2017年11月16日10,588 View

海外のフレンチブルドッグブリーダー事情〜アメリカ・ジェニファーさんの場合〜

ヨーロッパでもアジアでも、人気がここ何年かでうなぎ登りのフレンチブルドッグたち。「ペット大国」と呼ばれることのあるアメリカでも、我らがフレンチブルドッグは人気が急上昇しているとのことです。

今回は、そんなアメリカの大都市ニューヨーク市でフレブル専門ブリーダーとして働くジェニファーさんの動画を元に、どれだけのフレブルがいるのか、値段のことetc…なかなか聞けないフレブル事情をまとめてみました。

（参考動画：The Business of French Bulldogs | Forbes）

#ブリーダー

大人気の犬種フレンチブルドッグのブリーダーとして、今できること
フレブルブリーダー「ジェニファーさん」のインタビュー
多くの人にフレブルと暮らす幸せを届けたい
おわりに

大人気の犬種フレンチブルドッグのブリーダーとして、今できること

Little Hand Creations/shutterstock

アメリカには、登録されているだけで7,000万を超える犬がいます。犬と直接関係のないもの、たとえば車や家具のコマーシャルに犬が出てきたり、ドラマに出てくる家族が犬を飼っていることが多かったり、なんと人間用のお洋服を扱うお店で犬連れのお客さんを見ることがあったりと、犬との生活が日本より身近だそう。

しかし日本のようにペットショップの店頭で犬を購入するということは難しいため、犬を家族に迎えると決めたとき、まずはブリーダー探しをすることになります。だから、アメリカにはブリーダーが多く存在するのです。

フレブルブリーダー「ジェニファーさん」のインタビュー

Natalie Shuttleworth/shutterstock

そんなアメリカに住むブリーダーのひとりが今回の動画に登場するジェニファー・サンターピアさん。ニューヨーク市でフレンチブルドッグ専門のブリーダーとして活躍しています。

「最初は、フレンチブルドッグの男の子と暮らしていたの。その彼に仲良くできる女の子がいたらいいな、と女の子のフレンチブルドッグを出会わせたのがブリーダーになったきっかけよ。彼と出会った女の子ブヒがパピーを出産して、それからわたしはブリーダーになったの」

一般的に2,000ドルから7,000ドル（日本円にして22万円〜79万円）の値が付くというフレンチブルドッグのパピー。ジェニファーさんのところでは、1頭3,500ドル（およそ39万円）ほどで取引をするとのことです。

欧米で人気のグレーの毛色の“ブルーフォーン”や、濃いブラウンの毛色の“チョコレート”などのレアなカラーになると5,000ドル（およそ56万円）で取引されるんだとか。

多くの人にフレブルと暮らす幸せを届けたい

Little Hand Creations/shutterstock

ジェニファーさんの住むニューヨーク市は言わずと知れた大都会。今、流行に敏感なニューヨーカーたちの間でフレンチブルドッグの人気があがってきています。

少しでも多くのニューヨーカーたちに、フレブルと暮らす幸せをあげたいと話すジェニファーさん。

「少しでも手の届く値段にしたいけど、一緒に暮らす7頭の大人のフレブルを育てるのにかかるのが1年で8,400ドル（およそ95万円）。フレンチブルドッグたちは一般的に自然に子供を産むことができず、帝王切開になってしまうからそれにかかるお金（一般に3,360ドル、およそ38万円）も考えなくてはいけない。そして一度に生まれるパピーの数はだいたい4頭ほど。いろいろな経費を考えると、これ以上下げるのは難しいの」

しかし、お金があれば譲るというわけでもないのだそう。

「大事なパピーたちを引き渡す前に、何回かうちに会いに来てもらったり、飼いたいという方の家にお邪魔させてもらったりして、犬たちにとって本当にいい環境を与えてくれるか、チェックすることもあるわ」

そうしてジェニファーさんの厳しいチェックをパスし、フレブルを家族に迎えた嬉しさで涙を流す新しいオーナーを見ると「この仕事をしていて本当によかった」と思うのだそうです。

実際の動画（英語）はこちらです。