平成最大の水害をブヒの絆で乗り越える!
九州、広島、岡山、四国…西日本を襲った豪雨により、今この原稿を書いている現時点では死者は150名超、今なお氾濫する河川がある中においても必死の救命活動、捜索活動が行われています。平成という世に入って最大、かつ最悪な豪雨災害とされる今回の水害で、まずは被災された方に心からお見舞いを申し上げるとともに、どうかどうか、全ての方が、そして動物たちが1日も早く日常を取り戻せることを祈ってやみません。また、こういった災害時にどうしても後回しにされてしまう動物の救助状況について現在分かっている範囲での情報や、少しでも役に立つトピックスをお届けしたいと思います。
災害時に動物を取り巻く状況とは

Margarita Mindebaeva /shutterstock
ようやく水が引き始めた現在、少しずつ被害状況が明らかになってきています。とはいえ、やはり動物に関する情報はまだ少なく、被災地域ではペットレスキューもままならない状態であることに変わりありません。
現在分かっているのは、被災したエリアでペットサロンなど動物に関わるお仕事をされているショップのスタッフさんが独自に動物の救助にあたっていること、被災地の保健所には豪雨で迷子となった家族の迎えを待っているペットがいることなどで、物も言えず、場合によっては繋がれて自力で移動できないままという状態の動物がいることも否めません。
実質、人間のための援助物資と比較し、ペットのための物資が届くのには最低3〜5日かかるとされています。
現在陸路での物流が断たれているエリアがあることを考えれば、今回の災害で動物がおかれた状況というのは決して芳しくはないと言えるでしょう。
ただ、そんな中にも光はあります。例えば女性2名ながら岡山県真備町でペットの救助活動を行なっているペットサロン フェリーチェさん。
被災した地域に無償でペット用の災害トイレ処理剤を送付する取り組みをされている「株式会社エクセルシア」さん。
※Instagram:@wanco_no_unco
など、すでに支援を実行されている方々もおられます。
一方で、何かしたいけれど被災地から遠い、今すぐに支援を行えない状況にいる人も多いのが実情。
でも、被災した動物に対して何かしたい、役立ちたいという気持ちを持つこと。これこそが支援を形にするエンジンとなるのではないでしょうか。
まだ混乱が続く被災地ではボランティアの受け入れ態勢も整っていませんが、今この状況を見聞きし、たとえ遠くにいても何かしたいと感じたその気持ちをどうかどうか、形にしてください。
例えば自分がボランティアに行けなくても、寄付や募金という形で何かしらの援助をし、それが結果的にペットの災害救助に繋がります。そこで代表的なペット救助関連の団体を以下にご紹介します。
フレブルオーナーの知恵が、今活きる!

Job Narinnate/shutterstock
フレンチブルドッグのオーナーが他犬種のオーナーよりも知っていること。それはズバリ、犬の熱中症対策です。
ペット保険会社によればフレブルは熱中症で病院に搬送される犬種ナンバーワンということもあり、多くのフレブルオーナーは犬の熱中症について学び、回避法を実行しています。
実際に「クールスヌード」で画像検索するとその画像はほぼフレブルで埋まるほどで、ペットの熱中症対策に関してはフレブルオーナーの右に出る者はいないのではないでしょうか。
さて、現在西日本の水害で被災した地域では、梅雨明けの宣言と同時に連日35度近く、またはそれ以上の気温となる真夏日の予報が出されています。
平時でも熱中症の危険が高まるこの環境下で、より多くのワンコが熱中症から身を守るにはフレブルオーナーの知恵が役立つのではないでしょうか。
もちろん被災地では、クールネックやスヌードといった既製品の供給は難しい状況で、保冷剤の入手もままならないかと思います。
そんな中でも、首や鼠蹊部など太い血管が通っている箇所を水で冷やす、霧吹きで水をお腹側に噴射し外から冷やす、手持ちのタオルを濡らしてお腹や鼠蹊部にあてるなど、特別な道具はなくてもできるクールダウン方法はありますよね。
どうか、この記事を読んだ方は自身のSNSなどで自分が愛ブヒのために実行しているブヒのクールダウン方法を発信してください。
フレブルに代表される鼻ぺちゃ犬以外にも、多くの犬にとって暑さは大敵です。水害を乗り越えて命を繋いだ動物を熱中症で失わないために、自分が知る情報を発信すること。これもまた支援のひとつの方法なのです。
被災状況が明らかになった後、考えられるペット支援。
被災エリアが広範囲であることから大体的にメディアが報じているエリア、被災してはいるものの規模が小さいためマスコミでは大きく報道されることなく、現在も支援の手が届いていないエリア。
今回の水害は被害が広範囲に渡っていることもあり、また陸路での物流が可能かどうかといった面で地域的な支援格差が広がりつつあります。
ただ、どんなエリアでも今後考えられるのは、被災したがゆえに手放さざるを得なくなったペットの行き先についてではないでしょうか。
何があっても愛するペットを手放さない、というのは理想論ですが、現実には家族がペットだけを残し濁流に飲まれてしまった、経済的、状況的にペットを飼育することが困難になったなど、現実問題として飼育が不可能になり、泣く泣くペットを手放すケースも多くあります。
そういった場合、残されたペットの命を繋ぐのは新たに家族として名乗り出る里親さんの手に委ねられます。
もちろん、中にはフレブルもいれば他犬種もミックスの子もおり、その性格や年齢だって様々でしょう。
今の日本で、犬が「野良」として命を繋げる可能性はほぼゼロです。
愛されて人間と暮らした犬は野犬として生きることは難しく、そのため新しい家族が必要不可欠。
そこで、被災地支援を考える人の中で新しい家族を迎える余裕がある場合は、こうしたワンコを迎えることも被災ペット支援の形の一種であると覚えていて欲しいのです。被災ペット支援には2種類あります。
ひとつめは、今現在、救助を待っていたり物資が足りずに困窮している動物を救う支援。ふたつめが、災害が過ぎ去った後に残された動物を救済する支援です。
おわりに

PP.Pook/shutterstock
日本は災害大国です。地震に水害など、数年をあけずに毎年心を抉られるような災害があちらこちらを襲っています。
しかし、どんな災害の際にも動物の命は二の次にされる現状において、被災した動物のためにできることは何かと考え、できる範囲で活動をしているブヒオーナーも多いことでしょう。
今回の水害はその実情がようやく大きく報道され始めたものの、被災直後はこれほど甚大な爪痕を残すとは思われていませんでした。
そのため全体的に救助の初動が遅れたという感は否めないと思います。ゆえに、まだまだ今後支援が必要になると想像されます。
同じ動物を愛する身として、どうか多くの人が被災地で生きる動物たちに心を寄せてくれることを願います。
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