犬だって長寿時代!認知症予防にトイレ問題など…「愛ブヒ介護」への心構え3つ
フレンチブルドッグは短命だなんて言われていたけれど、最近は喜ばしいことにそうとは言えなくなってきました。それはひとえにブヒのオーナーさんが彼らの体質や特徴に合った食事やケア、治療と予防をしてきたためで、今や15歳を超えるご長寿ブヒだって珍しくありませんよね。しかし、それと同時にある“問題”も浮上しているのです。その問題とは、ご長寿となった相棒の介護について。人間でもそうだけれど、ワンコも歳をとると数多くの身体的トラブルが増えてきます。中には認知症になる老齢ブヒもおり、最期のその時までしっかりとサポートし、見送りたいと考えている私たちにとって、愛するフレブルの介護問題は将来的に必ず考えなければならないこと。だからこそ、今から相棒の介護について一緒に考えてみませんか?
ずっと早く歳をとる君たちへ。
人間なら中年くらいの歳でも、いまだにオモチャを破壊したり、凄まじいイタズラを仕掛けてきたりと、永遠のイタズラっ子のような一面を持っているのはフレブルの大きな魅力。犬は1歳になって以降は“1年ごとに4歳ずつ歳をとる”と言われているので、7歳以降はシニア期となるのです。
シニア期に入ったら、
・歳を重ねるごとに食欲や運動量が落ちる
・呼びかけに対し反応が遅くなる
・寝ている時間が長くなる
といった身体の変化が見られるようになり、さらには
・目が見えにくくなる
・耳が遠くなる
といった老化のサインがちらほら出始めることも。それに加え、10歳を超えた頃から物にぶつかったり同じところをぐるぐると回る、夜鳴きするなど、認知症の症状が現れるケースも。ただ、一般的に認知症になりやすいのは秋田犬や柴犬に代表される日本犬が多いとされ、フレンチブルドッグを含む洋犬に認知症傾向は少ないとされています。とはいえ、100%認知症にならないとは言い切れないので、できる限りの予防を今のうちから始めるのが得策。
効果的な予防法としては、頭を使う知育系オモチャを選んだり、おやつ探しなど頭と嗅覚を使う遊びをさせる、お散歩コースを変えて新たな刺激を与えるなどの方法がオススメ。ワンコだってヒトと同じように、日頃のちょっとしたアイデアで認知症予防ができるんです。
介護が始まるまでに覚えさせたいこと。
よくお爺ちゃんやお婆ちゃんが「朝、目が覚めても起き上がるまでに30分もかかる」「あちこち痛くて歩くのが億劫」なんて会話していますよね。ヒトもワンコも、年齢を重ねるにつれ身体のあちこちに違和感や痛みが出るのは当然のこと。長く使った機械が不調をきたすように、私たち生き物の様々な器官や機能も年齢とともに衰えるのです。そんな身体の不調の中でもとりわけフレンチブルドッグに多いのが、ヘルニアに代表される関節の病気。
フレブルは生まれつき骨形成異常のコが多く、ヘルニアや関節炎、膝蓋骨脱臼といった病気になりやすい傾向が。そんな時、もしあなたのブヒがお外でしかトイレをしないコならば少し大変です。すぐに出られるお庭があるおうちならともかく、仮にマンションで飼っている場合、トイレのたびに外に連れ出し、場合によっては十数kgにもなるブヒを抱えて移動する必要がありますよね。ブヒにとってもトイレは外でするものだと習慣づいているので無理に我慢をさせ、そこから他の病気を誘発することも。そのため、早いうちから室内でトイレをさせるトレーニングをするのがブヒにとってもベスト。
実は筆者の以前の相棒は、自力で立ち上がれなくなってもなお、トイレを家の中でしませんでした。何度「そのまましてもいいよ、大丈夫だから」と声をかけてもかたくなに室内ではしなかったため、日に何度も抱えて庭へ連れ出したことを覚えています。その時に感じたのは、自分の大変さや手間ではなく、雨だろうと寒かろうと、大事な相棒に外に出るまでトイレを我慢させているという辛さでした。すでに外でのトイレが習慣となったブヒに今から室内トイレトレーニングをするのは大変だけど、先々のことを考えると、必ずマスターさせたいトレーニングのひとつだと言えるでしょう。
もう一度、赤ちゃんブヒに戻る日々。
ことわざに「七十の三つ子」というのがあります。歳をとって老いると子供のように無邪気な性格に戻るという意味で、人間でも70歳を超えると3歳児のように無邪気でわがままになるということ。このことわざを、実際にアナタのブヒに介護が必要になった時に思い出して欲しいのです。特に相棒が認知症を患った場合など、連日の夜泣きや昼夜逆転の生活、起きている間はずっと同じ場所をぐるぐる回る、時に攻撃的になるなど、オーナーにとっては見ているのも悲しく、いたたまれない気持ちになるような状態になってしまうことも少なくありません。
