2021年9月26日3,180 View

【開店1日目:スナックふれぶる】ふたりの編集長が、あなたの悩みにお答えします。ー噛みつき問題・好きな悪役の名言ー

愛ブヒが寝静まった深夜…フレンチブルドッグと関わる人々だけが入店できる飲み屋がある。それが『スナックふれぶる』。

ママはBUHI編集長小西、チーママはFBL編集長チカ。およそ15年間フレンチブルドッグと向き合ってきたふたりが、誰にもいえないあなたの悩みにお答えします。

 

今日は記念すべき開店1日目。どんなお悩みが待っているのでしょうか。

 

ーあら、いらっしゃい。今日は何を飲まれます?

【開店1日目】あなたのお悩みに答える『スナックふれぶる』OPEN

フレンチブルドッグ,スナックふれぶる

スナックふれぶるチカ:

いや〜読者様(お客様)のおかげで、無事OPEN初日を迎えることができましたね。

わたしたちの想像以上にたくさんのご質問(お悩み)をいただきまして。

今日は2名様のお悩みにお答えしようと思っています!

 

スナックふれぶる小西:

ほんと、こんなに多くのご質問をいただいてうれしいですね!

できるだけみなさんのお悩みにお答えしていきたいのですが、ぼくらはドッグトレーナーでも獣医師でもないので、ぼくらなりの答えを違う視点からお話していく、という感じでご容赦くださいね。

 

 

1人目のお客様:愛ブヒのガウガウに困っています

フレンチブルドッグ,スナックふれぶる

スナックふれぶるチカ:

中でも一番多かったお悩みが「噛みつき/ガウガウ」問題でした。オーナーには噛まないけど、そのお母さんには噛むとか、決まった状況の時だけ噛むとか。

というわけで、さっそくひとり目のお悩みから。

 

お悩み:30代 女性 [P.N.]マルハナコーヒー

初めて会う人から撫でられるとガウガウしてしまいます。

 

ガウガウしない時もあるのですが、上から急に手が降りてくると思うと怖いのもわかるような気がします。

 

何度か会うと慣れるようなのですが、誰からでも撫でてもらってる他の子を見ると、羨ましくもあります。こんなことってありますか?

 

スナックふれぶるチカ:

いきなりフっちゃいますけど、小西さんどう思います(笑)?

 

スナックふれぶる小西:

このお悩み、たしかに多かったね。

そもそも「噛む」という行動に矛盾はないと思うんです。

犬が口を人間の手のように使う動物であることをまず認識したほうがいいのかな、と。

人間の社会に犬がいて、その逆ではないわけだけれども、じゃあ「犬の社会に人間がいたらどうなの?」というのもちょっと想像するべきというか。

まずは、まずはですよ、犬の気持ちになってみるということ。

 

スナックふれぶるチカ:

なるほど。手を使えるわたしたち人間が、主に口を使う犬の世界で暮らしたらどうなのか…ってことですね。

わたしだったら、もしイヤな触り方をされたり“そういう気分”じゃない時に近寄られたら、手で防ぐようにして「やめて」と伝えるかもしれないです。

つまり犬たちも、「イヤだ」という気持ちを口を使って表現しているということですよね。

ここからが大切だと思うのですが、じゃあ「なぜイヤだと思っているのか」。これを汲み取ってあげるのが、オーナーさんの大事な役割りなのかなと。

 

スナックふれぶる小西:

そうそう。「なぜイヤだと思っているのか」、これを考え抜くことでしょうね。

案外シンプルなことなのかもしれないしね。大きな音を立ててるとか、恐る恐る触ってるとか。

恐る恐るって、犬からしたらワケわかんないんじゃないかな?

 

スナックふれぶるチカ:

「恐る恐る」って犬にしてみたら、何してくるかわからない人って感じでしょうね(笑)。

とくに初めて会った人だと余計にわからない。

よくあるパターンだと、突然頭の上からナデようとするとイヤがったりしますよね。

触る側は優しくナデようとしているんだけど、それがうまく伝わっていない時とか。

小さい子だったり、初めて会うのに「うちの子」みたいなテンションで「キャ〜カワイイ〜!」って大きな声で近寄る人だったり(笑)。

マルハナコーヒーさんも、愛ブヒがガウガウしている時を振り返ってみると、苦手な人の共通点が見えてくるのかも。

 

スナックふれぶる小西:

突然頭の上からって、人間でもイヤなのは間違いない(笑)。

犬の気持ちになるっていうのは、犬を思いやることのスタートなんじゃないかな。入り口なんですよ。

なんなら触らなくても伝わるはず。にこっとするだけでもよくない?

