2019年4月24日3,322 View

食べ残す、散歩拒否…ようす見でOK?「愛ブヒを病院に連れて行くタイミング」の正解は

桜が満開を迎えた頃に雪が舞ったり、かと思えば昼間は汗ばむほどの陽気になったりと、なんだかこの頃のお天気はひどく不安定。そんな影響もあってか体調を崩すブヒも多いようで、相棒の不調に頭を抱えるオーナーさんを近頃よく見かけます。フレンチブルドッグはその見た目とは裏腹にとってもデリケートな体の持ち主。だからこそ、季節の変わり目や湿度が上がる梅雨時などに体調を崩しやすく、慌てて動物病院に駆け込む人も多いはず。でも、病院へ行くタイミングの見極めって難しくないですか?

WilleeCole Photography/shutterstock

いつ行く? 今でしょ!

あれれ? なんだかちょっと様子がおかしくないかな。気のせいかな。いやでも普段と様子が違う気がするような…。フレブルを相棒に持つ人にとって、相棒の日々の様子は常に優先事項のトップに君臨しているけれど、例えばお腹がピーピーになっている、食べたものを吐き戻す、明らかに歩き方がおかしいといったひと目でわかる不調を除き、“ちょっとした違和感”程度では病院へ連れて行くタイミングを迷うことはありませんか? 

 

もちろん、もし病気だったりどこか具合が悪いようであれば一刻も早く病院へ行って獣医の診断を仰ぐべき。でも、そこまで普段と様子は変わらないようにも思えるし、自分の気のせいの範囲内だと思えないこともない状態で、仮に出勤時間が迫っていたりしたら、きっとものすごく迷うはず。そうなんです。明らかな不調ではない場合、「ちょっと様子を見てみるべき? それともすぐに病院へ行く?」という迷いは結構多くの人が経験している問題のひとつ。いつもは元気モリモリのフレンチブルドッグとはいえ、「たまにはまったりモードの時もあるよね〜」なんて自分に言い聞かせて仕事に行ったものの、やっぱり気になる。帰宅してぐったりしていたらどうしよう……と考えたら仕事が手につかなくなることも日常茶飯事。

 

だからこそ、自分なりの“病院へ連れて行くタイミング”を決めておくことはとっても重要なんです。

 

普段の愛ブヒを観察しよう。

VDB Photos/shutterstock

筆者の場合、相棒を病院へ連れて行くと決めているタイミングはご飯の食いっぷり。普段から食いしん坊で朝起きたらまずご飯を要求し、食事を出すや否やものすごい勢いとスピードで完食する相棒だから、食いつきが悪い、残す、食べない、という状態ならば必ずどこかに不調があると考えます。そのため比較的不調を見逃しにくく、病院へ行くタイミングが取りやすいです。

 

ただ、普段からご飯をがっつかない、残すことも多いといったコの場合は見極めが特に難しくなりますよね。でも普段から相棒の様子をじっくり観察していれば、少しの違和感でもきっと気付くはず。例えばお散歩の途中で歩きたがらず帰りたがったり、水を飲む量が普段と比べ少ない、撫でると避けるようにする、いつもはあまり入らないケージの中に入ってひとりで居たがるなど、フレブルは彼らなりに小さなサインをちゃんと出しているはず。そのサインに気付いたなら、まずは病院へ。

 

つい「もう少し様子を見よう。」と思いがちだけれど、場合によってはいち早い治療や診察が必要な場合もあるのです。連れて行った結果なんともなくたって、それはそれで安心できますからね。

 

愛ブヒと暮らしている人だから分かる、相棒に対して感じる少しの“違和感”。実はこの違和感こそが彼らからの大きなサインです。気のせいかな、なんて思わず、自分が感じた違和感を信じてくださいね。

 

不調の原因を探ろう。

私たち人間の中には、気圧や天候に体調が大きく左右される人も少なくはないですよね。代表的な例だと低気圧の時に頭痛がしたり古傷が痛んだり、朝起き辛くなったりなどが挙げられるけれど、実はフレンチブルドッグたちワンコの中にも気圧が原因で体調を崩すコがいるって知っていましたか? 

 

ワンコもヒトと同様に気圧の変化によって影響を受けるかどうかは個体差があり、一概にどのワンコも変調をきたすわけではないけれど、シニア犬や前庭疾患、水頭症、てんかんを患っているコは特に影響を受けやすいと言われています。場合によってはふらつきや眼振、嘔吐など三半規管のバランスが崩れていることで起こる症状が見られることも。

LightField Studios/shutterstock

そこまでの症状は出なくとも、食欲不振や元気減退、下痢に便秘といった症状が出る場合もあります。この気圧の変化に関してはブヒの不調を見極める要因のひとつだけれど、相棒の体調が優れない場合、そこには何かしらの原因があるはず。普段食べ慣れないものを食べたというのもそうだし、慣れない場所で環境の変化からストレスを感じる、なんてのも一因となります。そんな時、まずはオーナーである私たちがその原因となる要因を考え、それを獣医に伝えることが大切。

 

なんとなく相棒がしんどそうだと感じた時は、数日間の様子を詳細に思い起こし、それをちゃんと獣医に伝えること。自分で言葉を話せないフレブルだからこそ、不調に陥りそうなアレコレをオーナー側が把握しておく必要があるのです。いくら名医といえども、普段の相棒の様子を知らない獣医にとっては不調と言われてもなかなか原因を究明しづらいもの。そのため相棒の一挙一投足をよく知る私たちが日々愛ブヒを観察することで、いち早く彼らの変化に気づけるのです。

 

寒暖差の激しい季節の後には、ブヒにとって難敵の梅雨と暑い夏がやってきます。体調を崩しやすくなるこれからのシーズンに備え、まずは自分の中で相棒を病院に連れて行くタイミングと、いざ不調になった際に何が原因か探れるように日々の様子をしっかりチェックし、体調不良から相棒をガードする術を身につけておくと安心です。なお、夜遅い時間帯に散歩するのが習慣になっているワンコは消化器系のトラブルを起こしやすいというデータがあり、自律神経が乱れやすくなるそう。そのため朝や夕方の活動的に動ける時間帯を選んで散歩をさせるなど、日常的に出来る工夫をしておくのもオススメです。

 

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