さよなら、またね!〜虹の橋の向こうから〜
ぺちゃんこな鼻と大きな瞳。がま口財布みたいな口元に、「お散歩行く?」と声をかけると期待に満ちた表情で首を少し傾げる姿。その何もかもが愛おしくて、その全てを守って愛したいと願ったその存在。でも、こちらが想像していたよりもずっと早く虹の橋を渡ってしまうフレンチブルドッグは少なくはありません。
“なんで。どうして。私が悪いのかな。代わってあげられたら。もしかして、うちのコでいるのが嫌だった?”
そうやって自分を責めてしまうオーナーさん、きっとたくさんいることでしょう。でもね、アナタに愛されて見守られ、彼らにとっては普通よりもちょっと短いかなと思える天寿を全うし、お空へと旅立った彼らが伝えたいこと。
それは、私たちが愛するのと同等に、もしくはそれ以上に私たちを愛し、その決して大きいとは言えない体の全身全霊を尽くして守ろうとした「愛すべきパパやママ」へのメッセージなのです。大好きなパパやママを残してひと足早く旅立った相棒は残念ながらヒトの言葉を持たないけれど、今日は、残してきたパパやママに人間の言葉で「ボクの(ワタシの)思い」を伝えるから、どうかもう下を向かないでね。
ちょっと早かった?でも、満足なんだ。
あれ、ママはすごく泣いてるね(メイクが落ちちゃうよ!)。
パパだって普段は涙を見せないのにそんな顔しないでよ(いつだって強くてかっこいいはずでしょ?)、なんだか僕まで悲しくなっちゃう。
ねえ、見送る時に目一杯お気に入りのおもちゃやウマウマを持たせてくれてありがとう。
向こうに先に着いている友達みんなにも分けてあげるよ!
きっとそんなに泣いてるってことは、ボクの(ワタシの)旅立ちが予想していたより早く来たってことだよね。
でもこうしてね、最後まで頑張れたのはたくさんの愛を注いでくれたパパやママのおかげなんだ。
ボク(ワタシ)ひとりじゃきっと闘えなかった。
いつも一緒にいてくれて、時にはワガママや度が過ぎたイタズラを許してくれてありがとう。
ここん家のコになれたのは、有り余るハッピーだったと胸を張って言えるよ。
だから泣かないで、その涙が止まったらボクの(ワタシの)面白おかしいエピソードを思い出して笑ってくれれば幸せです。
だってボクらフレンチブルドッグは、大抵の場合は面白おかしいエピソードに満ちているから。
ほら、ボクの(ワタシの)思い出を語ろうとするとついプッと笑ってしまうことばかりでしょ?
パパやママは“なんで先に逝っちゃうの?”って悲しむけれど、ボクらは普段のお散歩だって自分の興味のある方角にすんすん鼻を鳴らして歩いて行くように、いつだって大好きで大切なパパやママを先導していたいんだ。
パパやママが虹の橋を渡って追いついた時に、迷わないように道案内する役目は忘れていないからね。
誰のせいでもないってこと。
なんでそんなに自分のことを責めているの?
こうせずああしていたらって、こっちじゃなくそっちにしていればって、「たら・れば」ばっかり考えて落ち込まないで。
どんな選択肢からどちらかを選びとろうとも、選んだその理由は“大切なボクを(ワタシを)想ってのこと”だってちゃーんと知っているんだ。
なんとかして救いたい、辛い思いや痛い思いをさせたくないって考えて、考えまくった結果として選び取ったその選択肢をボクらは120%信頼してるよ。
だから、悔やまないでほしいし自分を責めないでほしいのです。
アナタの相棒だったボクやワタシは、いつなんどきにおいてもアナタを十二分に信頼し、その判断に全部を委ねてきたけれど、それにはちゃんと理由があって、それはその判断に至るまでの全てがボクらを想ってのことだって本能的に理解しているから。
だから、何があっても絶対に自分を責めないでほしいのです。
パパやママのことが大好きなボクらにとって、彼らが悲しんでいる姿を見るのは尻尾がキュッとなる思いなんだ。
キュッと縮められるほど長くはない尻尾だけれど、そんな短い尻尾を、例え見た目にはわからなくても全力で上下左右に振って愛を表現していたこと、パパやママは知っているよね?
ありがとう。またね!
ボクらは持てる全ての力を振り絞り、声にならない声を出し、パパやママに伝えたいのです。
「ありがとう、またね!」と。
大好きだった、ではなく現在進行形の大好きだから、生まれ変わっても、何度でも何度でもきっとボクは(ワタシは)パパやママの元に戻れると信じています。
虹の橋を渡るってことがサヨナラだってことなのはボクらだって知っているんだ。
ただ、それは目に見えるサヨナラで、目に見えない部分ではずっとずっと繋がっているし、パパやママがボクを(ワタシを)思い出すたびにボクらは幾度でも、何年経ってもそこに生き続けることができるのです。
人間と犬、それぞれ寿命が違うから、どうしたってボクらはその大半がパパやママよりも先に旅立つ運命だけれど、悲しくも辛くもないんです。
だって、ボクらの筋肉質な背中には、パパやママがくれた抱えきれない(でも抱えるけど!)ほどの愛が乗っかってるから。
そう。愛されて、可愛がられて、甘えさせてくれたその記憶だけで、ボクらは勇気を持って虹の橋を渡れます。
だからどうか心配しないで、悲しまないで、できることなら笑顔で手を振ってほしいのです。
最後までボクらを可愛がってくれたことを、愛し抜いてくれたことを、その幸せな記憶だけをずっと持って、明日を見つめてほしいのです。
パパ、ママ。産みの親や育ての親。僕らフレンチブルドッグは犬だから、産みの親と育ての親は違うけれど、育ての親であるパパやママに言いたいこと。それは「一緒に過ごしてくれてありがとう。もう嬉しくて幸せで、毎日天にも登る気持ちだったんだ」って、そんな言葉です。予想していたよりも早く旅に出たかもしれないけれど、ボクらはパパやママを選んでここに来たんだよ。そして何度でも、パパやママを選んで生まれ変わってくるからね。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。
おすすめ記事
-
【取材】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【販売開始!】フレブルオーバーオール「UNIVERSAL OVERALL × W-OKI KENTA × フレブルライフ」
アパレルブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)」と、沖縄在住のフレブルオーナーで人気タトゥーアーティスト「W-OKI TATTOOのKENTA」。そしてフレブルライフのトリプルコラボで完成した、フレブルオーバーオール。
ストア情報
フロントプリント、バックプリントの2展開で、それぞれフレンチブルドッグのイラストも違います!