最近ぼくは近所の犬にそうしてます。

「おっあんた犬好きだね?」みたいな声も聞こえる気がする(空耳)。

 

スナックふれぶるチカ:

ニコッと笑う、素敵♡

でも触る前に「好きを伝える」って大切かも。

少しずつ距離を縮めるのは人も犬も同じですよ。

愛犬はもちろん、すべての犬の行動には必ず理由がありますから、ひとつずつ立ち止まって理由を考えてみる。まずはそれだと思います。

 

スナックふれぶる小西:

その通りだと思います。あわてないで、じっくり考えてみる。

そうそうこのまえね、お散歩中の近所の犬と目が合って。シーズーなんだけれども。

チラリとぼくが好意的にその子の目を見て、すぐに視線を外して、また見たの。恋する乙女みたいに(笑)。

そしたらその子もまんざらじゃないみたいで、チラチラこちらを気にしてくれるんです。

こんなんでも楽しくない?

まずはここから、ということだけど。

 

スナックふれぶるチカ:

恋のはじまりですね(笑)。

でも犬ってほんとうにシンプルな生きものだから、上手に「好き」を伝えれば必ず応えてくれますよね。まさにそのシーズーのように(笑)。

 

スナックふれぶる小西:

ははは。やっぱり恋はいくつになっても良いものだよね(笑)。

 

スナックふれぶるチカ:

間違いないです(笑)。

さいごに問題行動とは少し違いますけど、犬と暮らしている人は「犬をまだ知らない人」に教えてあげてほしいなと思います。

たとえば小さい子。「ここを優しくナデると喜ぶよ」とか。犬との接し方は学校では教えてくれないですからね。

マルハナコーヒーさんも、もし犬に慣れていない方が触って愛ブヒがイヤがるようなら「こうしてあげると喜びます」と教えてあげると良いのかもしれませんね♡

みんなで教え合うことができたら良い連鎖ができて、日本中の人々が犬と笑顔で過ごせる日がくると思います!

なんて、壮大な締め方しちゃって大丈夫ですか?(笑)

 

スナックふれぶる小西:

いいですねえ、みんなが犬と笑顔になる方法を模索していきましょう。

子どものうちに犬に触れると、きっと人生はいいことばかり。なんてね。

答えにならない答えが大事なこともある、ということで(笑)。

 

 

2人目のお客様:好きな悪役の名言を教えてください

フレンチブルドッグ,スナックふれぶる

スナックふれぶるチカ:

つづいてのお悩みというかご質問というか、なかなかスゴイですよ。

 

お悩み:40代 男性 [P.N.]イツキ

わたくしも犬関連の仕事をしておりますが、自分なりに犬たちのことを思って一生懸命取り組んでいるつもりです。

 

しかし、真面目に取り組むほど「犬をお金儲けの道具」にしか考えていない人たちがたくさんいて非常に残念に思います。

 

一番厄介なのは「本当は良くないものなのに、犬のためになると勘違いしている人たち」です。

 

大ヒット漫画『ワンピース』の悪役が言ってました。「正義は勝つんじゃない。勝つものが正義だ」と。

 

そう、世の中を変えたいなら「わたしが勝つしかない」のです。

悪役って名言が多くて、物事の本質をつきますよね。

 

そこで質問なのですが、おふたりが好きな悪役の名言を教えていただきたいです。

わたくしも新たに胸に刻み、これからも精進したく質問させていただきました。

 

スナックふれぶる小西:

ははは。これはおもしろい質問…!

