虹の橋

虹の橋

Pichugin-Dmitry/shutterstock

 

愛ブヒが息をひきとったとき。きっと、悲しくて、辛くて、涙が止まらないでしょう。
そんなとき、「虹の橋」の詩を思い出してみてください。
あなたの愛ブヒは、いつも、どこでもあなたを待っているのです。
ここは、愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所。

 

虹の橋

Author Unknown

訳◎チタリニ

 

 

天国のほんのすこし手前に「虹の橋」という場所がある。

この世のだれかと親しくしていた動物は
いのちを終えると「虹の橋」へ旅立つのだ。

そこには草原や丘がひろがり
彼らは共に走りまわって遊ぶことができる。

食べ物や水はたっぷりあるし、太陽の光が豊富に降りそそぎ
暖かい安らぎの中で過ごしている。

 

病気だった友や、年老いてしまった友は
すべて健康と力強さを取り戻し、
傷付いたり、からだが不自由になってしまった友は
まったく元どおりの丈夫なからだを取り戻す。

ちょうど、過ぎ去った日々の思い出の中のままの姿で。

 

みんな幸せで満足しているが、たったひとつ心残りがある。

それは、特別なだれかが、
あとに、残してきてしまっただれかが、
ここにはいないということ。

 

彼らはみんなで走りまわって遊んでいる。

 

だが、ついにある日、
その中の一匹がふいに立ち止まり、遥か彼方に目をこらす。

彼の瞳はきらきら輝き、抑えようのない興奮にからだは震えはじめる。

 

突然彼は仲間たちから離れ、緑の草地を駆け出した。

まるで飛ぶかのように速く。

 

あなたを見つけたのだ。

 

ついに出会ったあなたとそのかけがえのない友は
固く抱き合って再会を喜ぶ。

そしてもう二度と離れることはない。

 

幸福なキスの雨があなたの顔に降りそそぎ
あなたの両手はいとしい友の頭をやさしく撫でる。

そしてあなたは信頼にあふれるその瞳をもういちど覗き込む。

あなたの人生から長いあいだ失われていたが
決してあなたの心の中からいなくなることのなかったその瞳を。

 

それから、あなたたちはいっしょに「虹の橋」を渡るのだ

 

記事一覧

  • サヨナラのそのあとに〜愛ブヒとの別れで「ペットロス」にならないために〜

    お散歩中にふと鼻をかすめる清廉な沈丁花の香りに気づき、ああ、春がやってきたんだなあと感じる今日この頃。春といえば出会いや別れの多い季節ですが、私たちフレブルオーナーにとって愛するブヒとの出会いはとても嬉しく、別れの時は辛く苦しいもの。ただ、命ある生き物と暮らすということは、出会いの延長線上に必ず“別れ”がやってくるということでもある。出会いと別れ。そういったシーンに直面した時、どのように気持ちを整理すればいいのでしょうか。さらに、旅立った我が子の次に新たな家族として再びフレンチブルドッグを迎えるかどうかなど、考え方は人それぞれ。周囲を見回しても、相棒の旅立ちを経て様々な選択をした人がいます。中には深刻なペットロスに陥る人もいますが、そういった時にどうやって乗り越えていけばよいのでしょう。

    2019年03月21日
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  • 【短編小説】みんないっしょなら、あの虹の橋だって渡っていける。〜アンカレッジの樹木葬〜

    わたしと夫と愛するフレンチブルドッグたち。「虹の橋」は、みんなでいっしょに渡ることにした。

    花と緑に囲まれたこの美しい庭苑は、その入り口と言えるかもしれない。

    毎日お散歩したくなるような、気持ちいい「わたしたちの場所」。

    永遠にーーいっしょだからね。約束するよ。

     

    (sponsored by 株式会社アンカレッジ)

    2019年03月20日
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  • 天国に行ったきみへ~新たな家族を迎えることについて

    急な体調不良で、前触れもなくいなくなってしまった我が子。フェアリー期を精一杯生き抜いて、旅立っていった我が子。

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    そして、昨日までそこにいた姿を見ることができない、触れることもできない日々が訪れて、次第に経験したことのない悲しみに飲み込まれてしまいます。

    そんなとき、ふと新しい家族を迎え入れることを考えて、迷うこともあるでしょう。

    でも、新しい子を迎えたいという気持ちは、悲しみを忘れたいからではなく、旅立ってしまった我が子の、その死にきちんと向き合いたいからなのではないでしょうか。

    2018年09月27日
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  • さよなら、またね!〜虹の橋の向こうから〜

    ぺちゃんこな鼻と大きな瞳。がま口財布みたいな口元に、「お散歩行く?」と声をかけると期待に満ちた表情で首を少し傾げる姿。その何もかもが愛おしくて、その全てを守って愛したいと願ったその存在。でも、こちらが想像していたよりもずっと早く虹の橋を渡ってしまうフレンチブルドッグは少なくはありません。

    “なんで。どうして。私が悪いのかな。代わってあげられたら。もしかして、うちのコでいるのが嫌だった?”

    そうやって自分を責めてしまうオーナーさん、きっとたくさんいることでしょう。でもね、アナタに愛されて見守られ、彼らにとっては普通よりもちょっと短いかなと思える天寿を全うし、お空へと旅立った彼らが伝えたいこと。

    それは、私たちが愛するのと同等に、もしくはそれ以上に私たちを愛し、その決して大きいとは言えない体の全身全霊を尽くして守ろうとした「愛すべきパパやママ」へのメッセージなのです。大好きなパパやママを残してひと足早く旅立った相棒は残念ながらヒトの言葉を持たないけれど、今日は、残してきたパパやママに人間の言葉で「ボクの(ワタシの)思い」を伝えるから、どうかもう下を向かないでね。

    2018年08月06日
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    2018年05月27日
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