【取材】14歳とは思えぬベビーフェイスと毛艶! 手作りごはんでの腸活でアレルギー体質が劇的改善 #63Chou chou(しゅしゅ)
10歳を超えても元気なブヒを、憧れと敬意を込めて“レジェンドブヒ”と呼んでいるFrench Bulldog life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドブヒの肖像』です。今回登場してくれたのは福島県に住むchou chou(しゅしゅ)くん。え、本当に14歳?と思うほどのベビーフェイスにぬいぐるみのような艶やかな被毛。その若々しさの秘訣にグッと迫ります。
目次
Chou chouくんのプロフィール
年齢&性別
14歳1ヶ月の男の子(2008年10月4日生まれ)
体重
10.6kg(若い頃は9.6kg)
大好きなこと
食べることとお散歩、ばあばの家で吠えること
既往歴
・2011年秋頃に食物アレルギーと先天性の頸椎変形が判明。同時に両後足にパテラの兆候が見える。
・2013年11月に唾液腺腫に。投薬で完治。
・2016年1月にヒマラヤチーズを噛んで割れた右上後歯を全身麻酔で抜歯。
・2017年9月にエプリス(歯肉腫)を切除。この頃に白内障との診断も。
・2018年12月に右耳に耳血腫に。2ヶ月間の抗生物質治療で完治。
・2021年1月に症状が重い頸椎ヘルニアを発症。し、注射と神経をサポートするサプリで治療。
・2022年3月に右手の狼爪に良性腫瘤。他の部位の乳頭腫も一緒に全身麻酔で切除。
2歳でアレルギーと診断、フードを変更
両パンチが特徴的な丸いお顔はまるでパピーのようだけれど、14歳の立派なレジェンドchou chou(しゅしゅ)くん。今では貫禄満点なボディですが、パピー時はか細かったんだそう。
「ボストンテリアに間違われるほどに痩せていて、イメージしていたアメリカンタイプのフレブルとはかなり違う印象でした。
でも迎えた当初はフレブルに関する情報が少なく、何をするにも手探り。愛読書だった雑誌『BUHI』が大事な情報源でした。
当時はうんちも緩めで、肌に時々湿疹が出たり、指の間に炎症があったりしていましたが、こんなものかなと思っていたんです。
でも2歳の時に行き始めた動物病院で、アレルギーが判明。その後の詳細なアレルギー検査で豚、牛、コーン、大豆など複数の食物に反応することがわかったんです。
今まで与えていたものが全部ダメだったと知り、そのせいでうんちが緩かったり湿疹が出ていたと知りショックでした」(chou chouくんママ=以下「」内同)。
ここからアレルギー対応フードに切り替え、おやつをあげる場合もフードを与えるように。
「おかげでアレルギーは治まったものの、7歳になった時にある考えが浮かんで...」
その“ある考え“とは、食を楽しめていないのではないかという思い。
その頃のフレブルはまだ“短命”のイメージ。残り少ないかもしれない犬生に、ずっと同じアレルギー対応フードを与えてこの子は果たして幸せなのか?と疑問を抱いたのです。
「お世話になっているドッグカフェのオーナーさんからのアドバイスや、『BUHI』で他の飼い主さんが紹介する手作りごはんを知ったことが大きかったです。
何が良いのか調べた結果、本来犬は生肉を食べていたこともあり、朝はアレルギー対応フード、夜は生肉食にシフトしました。
肉は生の馬肉が中心。時々軽く焼いたラム肉にすることも。
そこにさつまいもや長芋、大根、ごぼう、ブロッコリーなんかの旬野菜を細かく刻んで煮た後、フードプロセッサーでとろとろにしたものをトッピング。
手作り食は、体に良い酵素を食事から摂取できるのも魅力でしたね」。
これが大正解。ごはんを変えると、目に見えてたくさんの嬉しい変化が訪れたのです。
うっとりするほどふわっふわ!毛並みが大幅に改善
食事を切り替えて、まず最初に気づいたのは毛並みの変化でした。
「以前はパサパサと乾燥していて毛が抜けやすいかったのが、フードを変えて3ヶ月くらいで毛質が変わりふんわり柔らかに。
ぬいぐるみみたいというと大袈裟ですが、本当にふわふわになったんです。涙焼けも改善し、春先の花粉の時期に出ていた湿疹などの症状も良くなりました」。