 

スナックふれぶるチカ:

P.N.イツキさん、なかなかパンチのありそうな方ですよね(笑)。

冒頭で鋭いこと言ってますが、質問は好きな悪役の名言という。

「犬をお金儲けの道具にしか考えていない人たち」については、わたしも言いたいことがたくさんありますが…今回はスルーしておきましょう(笑)。

 

まずイツキさんがお好きな悪役の名言『正義は勝つんじゃない。勝つものが正義だ』もエッジの効いた言葉ですよね。

こちらですかね。

スナックふれぶる

出典:『ONE PIECE』尾田栄一郎

 

愚痴ったり文句を言う前にとにかくやれ、勝て、と。

 

スナックふれぶる小西:

そうそう、悪役はときにいいことを言うものです。

ワンピース、じつは読んだことないんだけど、刺さる言葉があふれてそうですね。

この『正義は勝つんじゃない。勝つものが正義だ』というのも、そもそも歴史=勝者の物語という意味があるんですよね。

敗者の歴史など残らないのだから、と。

 

スナックふれぶるチカ:

なるほど、興味深い…! 歴史を絡めて考えると、現代は「勝つ」の定義も変わってきているかもしれないですよね。

それこそワンピースとか、戦争なんかもそうですけど、それに比べると現代は「わかりやすい勝ち負け」が減ってきていますよね。日本は特に平和ですし。

現代における「勝つ」とはなんなのか…。

って考えはじめると明日の夜までトークがつづきそうなので、さっそく本題へいっちゃいますか(笑)。

 

スナックふれぶる小西:

そうしましょう! ぼくらはいつもどんどん話しが広がっちゃうから(笑)。

チカちゃんはどう? 好きな悪役の名言。

 

スナックふれぶるチカ:

じつはわたしも悪役が大好きで。気づけばいつも“そっち側”に立ってるというか、ハッとさせられる言葉が多いんですよね。

なかでも好きな悪役の名言は、漫画『約束のネバーランド』(集英社)から。

コレです!

スナックふれぶる

出典:『約束のネバーランド』白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)/集英社

 

「人間は幸せを希望を求める しかし不思議なものだ 絶望こそが人間(かれら)を育てる」

 

です! これぞ人間の本質だなと(笑)。

 

スナックふれぶる小西:

気づけばいつも悪役、いいですね(笑)!

思うんだけど、悪「役」であることが大事で、悪事の質よりもそのキャラクターが強いほうが好みなのかも。

悪の行為そのものは実は凡庸な気もするし。

「〜絶望こそが人間(かれら)を育てる」。うーむ、お見事…まさに逆説的なわけですね。

このパラドクスが人間の本質を突いているなら、犬たちはそうとう気高いとも言えるかも(笑)。

 

スナックふれぶるチカ:

ちょうどこのセリフに出会ったとき、すご〜くイヤなことがあった時期で。

でもそれを乗り越えた時に、今まで味わったことがないような快感というか突き抜けた感じがあって。

それを「成長」と呼ぶなら、まさにその通りだなと。

最近なんて、いわゆる絶望が押しよせたら「はいはい来ましたね、成長のチャンスですね」なんて思えるようになりました(笑)。

 

スナックふれぶる小西:

ふふ、それは強い! でもチカちゃんらしい気もする(笑)。

 

スナックふれぶるチカ:

そもそも人間の感情って「比較」で生まれるじゃないですか。

悲しみがあるから幸せを感じるし、忙しい日々があるから休日を嬉しく感じるし。

その差が大きいほど変化を感じられる。

成長もまた同じで、苦しい経験をするほど大きいものが得られる気がするんですよね。

 

小西さんはいろんな作品を読んでると思いますけど、中でも刺さった悪役の名言て何なんですか!?

めちゃくちゃ気になります(笑)。

 

スナックふれぶる小西:

なるほど、身をもって知る、経験することはやっぱり人生の特別なギフトかもしれない。

悪役で思い出す名言…マンガで来ているのでマンガにしましょうか。

これでどうかな。

スナックふれぶる

出典:『HELLSING』平野耕太

 

『HELLSING』(少年画報社)からの有名な1コマです。

 

「よろしい ならば戦争だ」

 

という無二の台詞。

これは解説したほうがいいかな(笑)。

 

スナックふれぶるチカ:

ぜひ解説してください! むしろさらに気になってきてますから(笑)。

 

スナックふれぶる小西:

