2019年5月13日5,618 View

こんな症状はキケン!ヒトだけじゃない…フレブルも「五月病」になるんです

史上最大の連休となった10日間にも及ぶゴールデンウィークが終了し、キャンプに街にと遊び疲れた人も愛ブヒとゴロゴロイチャイチャを満喫したという人も、なんだか日常に復帰したくないような気持ちになってはいませんか? 今回のような長いお休みでなくとも、毎年ゴールデンウィーク明けは出社したくない人や学校に行きたくなくなるキッズが増えることが多く、「五月病」という言葉をあちらこちらで耳にしますよね。さて、この「五月病」という症状、人間のものだけではなかったのです。いやいや、毎日が日曜日で永遠のホリデーなフレブルたちワンコに五月病なんてことありえないでしょ〜、なんて思っていると大間違い。実は犬も五月病になるらしいので、今回はその症状や予防法についてお届けしたいと思います。

 

Irina Kozorog/shutterstock

まず「五月病」の正体を知ろう。

連休が終わった今の時期、人間世界では「五月病」というワードが多用されるけれど、そもそも五月病とは一体どういうものなのでしょう。実は五月病という名称は正式な病名ではなく、医学的に言い直せば「適応障害」や「うつ病」「パーソナリティ障害」といった心の病気にカテゴライズされるもの。これは4月に職場や学校といった新しい環境に入ったものの、長いお休みの後にやる気を失い無気力になる症状で、放っておくと食欲不振や睡眠不足、さらにはうつ状態にまで発展してしまう危険性を伴います。

 

では、なぜ五月病になってしまうのか。その最大の原因はストレスだと言われていて、環境の変化が苦手な人や就職や受験などの大きな目標を達成したことで燃え尽きてしまう人がかかりやすいそう。ならば、就職も進学もしないフレンチブルドッグが五月病になる理由はないじゃないのよ! と思ってしまいますが、ワンコが五月病になる理由に家族の変化や不調が挙げられます。そもそもフレブルはとても愛情深く家族が大好きな犬種。それゆえに家族の不調を敏感に感じ取り、それがストレスとなって発症してしまうことも。つまり、愛ブヒとあなたは一心同体のような関係で、家族のストレスがそのままブヒに伝染しちゃうなんてことも起こり得るのです。

 

原因は他にも…。

Lined Photo/shutterstock

五月病に陥ってふさぎこんでいる家族の姿を目にし、オーナーと同じようにストレスを感じること以外にも、ワンコの五月病の原因として挙げられるのが気温や季節の変化によるストレス。このゴールデンウィークもそうでしたが、雨が降って肌寒かったり突如として真夏日がやってきたりと、わずか数日の間で激しく気温が上下しましたよね。こういった気温の変化によって風邪をひく人が多いように、ワンコたちだって体調を崩しやすくなるのです。

 

さらに長い連休中はお留守番もなく、ずっと大好きなオーナーさんにべったりとくっついて過ごしたブヒたちにとって、ひとりで過ごすお留守番の時間が増える日常に戻るのはとても辛いもの。こういったことがストレスとなり、それが積み重なると五月病になるフレブルが現れます。ワンコの五月病の症状としては、散歩に行きたがらなかったり遊びに興味を示さない、手足をしきりに舐めるといった普段とは違う行動をしたり、食欲がなくなる、お腹を壊す(嘔吐や下痢など)などの身体的な症状が出たりするのが一般的。解決策としてはいち早く普段通りの生活サイクルに戻すことが第一ですが、もし長期間症状が改善されないようなら他の病気にかかっている可能性があるので病院で診察を受けましょう。

 

毎日のご飯で手軽にストレス予防を。

食べることが大好きだというコが多いフレンチブルドッグにとって、毎日の食事は大きな楽しみのひとつ。五月病で食欲が落ちているコにとっても、日々の食事でしっかり栄養を与えることは症状改善の第一歩。そこで見直したいのは愛ブヒの食事です。

 

フレブルオーナーは日々のフードにこだわっている人が多いですが、まず市販のフードの場合はフードそのものの劣化にご注意。フードに含まれている油は空気や光などによって劣化し、アレルギーや生活習慣病を発症させる原因となるトランス脂肪酸へと変化します。そのためなるべく新鮮なフードを与えることが重要だから、小袋を買って開封後なるべく早く食べきるなど保存面での工夫を。

stockcreations/shutterstock

また、手作りご飯派にオススメなのが、腸内環境や精神の安定に効果的な栄養素を持つ食材を取り入れること。例えば肉や魚、豆類には精神を安定させるセトロニンという栄養素に変化するトリプトファンがたっぷり含まれており、トマトやかぼちゃにはリラックス効果や抗ストレス作用に効くギャバ(GABA)が豊富。さらに、納豆やチーズ、ヨーグルトなどの発酵食品は腸内環境を整える役目があるので、自律神経と密接に連動する胃腸にとって必須の食材と言えるでしょう。バランスの取れた食事と毎日の生活リズムを崩さないこと。実はこの2つこそが、ヒトもワンコも五月病にならないための予防策なのです。

 

 

毎年ゴールデンウィーク明けの今頃は、誰しもが少し気だるいような、なんだかやる気が起きないような気持ちになってしまいがち。そんなアナタをいつもそばで見ている愛ブヒにもその気分が伝染しちゃわないように、まずはオーナーである私たちがいち早く日常のサイクルに戻ること。そして週末にはフレブルと一緒にストレスを発散し、心身ともにパワフルな状態でこれからやってくる眩しい夏に備えておきたいですね。

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

犬だって長寿時代!認知症予防にトイレ問題など…「愛ブヒ介護」への心構え3つ

いいなと思ったらシェア

おすすめ記事

特集

特集一覧