さよなら、またね!〜虹の橋の向こうから〜
ぺちゃんこな鼻と大きな瞳。がま口財布みたいな口元に、「お散歩行く?」と声をかけると期待に満ちた表情で首を少し傾げる姿。その何もかもが愛おしくて、その全てを守って愛したいと願ったその存在。でも、こちらが想像していたよりもずっと早く虹の橋を渡ってしまうフレンチブルドッグは少なくはありません。
“なんで。どうして。私が悪いのかな。代わってあげられたら。もしかして、うちのコでいるのが嫌だった?”
そうやって自分を責めてしまうオーナーさん、きっとたくさんいることでしょう。でもね、アナタに愛されて見守られ、彼らにとっては普通よりもちょっと短いかなと思える天寿を全うし、お空へと旅立った彼らが伝えたいこと。
それは、私たちが愛するのと同等に、もしくはそれ以上に私たちを愛し、その決して大きいとは言えない体の全身全霊を尽くして守ろうとした「愛すべきパパやママ」へのメッセージなのです。大好きなパパやママを残してひと足早く旅立った相棒は残念ながらヒトの言葉を持たないけれど、今日は、残してきたパパやママに人間の言葉で「ボクの(ワタシの)思い」を伝えるから、どうかもう下を向かないでね。
ちょっと早かった?でも、満足なんだ。

immstudio/shutterstock
あれ、ママはすごく泣いてるね(メイクが落ちちゃうよ!)。
パパだって普段は涙を見せないのにそんな顔しないでよ(いつだって強くてかっこいいはずでしょ?)、なんだか僕まで悲しくなっちゃう。
ねえ、見送る時に目一杯お気に入りのおもちゃやウマウマを持たせてくれてありがとう。
向こうに先に着いている友達みんなにも分けてあげるよ!
きっとそんなに泣いてるってことは、ボクの(ワタシの)旅立ちが予想していたより早く来たってことだよね。
でもこうしてね、最後まで頑張れたのはたくさんの愛を注いでくれたパパやママのおかげなんだ。
ボク(ワタシ)ひとりじゃきっと闘えなかった。
いつも一緒にいてくれて、時にはワガママや度が過ぎたイタズラを許してくれてありがとう。
ここん家のコになれたのは、有り余るハッピーだったと胸を張って言えるよ。
だから泣かないで、その涙が止まったらボクの(ワタシの)面白おかしいエピソードを思い出して笑ってくれれば幸せです。
だってボクらフレンチブルドッグは、大抵の場合は面白おかしいエピソードに満ちているから。
ほら、ボクの(ワタシの)思い出を語ろうとするとついプッと笑ってしまうことばかりでしょ?
パパやママは“なんで先に逝っちゃうの?”って悲しむけれど、ボクらは普段のお散歩だって自分の興味のある方角にすんすん鼻を鳴らして歩いて行くように、いつだって大好きで大切なパパやママを先導していたいんだ。
パパやママが虹の橋を渡って追いついた時に、迷わないように道案内する役目は忘れていないからね。
誰のせいでもないってこと。

Chendongshan/shutterstock
なんでそんなに自分のことを責めているの?
こうせずああしていたらって、こっちじゃなくそっちにしていればって、「たら・れば」ばっかり考えて落ち込まないで。
どんな選択肢からどちらかを選びとろうとも、選んだその理由は“大切なボクを(ワタシを)想ってのこと”だってちゃーんと知っているんだ。
なんとかして救いたい、辛い思いや痛い思いをさせたくないって考えて、考えまくった結果として選び取ったその選択肢をボクらは120%信頼してるよ。
だから、悔やまないでほしいし自分を責めないでほしいのです。
アナタの相棒だったボクやワタシは、いつなんどきにおいてもアナタを十二分に信頼し、その判断に全部を委ねてきたけれど、それにはちゃんと理由があって、それはその判断に至るまでの全てがボクらを想ってのことだって本能的に理解しているから。
だから、何があっても絶対に自分を責めないでほしいのです。
パパやママのことが大好きなボクらにとって、彼らが悲しんでいる姿を見るのは尻尾がキュッとなる思いなんだ。
キュッと縮められるほど長くはない尻尾だけれど、そんな短い尻尾を、例え見た目にはわからなくても全力で上下左右に振って愛を表現していたこと、パパやママは知っているよね?
ありがとう。またね!

Job Narinnate/shutterstock
ボクらは持てる全ての力を振り絞り、声にならない声を出し、パパやママに伝えたいのです。
「ありがとう、またね!」と。
大好きだった、ではなく現在進行形の大好きだから、生まれ変わっても、何度でも何度でもきっとボクは(ワタシは)パパやママの元に戻れると信じています。
虹の橋を渡るってことがサヨナラだってことなのはボクらだって知っているんだ。
ただ、それは目に見えるサヨナラで、目に見えない部分ではずっとずっと繋がっているし、パパやママがボクを(ワタシを)思い出すたびにボクらは幾度でも、何年経ってもそこに生き続けることができるのです。
人間と犬、それぞれ寿命が違うから、どうしたってボクらはその大半がパパやママよりも先に旅立つ運命だけれど、悲しくも辛くもないんです。
だって、ボクらの筋肉質な背中には、パパやママがくれた抱えきれない(でも抱えるけど!)ほどの愛が乗っかってるから。
そう。愛されて、可愛がられて、甘えさせてくれたその記憶だけで、ボクらは勇気を持って虹の橋を渡れます。
だからどうか心配しないで、悲しまないで、できることなら笑顔で手を振ってほしいのです。
最後までボクらを可愛がってくれたことを、愛し抜いてくれたことを、その幸せな記憶だけをずっと持って、明日を見つめてほしいのです。
パパ、ママ。産みの親や育ての親。僕らフレンチブルドッグは犬だから、産みの親と育ての親は違うけれど、育ての親であるパパやママに言いたいこと。それは「一緒に過ごしてくれてありがとう。もう嬉しくて幸せで、毎日天にも登る気持ちだったんだ」って、そんな言葉です。予想していたよりも早く旅に出たかもしれないけれど、ボクらはパパやママを選んでここに来たんだよ。そして何度でも、パパやママを選んで生まれ変わってくるからね。
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