フレンチブルドッグ、3つの主張!
フレンチブルドッグはなんだかとっても人間っぽいワンコだけれど、その理由のひとつに挙げられるのが「表情の豊かさ」。愛ブヒの表情をじっくり観察していれば、手に取るように彼らの喜怒哀楽が分かりますよね。それは長年一緒に過ごしているブヒだとなおさらで、言語でのコミュニケーションは取れなくても、オーナーならばなんとなく「今こう言っているだろう」という予測がついてしまいます。言葉を喋ることができないフレンチブルドッグがこれほど饒舌に見えるのは、やはりその豊かすぎる表情にあるのではないでしょうか。つまり、ブヒたちはその表情によって日々私たちに自分の意見を主張し、思いを伝えようとしているのです。そこで今回は、ブヒのブヒによるブヒのための主張!をお届けしたいと思います。
主張その1:遊ぼ!かまって!ねえねえ!!

Studio13lights/shutterstock
オーナー大好きの甘えっ子であるフレンチブルドッグは、遊ぶことも甘えることも大・大・大好き♡な犬種。
丸い目をキラキラさせながらこちらを見上げて前脚でチョイチョイとつついてきたり、トコトコと目の前にやって来てお腹をゴロンと見せてウネウネするのはかまってほしいアピールのひとつ。
そんな時にブヒが全身で主張しているのは、「もっとボク(ワタシ)を見て」というメッセージなのかもしれません。
ただし、毎日が日曜日のブヒとは異なり、オーナーである我々には仕事や家事といったやらなくちゃいけないことがあるので、ブヒの遊んでアピールに毎度応えられるとは限りませんよね。
「ちょっと待って」「後でね」とせっかくの主張も虚しく相手にされなかった時、彼らはちょっとムッとした顔をします。
そこからは拗ねてふて寝するか、おもちゃを齧って気を紛らわせるというパターンが多く、ふて寝からそのまま本気寝に移行するコも多数。
そうやって拗ねている姿も可愛く、その様子を見るのもフレブルオーナーの密かな楽しみではありますが、そんな時は手が空いたらそっと撫でてあげ、しっかり甘えさせてあげるのもブヒオーナーの務め。
フレンチブルドッグはオーナーとのコミュニケーションをとりわけ重視する犬種なので、毎日必ず愛ブヒとじっくりと向き合って過ごす時間を作ってあげてくださいね。
主張その2:ください。そのウマウマをください!
遊ぶこと、甘えることに勝るとも劣らずフレンチブルドッグが好きなこと。それはやっぱり「食べること」。
ご飯の時間になると誰より先に食事の定位置にスタンバイする(さっきまで寝ていたくせに!)、食べ終えたボウルの前にいつまでも座り込んでしつこくお代わりを要求するなど、こと「食」に関しては、表情のみならず行動で激しく主張するのが彼らのスタイル。
もちろんどれだけ食べても健康に影響がなく太りもしないのなら思う存分食べさせてあげたいのが親心だけど、そんなに都合よくはいかないので、私たちは「これでおしまい」という悲しいお知らせをブヒに伝えなくてはなりません。
おしまい宣言をしてボウルを下げた時、彼らは一様に物哀しいそうな表情をします。
「終わりなのね…お代わりないのね」と小声でボソッと呟きそうな、そんな顔。彼らは「ウマウマをください!(もっともっと)」という声高な主張が通らないと、一転泣き落とし作戦に移行します。
そこでついほだされてオヤツをあげたくなりますが、どうか食べさせすぎにご注意を。ちなみに、フレンチブルドッグに大人気のオヤツとして知られるヒマチーなども、時間を決めて与えるのがお約束です。
でないと彼らはヒマチーが飲み込めるサイズになるまで、延々とガジガジ齧って食べ尽くしちゃいますからね。
主張その3:ね、ずっとずっと可愛がってね?

Job Narinnate/shutterstock
フレブルオーナーが愛してやまないブヒの表情の中に、寝顔や寝姿が挙げられます。
自分の前脚を器用に枕のようにして寝ていたり、ヘソ天ポーズでゆるゆるな寝姿を晒していたりと寝相は千差万別ですが、どんな姿でも寝ているフレブルは天使を思わせる愛らしさ。
よくよく見ると舌がぺろっと出ていたり、ホラー映画さながらの白目を剥いて大いびきをかいちゃったりもしていますが、愛ブヒがスヤスヤと眠る様子を見つめる私たちが思うことは、「この子を何があっても守って、ずっと愛情を込めて育てなくては」と切に思う、まさに親心ではないでしょうか。
そう、フレブルをはじめ動物と暮らすってことは、そのコの命を預かることで、最後まで愛して可愛がる必要があるのです。
そんなことは当然で、百も承知ですよという頼もしいオーナーが多いけれど、やはり中には途中で飼育放棄してしまう人も少なからず存在します。
昼夜を問わず高いびきで寝ているブヒたちですが、彼らが一番声を大にして主張したいこと。それは「命を全うする最後の最後まで、どうかボク(ワタシ)と一緒にいてね」というメッセージ。
いつか愛ブヒが虹の橋を渡るその時に、「生まれ変わっても、またパパさんとママさんの元に来るね」と笑顔で橋をかけ登れるように、オーナーである私たちには重い責任があるのです。
おわりに

Studio13lights/shutterstock
フレンチブルドッグの主張。オヤツやお散歩といった日々の要求から一生涯を見守ってほしいという切なる願いまで、フレンチブルドッグが私たちに伝えたい主張はたくさんあるはず。「ママ、もっと高級なご飯が食べたい」とか「最近パパもちょっぴり太ってきたからボクが散歩に連れてってあげるよ」なんて、もしかしたら言葉が通じなくて良かった的な主張もあるかもしれません。ただ、言葉を持たない彼らにとっては、こちらがその気持ちを察する観察眼を養うことがとても大切です。それには愛ブヒをしっかり理解し、小さな変化に気付けるよう日々コミュニケーションをとることが必須。それってつまり、犬を飼う、ではなく犬と共生するってこと。家族として迎え入れたフレブルを、どうか最後まで愛してあげてくださいね。
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