イベント「フレブルLIVE」で先行販売しましたが、ついにフレブルライフストアで販売スタートです! -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【取材】脳腫瘍治療のスペシャリスト・長谷川大輔教授が進める脳腫瘍の最新治療とは
フレンチブルドッグは脳腫瘍になりやすい犬種だといわれています。事実として、てんかん発作の症状が出てMRI検査を受けたフレンチブルドッグのうち、「約70%が脳腫瘍」と診断されたというデータも。犬の脳腫瘍は残念ながらあまり良い予後は期待できず、根本的治療も身体に負担がかかることから、私たちオーナーは希望を失いがちになります。
そんな脳腫瘍治療に、新たな風が吹こうとしているのです! このプロジェクトの先陣を切る、日本獣医生命科学大学・長谷川大輔教授にお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】川口春奈とアムのやさしい世界。ー大人気女優は生粋のフレブルラバー
いまをときめく人気女優が、フレンチブルドッグラバーであるという事実。
そうです、その人は川口春奈さん。
アムちゃんというパイドの女の子と暮らしています。
話を聞けば聞くほど、そして春奈さんとアムちゃんのやりとりを目の当たりにするほどに、そのフレンチブルドッグ愛がわたしたちのそれとまったく同じであることに、なんだかうれしくなってしまったのでした。
春奈さんとアムちゃんのすてきな暮らしを、BUHI編集長の小西がいつくしみながら、切り取らせていただきます。
-
【イベントレポ】のべ6,500人・4,500頭のフレンチブルドッグが集結!「フレブルLIVE2023」の全貌大公開!
第二回『French Bulldog LIVE 2023(フレブルLIVE)』が、無事閉幕しました!
今年は思い切っての2daysチャレンジ。当日までどうなるかドキドキでしたが…なんと、のべ「6,500人・4,500頭のフレンチブルドッグ」が集結。
開催地の山中湖はもちろんのこと、道中のサービスエリアもフレブルだらけで、他犬種のオーナーさんは「何があるんですか!?」と驚いていたとか(そりゃそうだ笑)。
さぁみなさん、いよいよ「フレブルLIVE 2023」のレポートをお届けです!
今年参加してくださった方も、来年こそと意気込んでくださっている方も、臨場感たっぷりのレポートをお楽しみください!
フレブルLIVE -
【愛ブヒのお肌に悩む方へ】THE fu-do(ザ・フード)を食べて「納得のいくお肌」になるまでの、3ステップとは!?
販売からわずか半年で20万食を突破し、満足度95%を超える「THE fu-do(ザ・フード)」。
フレンチブルドッグの中でも特にお肌に悩む子には、積極的にお召し上がりいただきたい!
そして、どうか焦らないでください。フレンチブルドッグの体質を踏まえると、納得のいくお肌になるためには、最低でも3ヶ月はかかります。
でも大丈夫。今回は、すこやかなお肌を目指すための「3ステップ」をお伝えします! 毎日のボディチェックが、ますます楽しくなりますよ。
ザ・フード -
【PUFFY出演決定!】フレブルLIVE 出演アーティスト発表【第一弾!】
今年の『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
「フレブルLIVE」の特徴は、二日間でコンテンツが異なること。
一日目は愛ブヒとオーナーさんが主役の参加型コンテンツ。そして二日目は、アーティストによる音楽フェスが中心です!
今回は、音楽フェス(二日目)の出演アーティスト発表第一弾!
なんと、オーナーにも「世代」が多いPUFFYの出演が決定しました!
フレブルLIVE -
【ロッチ出演決定!】フレブルLIVE「11/9(土)」の司会はフレブルラバーのロッチ!
『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
一日目は愛ブヒとファミリーが主役になる、参加型コンテンツ。
二日目はアーティストを呼んで、史上初の愛ブヒと楽しめる音楽フェスを開催。
2daysで大きく内容が異なるのも「フレブルLIVE」の魅力です。
そして…今年の司会は、待望の「ロッチ」が登場!
みなさん! ついにロッチのお二人が「フレブルLIVE」にやってきます!
フレブルLIVE -
【肉球の香りがするビール、誕生】イラストは千原ジュニアさん【フレブルLIVEで先行販売!】
『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
今年は例年以上に反響があり、二日間ともに駐車場付きチケットがSold outとなりました!
年々パワーアップしている「フレブルLIVE」ですが、今年はオリジナルのクラフトビールを制作。
世界初・肉球の香りがするビールで、その名も「Paw Pad Ale」。
パッケージのイラストは、なんと千原ジュニアさんが手がけてくださいました。
フレブルLIVEにて、先行販売いたします!
フレブルLIVE
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
French Bulldog LIVE⚡️2024 (フレブルLIVE)
-
7周年特別企画「プロジェクト7」
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】FBL編集部の「アバウトな幸福論」
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】短命拒否権ーフレンチブルドッグは、もっと生きる
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。