の目薬をその場でさしていただき、同じ目薬を持ち帰って1日複数回さして1週間様子を見ることになりました。目は良くなるのも悪くなるのも早いので2、3日点眼をして悪化するようであればすぐに来てくださいとのことでした。
茉菜は元保護犬で、保護時の状況は栄養状態が悪く栄養失調からの歯槽膿漏がひどく、散歩もしていなかったようで足腰も弱く体力もあまりありませんでした。
保護され、うちに来てからも慣れていない歯磨きや耳掃除やシャンプーをされ、まっすぐ歩くこともできなかったのを散歩できるようになり、毎日頑張って普通の家庭犬になりました。辛い生活を数年間送り、その後も一生懸命頑張ってハードルをいくつも乗り越えてきた茉菜がまた辛い目に遭う事は私にはとても耐えがたいことでした。
一刻も早く治してあげたい。その気持ちしかありませんでした。茉菜の大嫌いなエリカラを付けて点眼を頑張って1週間、目に見えて茉菜の間は良くなり先生も目薬の回数を減らして良いと言ってくださいました。
良かった!!と喜んだのもつかの間、数日したらまた茉菜が目をしばしばさせるようになってしまいました。
しつこい再発

Liga Gabrane/shutterstock
それからはエリカラを付けて傷がつくのを防ぎながら点眼を頑張って、良くなりかけてはまた悪くなり、一進一退の繰り返しでした。先生も目薬の種類を変えてくださったり、同じ鼻ぺちゃさんでやはり角膜潰瘍を繰り返していたこの診療経過を調べてどの治療法が良いか調べて下さったりしました。
ですが、これと言って完治に至る治療法の見つからないまま3か月も過ぎてしまい、先生から瞼の縫合手術という選択肢の提示がありました。角膜を保護するために瞼を縫い付けて2週間前後目を閉じて、しっかりと角膜が再生できるようにする治療法でした。
瞼をぬい付けるには、鼻ぺちゃの苦手な麻酔という関門があります。それで完治が保証されるなら、それしか選択肢がないのなら仕方がないかもという気持ちはありましたが、できれば避けたい手段でした。
ネットで角膜潰瘍やその手術のことを調べたり、インスタグラムにも投稿してフォロワーさんにいろんな経験を教えてもらったりしました。その結果、茉菜の場合はその手術をしたとしても再発する確率は決して低くはなく、角膜がはがれてしまう原因も傷がつくことだけではないかもという事がわかりました。もしかしたらアレルギーが原因ではないかもと考えるようになりました。
治療方針の転換

Seregraff/shutterstock
先生に相談してみたら、確かにアレルギーの可能性も否定できないとのことでした。アレルギー検査をするのも良いが、前日に食べたものや検査時の体調によって結果が変化することもあるとのことで、それよりも一切のアレルゲンをカットした一番厳密な療養食を試してみることになりました。
それで症状が収まれば、少なくとも原因がアレルギーだという事がわかるからです。高価な療養食ではありましたが、大切な茉菜の目の為には値段は問題ではありません。とりあえず一番小さな1キロサイズの療養食を買って、試してみることになりました。
劇的な効果

Seregraff/shutterstock
処方していただいた療養食は最低限の栄養をきちんと確保するのにしっかりとわんこが食べられるように、とてもおいしい味になっているそうで、普段からご飯が大好きな茉菜はいつも以上の食いつきで、初めての療養食をあっという間に完食してくれました。
すると一つ嬉しいことが起こりました。
元々お腹が丈夫な茉菜のウンチがこの頃少しゆるめになっていたのが、しっかりコロコロうんちに戻ってくれたことです。そして目の症状も目に見えて良くなっていきました。
ただ一時的に症状が良くなることが発病してから何度もありましたので、油断はせずにエリカラと点眼はそれまでと同じように続けていました。
そして1週間後の診察日。
今までにないほどしっかり角膜の状態が良くなっていると先生から言っていただきました。茉菜も大きな目を嬉しそうに見開いて私をじっと見てくれました。目は口ほどにものを言い、とはこの子たちにためにあるような言葉だと時々思います。
言葉は話せないけど、大きな耳で一生懸命私たちの言葉を聞き、表情やしぐさで自分の言葉を伝えてくれます。特に喜怒哀楽はびっくりするくらい顔に出る我が愛ブヒ。長い期間がかかりましたが、ようやく茉菜を苦手なエリカラからも1日に何回もの点眼からも解放してあげることができました。
2か月ほど様子を見てから、野菜や果物でアレルゲンになる可能性の無いものを少しずつ食べさせてあげられるようになり、魚も今まで食べたことがないようなものも与えられるようになっていきました。保湿の点眼も1日2回程度で良いようになりました。
その後、少し白内障の兆候が出てきてその目薬が増え、茉菜が目を半開きにして寝ることが多くなったせいか保湿目薬の点眼回数をまた増やし、目軟膏も併用して小康状態を保ってきました。
くりかえす再発…

Monika Vosahlova/shutterstock
しかし、2017年春ごろからまた茉菜の左目の様子がまたおかしくなってきました。すぐにかかりつけに飛んでいきましたが、予想していた通りの残念な診断結果でした。あれほど用心していたのに、また角膜潰瘍になってしまったのです。
私が家族のことと仕事の両方で私が忙しくなり留守がちになったために点眼の回数がそれまでほどにできなくなってしまっていたせいだと思われました。
自分自身の体調もかなり崩してしまっていましたが、それ以上に茉菜の角膜潰瘍の再発はとても辛く、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。保湿と抗菌の点眼と一番厳格な療養食に戻し、療養食以外は摂取しない状況に逆戻りしてしまいました。
2年前ほどにはすぐに症状は好転しませんでしたが、それでも少しずつ改善していき、ほぼ全快したと思ったら、今度は右目に傷がついてまだ治療は継続中です。充血もしやすくなってきたので、紫外線から目を守るためにサングラスもつけさせるようにしました。
初めは視界が狭くなるので歩きにくそうにしていましたが、リードを短めに持ってしっかり先導してあげるとスムーズに歩けるようになりました。散歩のときに植え込みの匂いを嗅ぐだけでも鼻ぺちゃは目を傷つけてしまう事もあるので、その予防にもなるので一石二鳥です。
今ではどんなに忙しくても決して点眼の回数を減らすようなことはありません。私の都合で二度と茉菜に負担をかけるような事はしないと深く心に誓いました。
おわりに

Seregraff/shutterstock
最初に茉菜が角膜潰瘍になった時、目は良くなるのも悪くなるのも早いと獣医師さんに言われましたが、茉菜のように長期戦になることも珍しくないとその後のお話で言われました。
症状のちょっとした変化で私が一喜一憂しているのを見て、先生は長い目で見ていきましょうと言ってくださいました。私たち飼い主の動揺や落胆はすぐに愛ブヒに伝わって、逆に心配をさせてしまうと他の飼い主さんからお聞きしたことがあります。そのことは頭でわかっていながら、茉菜のことになるといつも過剰に心配症になってしまいます。
茉菜の前では極力笑顔でいて泣き言も言わないようにしていますが、それでもきっと何もない時とはきっと微妙に違う自分を見せてしまっていると思います。そのことも含めてしっかりと反省をして、もっと強い親になって我が子を守っていきたいと思います。
我が家の経験談をとおして、同じような症状・病気で悩んでいるブヒたちの力になれれば幸いです。
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