でも、ピカピカのパピーだった相棒を迎えた時だって、お部屋のあちこちで繰り返される粗相や構って欲しさゆえの夜鳴き、思いがけない行動に笑ったり悩んだり落ち込んだり、時には励まされたりしましたよね。シニアブヒのそういった行動が悲しく感じるのは、きっと成長してお利口になり、何もかもうまく出来るようになった相棒を知っているから。でも、少し視点を変えれば、もう一度あのパピー期のてんやわんやを味わえるのです。出来ていたことが出来なくなったのではなく、どんどん赤ちゃん返りしているんだなと思えば、きっとより愛おしさが増すはず。
フレブル界隈では10歳を超えたブヒを“フェアリー期”と言うけれど、その言葉通り、妖精のような佇まいでそこにいてくれる。もう、ただそれだけで私たちを幸せにしてくれる彼らだからこそ、老いも含めてとことんまで愛し抜こうではないですか。
時々、歩くのもようやっとという風体でえっちらおっちた歩くワンコを目にします。その傍らでゆっくりと歩調を合わせ、その姿を愛おしそうに、大切そうに見守る飼い主さんを見ると、とても幸せな気持ちになります。人間の介護が大変なように、相棒の介護も簡単ではありません。でも、いざ介護が必要となったその日のために、心構えがあるとないでは大きな違いがあるはず。そして、いつか来るシニア期のために今から出来る対策だってたくさんある。だからこそ、愛ブヒの年齢にかかわらず、今から相棒の介護について準備しておくに越したことはありませんよね。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
【取材】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【販売開始!】フレブルオーバーオール「UNIVERSAL OVERALL × W-OKI KENTA × フレブルライフ」
アパレルブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)」と、沖縄在住のフレブルオーナーで人気タトゥーアーティスト「W-OKI TATTOOのKENTA」。そしてフレブルライフのトリプルコラボで完成した、フレブルオーバーオール。
ストア情報
フロントプリント、バックプリントの2展開で、それぞれフレンチブルドッグのイラストも違います!
イベント「フレブルLIVE」で先行販売しましたが、ついにフレブルライフストアで販売スタートです! -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【取材】脳腫瘍治療のスペシャリスト・長谷川大輔教授が進める脳腫瘍の最新治療とは
フレンチブルドッグは脳腫瘍になりやすい犬種だといわれています。事実として、てんかん発作の症状が出てMRI検査を受けたフレンチブルドッグのうち、「約70%が脳腫瘍」と診断されたというデータも。犬の脳腫瘍は残念ながらあまり良い予後は期待できず、根本的治療も身体に負担がかかることから、私たちオーナーは希望を失いがちになります。
そんな脳腫瘍治療に、新たな風が吹こうとしているのです! このプロジェクトの先陣を切る、日本獣医生命科学大学・長谷川大輔教授にお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】川口春奈とアムのやさしい世界。ー大人気女優は生粋のフレブルラバー
いまをときめく人気女優が、フレンチブルドッグラバーであるという事実。
そうです、その人は川口春奈さん。
アムちゃんというパイドの女の子と暮らしています。
話を聞けば聞くほど、そして春奈さんとアムちゃんのやりとりを目の当たりにするほどに、そのフレンチブルドッグ愛がわたしたちのそれとまったく同じであることに、なんだかうれしくなってしまったのでした。
春奈さんとアムちゃんのすてきな暮らしを、BUHI編集長の小西がいつくしみながら、切り取らせていただきます。
-
【イベントレポ】のべ6,500人・4,500頭のフレンチブルドッグが集結!「フレブルLIVE2023」の全貌大公開!