これ、ある少佐が演説を打つシーンなんですけど、

「諸君 私は戦争が好きだ 諸君 私は戦争が好きだ 諸君 私は戦争が大好きだ」

からはじまるのです。で、10ページくらいどれだけ戦争が好きか? ということが述べられる。もうポエムのように(笑)。

で、この名言に続くわけですが、そこに高揚する自分もいるわけですよ。

あぶねーなーと思いつつ。

間違いなく破壊的、破滅的な欲求が自分にもあるんですよね。

完膚無きまで叩きのめしたい、と。

 

スナックふれぶるチカ:

ほうほう。今のところ、たしかにちょっと「あぶねー」ですね(笑)。

 

スナックふれぶる小西:

でもね「暴力的」ではないわけです。人を殴りたいとは思わない。

「よろしい ならば戦争だ」は、自分を鼓舞してくれる台詞だけれども、その先も考えたんです。

『戦争(クリーク)』は置き換え可能だということ。

 

『フレンチブルドッグ』にしてみましょうか。

「諸君 私はフレンチブルドッグが好きだ 諸君 私はフレンチブルドッグが好きだ 諸君 私はフレンチブルドッグが大好きだ」

「よろしい ならばフレンチブルドッグだ」

 

一気に愛の話に(笑)!

つまり、さっきチカちゃんが言ったように、人間の感情って「比較」で生まれて、相対的なんです。

だから本来はコントロールが効く。そこに相対するものがあれば。

戦争をフレンチブルドッグに置き換えれば、暴力は消える、ということです。

 

スナックふれぶるチカ:

この二言でここまで語れるとは…さすがだなぁ…!

でも「その先」を考えるってのが、やっぱり小西さんだなぁと思いました(笑)。

 

感情は相対的、まさにその通りですよね。だから愛ブヒのことや家族のことで感情が爆発した時なんかも、少し冷静になって「なぜか」を考えてみると良いかもしれませんね。

同じシチュエーションなのに、以前は平気でも今回はなぜか怒ってしまう、なんてこともよくありますし。

 

わたしは個人的に、怒りは「過度な期待」と「体調不良」から生まれると思っているので、よく寝てよく食べて、良い意味で相手に期待しすぎなければイライラしなくなると思っています。ここ数年、本当に心からイラついたことがないので、人から「どんな時に怒るの?」って聞かれるくらい(笑)。

 

スナックふれぶる小西:

うんうん、怒りは「過度な期待」と「体調不良」から生まれるっていうのはほんとうにそうで、なんならお腹が空いているせいかもしれない(笑)。

むしろ犬みたいに生きられるなら、聖人になれるかも。

 

スナックふれぶるチカ:

そもそも犬みたいに生きたい、というのは我々のコンセプトですもんね。

って、こんな感じで自由に回答しちゃいましたけど、イツキさんの胸には無事刻まれましたかね…?

でもこういう話し、小西さんも好みだったんじゃないですか(笑)!? 我々も飲むときとか、こんな話しばっかりしていますもんね。

 

スナックふれぶる小西:

いやあ、こういう話は大好きです(笑)。結局最後は犬、フレンチブルドッグに行き着くんだよね。犬暮らしに関係ないようで関係あるわけだし。

 

スナックふれぶるチカ:

犬暮らしって、その人の生き様がすべて現れますからね。命を預かるという、もの凄いことをしているわけですから。

犬はオーナーさんの鏡ですから、我々も含めてその子を見れば全部筒抜けになっちゃいます(笑)。

 

というわけで…そろそろ閉店のお時間がきたようですよ。

 

スナックふれぶる小西:

あら、あっという間。

 

スナックふれぶるチカ:

それでは次回の開店を楽しみにしていただけると嬉しいです!

そしてみなさま、飲み過ぎにはくれぐれもご注意を。

 

 

まだまだ『お悩み募集』しています!

フレンチブルドッグ,スナックふれぶる

『スナックふれぶる』は、お客様(読者様)といっしょに作り上げていく飲み屋。

 

みなさまがいなくては、お店をオープンすることができません…。

 

お悩みやご質問、ご意見などなど。どんどんお待ちしております!

 

 

 

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2021年9月27日発売の『BUHI』では、小西とチカ、代表ケンタが愛ブヒの旅立ちについて鼎談(ていだん)を実施。

 

初めて語る愛ブヒの旅立ちや介護生活、ペットロスについて。

 

およそ8,000文字にわたる読み応えのある内容になっていると思います!

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