2018年1月23日14,660 View

家族のアイデアが病気を支える〜12歳のフレンチブルドッグ「フーチ」〜

愛ブヒが病気になった時、私たちに何ができるのでしょうか。

北海道旭川に住むフレンチブルドッグの「フーチ君」は、病気と闘うブヒのひとり。

あまりにも突然やってくる愛ブヒの病気…。しかし、看病をするオーナーたちは声をそろえてこう言います。「病気になるのはショックだけれど、悲しんでばかりもいられない」と。

今回は、フーチ君が病気を患ってからの日々を、写真や動画とともにお届けします。フーチ君の勇姿とご家族のアイデアに、きっと勇気をもらえるはずです。

北海道旭川に住むフーチ君

北海道旭川に住むフーチ君12歳。

フレンチブルドッグ病気

 

2017年3月には、妹のタフィーちゃんを迎えてお兄ちゃんになりました。

フレンチブルドッグ病気

 

とっても仲良しで、相思相愛なふたり。どちらかといえば、妹のタフィーちゃんの方が、想いが強いかな?

フレンチブルドッグ病気

 

じつは、ルイ君という弟もいたのですが、2年前に病気により8歳で虹の橋を渡ってしまいました。

フレンチブルドッグ病気

左:ルイ/右:フーチ

 

ある日突然、カラダに異変が…

それはそれは優しくて強い、とっても良いお兄ちゃんだったフーチですが、少しずつカラダに変化が現れてきました。

 

2017年10月初めに、突然大きな発作がフーチを襲ったのです。この日からご家族と病気との闘いがはじまりました。

 

初めての発作のとき、いったいフーチに何が起こっているのかワケがわからずフーチを抱きしめたママさん。苦しいフーチは思わずママを噛んでしまったそうです…。

 

慌てて病院に連れて行き状況を話し、恐らくてんかん発作ではないかとの診断。その日以来、発作が起きるとカラダをどこかにぶつけないか、吐しゃ物をノドに詰まらせないかなど注意深く観察しながら見守る日々…。

 

苦しんでいる姿は見ているだけでも辛いのですが、先生に発作の様子を観てもらうために動画の撮影もしました。これが、そのときの動画です。

愛ブヒに異変が起きたとき、写真や動画で症状を撮影しておくのはとても大切なこと。

 

発作の原因を調べたくても、12歳という年齢を考えると、麻酔が必要なMRI検査などは難しいもの。こういう細かな情報が、獣医師の判断材料になり得ることもあるのです。

 

15日間の入院生活

フーチ君の発作には、大きな発作と小さな発作があるそうです。

 

2017年10月初旬に発作が起こって以来、大きな発作が短いスパンで繰り返されるようになりました。そして、10月27日の受診時に、そのまま入院することに。

 

初めて発作が起きてから、自宅にいる時は常にフーチと過ごしてきたママさん。お仕事中もお昼休みに自宅に戻って様子を確認したり、なるべく家族の誰かがそばにいる生活を心がけていたそうです。

 

入院中も毎日お見舞いに行き、面会時間ぎりぎりの23時まで病院で過ごしていたそうです。もちろん、妹のタフィーも一緒。

 

時折、帰り際に発作が起こり、落ち着くまで病院で過ごすと日付をまたぐことも…それでも翌日は普通にお仕事に行きます。

 

少しずつ症状が落ち着き始め、タフィーは大好きなお兄ちゃんの病室で一緒に寝ることもあったそうです。

フレンチブルドッグ病気

 

そんなタフィーちゃんの存在は、ご家族にとって大きな支えになりました。すぐに退院できると思っていた入院生活は15日間と長いものになりました。

 

退院後の生活

15日間の長い入院生活を終え、大好きな自宅に戻ってきたフーチ。退院した日はモリモリごはんを食べたそうで、この姿にご家族は大変元気をもらったそうです。

フレンチブルドッグ病気

 

自宅に戻ってからもやはり脳に何らかのダメージがあるのか、足が思うように動かなくなったり、くるくると意味なく回ったり、おトイレを失敗するようになりました。

 

今までできていた事ができなくなるのは、フーチだってご家族だって辛いもの。しかし、明るく前向きなご家族は、フーチのために様々な工夫をしました。

 

フーチ家のアイデア

[1]足の「擦れ」予防に、テーピングとズボン

足が思うように動かなくて引きずるようになったフーチは、すぐに足が擦れてしまいます。

 

そこで、擦れやすい部分にテーピングを巻いたり、

フレンチブルドッグ病気

 

丈の長いズボンを履かせるようにしました。

フレンチブルドッグ病気

 

[2]徘徊やトイレの失敗には、子供用プール

病気を患ってから、徘徊をしたり、くるくる回るようになったフーチ。カラダが思うように動かないために、おトイレの失敗も増えるようになりました。

 

そこで、「子供用のプール」が大活躍しているそうです。

フレンチブルドッグ病気

 

夏場のクールダウンで使っていたそうですが、カラダがぶつかってもケガをすることがない上に、おトイレを失敗してもお部屋を汚すこともありません。

フレンチブルドッグ病気

 

愛ブヒを思って家族みんなで考えた様々なアイデアが、今もフーチを支えつづけています。

 

これからのフーチ

2018年1月現在も、病気と闘っているフーチ。北海道旭川に住むフーチは、雪の日も抗てんかん薬の注射を打つため、毎日病院に通っています。

 

調子が良い日は、ママに抱っこをしてもらって、病院のドッグランで妹タフィーの遊びに付き合うことも。

 

自宅でも時折、普通に歩いてママを驚かすことがあるそうです。

 

フーチのご家族は、本当に明るくて前向き。愛ブヒのために、ご自分の健康にも気をつけているそうですよ。病気を患った当初は早く治ってほしいと思っていたそうですが、今はこの病気とうまく付き合っていこう!と考えが変わってきたそうです。

 

来月2月1日は、フーチ君の13歳のお誕生日!ご家族は、その日を迎えることをとても楽しみにしているそうです。

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