食の効果のすごさを身をもって感じたママさんは、Chou chouくんが10歳頃からは薬膳を取り入れるように。
「犬の薬膳教室で、季節に応じた食材の取り入れ方などを学びました。
夏には冷たい馬肉を、冬は体が冷えないよう少し加熱するなど、調理法も気温や体調によって変えています。
また、腸活を意識して、オクラや里芋といったねばねば食材をふんだんに取り入れるようになりました。胃粘膜の保護や整腸作用があり、消化酵素も豊富なんです」。
日々手作りで補う栄養のおかげなのか14歳の今までChou chouくんは内臓疾患に罹ったことがありません。
「歯肉や狼爪にできた良性腫瘍などはありましたが、内臓疾患にはなったことがありません。14歳でも元気な理由を聞かれて、一番に思い付くのはやはり腸活だと思っています」。
食事の他に、善玉菌を腸内で増やすペッツメルトというサプリを愛飲しているそう。
このサプリを飲み始めてから、お腹の発疹や脱毛がきれいに治ったのだそう。人間もアレルギーには腸内環境を整えて、免疫力を上げることが有効ですが、犬も同じなんですね。
穏やかなライフスタイルと細かな健康チェック
食だけでなく、日常生活や病院との付き合い方にも健康のコツがありました。
「昔から散歩は朝と夕方の2回。10年ほど前に両後足にパテラの兆候が見られ、現在はその影響で左膝脱臼による変形がありますが、自分で歩き回っています。
昔から散歩はガッツリ歩くのではなく、気になる匂いを嗅いでいる時間の方が長いタイプですが、そのペースに合わせるのが私の役目。
また、我が家は自営業なので、仕事中は2階で寝ているChou chouですが、階下から私たちの声や動きが分かる状況なので、完全なお留守番もほぼありません。そこはストレスがないのかも。
また、散歩中でも自宅でもたくさん話しかけ、コミュニケーションをとるように心がけています」。
マイペースで歩く散歩や留守番の少ない生活は、心身の健康に大きく寄与しているのでしょう。
また、病院での検査も抜かりありません。
「肛門線絞りなどのケアで2〜3ヶ月に1度は病院へ行くんですが、その都度気になっているところを診てもらっています。
また予防接種などの機会を利用して白内障や耳の中、膝を含めた全身チェック、フィラリアついでの血液検査などもやってもらいっています。
こまめに病院へ足を運び、未病の段階でカバーできている部分も大きいのかな」。
保険より日々の食事やサプリに投資
実はChou chouくん、10歳にして、今まで加入していたペット保険を解約しました。それにはこんな理由が。
「我が家から高度先進医療が受けられる動物病院へ通うにはかなり時間がかかります。それなら保険料を払うより、毎日の食事などにお金をかけ、そもそも病気になりにくい体作りを重視したほうがいいなと考えました。
薬膳や東洋医学の未病という考えにも影響を受け、信頼関係ができている地元のかかりつけ医さんと食生活、さらに自宅ケアの三本柱で健康をサポートしています。
毎晩の歯磨きは夫が担当しているのですが、以前、小豆よりも小さな歯肉種に気が付けたのもこの自宅ケアのおかげ。
我が子に合うご飯やライフスタイルは、やっぱり飼い主である私たちが一番よく知っていると思うんです」。
そしてこんなアドバイスも。
「頑張りすぎないことですね。疲れている時はアレルギー対策フードに少しの肉か魚を乗せる手抜き食にすることも。
こうして無理はせず、楽しみながら日々を過ごすのが幸せなシニアブヒライフの鍵だと思います」。
取材中、構ってもらいたいChou chouくんが鳴くとすぐに声をかけ、その気持ちに応えていたママさん。この大きな愛が、健康を害するさまざまな要因から彼を守っているのでしょう。
手作り食やこまめなケアには、その愛を物語る健康長寿のヒントがたくさん詰まっているのです。
取材・文/横田愛子
★「#レジェンドブヒ」で投稿お待ちしています!
フレンチブルドッグライフでは、取材にご協力頂けるレジェンドブヒを探しております!
10歳を超えたブヒたちは、「#レジェンドブヒ」をつけてInstagramに投稿してみてくださいね。
編集部から取材のお声がけをさせて頂くかも!?
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