第二回『French Bulldog LIVE 2023(フレブルLIVE)』が、無事閉幕しました!
今年は思い切っての2daysチャレンジ。当日までどうなるかドキドキでしたが…なんと、のべ「6,500人・4,500頭のフレンチブルドッグ」が集結。
開催地の山中湖はもちろんのこと、道中のサービスエリアもフレブルだらけで、他犬種のオーナーさんは「何があるんですか!?」と驚いていたとか(そりゃそうだ笑)。
さぁみなさん、いよいよ「フレブルLIVE 2023」のレポートをお届けです!
今年参加してくださった方も、来年こそと意気込んでくださっている方も、臨場感たっぷりのレポートをお楽しみください!
フレブルLIVE -
【愛ブヒのお肌に悩む方へ】THE fu-do(ザ・フード)を食べて「納得のいくお肌」になるまでの、3ステップとは!?
販売からわずか半年で20万食を突破し、満足度95%を超える「THE fu-do(ザ・フード)」。
フレンチブルドッグの中でも特にお肌に悩む子には、積極的にお召し上がりいただきたい!
そして、どうか焦らないでください。フレンチブルドッグの体質を踏まえると、納得のいくお肌になるためには、最低でも3ヶ月はかかります。
でも大丈夫。今回は、すこやかなお肌を目指すための「3ステップ」をお伝えします! 毎日のボディチェックが、ますます楽しくなりますよ。
ザ・フード -
【PUFFY出演決定!】フレブルLIVE 出演アーティスト発表【第一弾!】
今年の『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
「フレブルLIVE」の特徴は、二日間でコンテンツが異なること。
一日目は愛ブヒとオーナーさんが主役の参加型コンテンツ。そして二日目は、アーティストによる音楽フェスが中心です!
今回は、音楽フェス(二日目)の出演アーティスト発表第一弾!
なんと、オーナーにも「世代」が多いPUFFYの出演が決定しました!
フレブルLIVE -
【ロッチ出演決定!】フレブルLIVE「11/9(土)」の司会はフレブルラバーのロッチ!
『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
一日目は愛ブヒとファミリーが主役になる、参加型コンテンツ。
二日目はアーティストを呼んで、史上初の愛ブヒと楽しめる音楽フェスを開催。
2daysで大きく内容が異なるのも「フレブルLIVE」の魅力です。
そして…今年の司会は、待望の「ロッチ」が登場!
みなさん! ついにロッチのお二人が「フレブルLIVE」にやってきます!
フレブルLIVE -
【肉球の香りがするビール、誕生】イラストは千原ジュニアさん【フレブルLIVEで先行販売!】
『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
今年は例年以上に反響があり、二日間ともに駐車場付きチケットがSold outとなりました!
年々パワーアップしている「フレブルLIVE」ですが、今年はオリジナルのクラフトビールを制作。
世界初・肉球の香りがするビールで、その名も「Paw Pad Ale」。
パッケージのイラストは、なんと千原ジュニアさんが手がけてくださいました。
フレブルLIVEにて、先行販売いたします!
フレブルLIVE
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
French Bulldog LIVE⚡️2024 (フレブルLIVE)
-
7周年特別企画「プロジェクト7」
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】FBL編集部の「アバウトな幸福論」
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】短命拒否権ーフレンチブルドッグは、もっと生きる
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。