【取材】フレンチブルドッグは平均寿命を伸ばすポテンシャルがある。『THE fu-do(ザ・フード)』を食べ続けた未来。ー藤本大道先生
フレンチブルドッグ専用フード『THE fu-do(ザ・フード)』は、1万頭以上のフレンチブルドッグと触れ合ってきたわたしたちと、日本で最もフレンチブルドッグの栄養特性に詳しい藤本大道先生(以下藤本先生)の共同開発で誕生しました。
現在も「菌類」の研究者として活躍する藤本先生ですが、なぜドッグフードの開発に至ったのでしょうか。
そして「フレンチブルドッグこそ平均寿命を伸ばすポテンシャルがある」と語る藤本先生が考える、『THE fu-do(ザ・フード)』を食べ続けた先にある未来とはー。
目次
犬たちの長生きを願って。犬種に合った食事の重要性
ーーまずは藤本先生についてお聞かせください。研究者として「菌類」について学ばれていたとのことですが、現在はドッグフード「犬心」の開発・販売を行っていますよね。そこに至った経緯をお聞かせください。
藤本先生:
もともとは「大和菌学研究所」の3代目として、きのこをはじめとした菌類の研究をしていました。
研究を進める中で「菌が健康に寄与する」という多くの発見があり、当初はヒト向けの健康食品やサプリメントの開発・販売を行なっていました。
菌類の研究ついては現在も東京農業大学、関東学院大学、奈良女子大学、同志社大学などとの共同研究を継続実施しています。
おかげさまでお客様から反響がありまして、ヒト以外、つまり動物たちの役にも立てるのではないかと考えるようになったのです。
わたしは昔から犬と暮らしていまして、いかに食事が犬たちのカラダに影響を与えるかを見てきました。
幼い頃から原因を追求するのが好きでしたから、どんな食事をとったら愛犬にどのような影響が出るかを自然と調べていたんですね。
今も犬と暮らしていますので、長年犬と暮らしてきた経験と、菌類の研究を照らし合わせたときに、犬たちに最適な食事を届けられるのではないかと思ったのです。
わたしも犬が大好きなので、できれば多くのワンちゃんに長生きしてもらいたいですからね。
そのためには愛犬(犬種)に合った食事が欠かせないことは、確信しています。
ーー貴社が開発されているドッグフード「犬心」シリーズも、犬種の特性ごとにカテゴライズされていると思います。その中で「フレンチブルドッグ」という1犬種に特化したドッグフードの開発は、藤本先生も初めてだったのではないでしょうか。
藤本先生:
そうですね、弊社が開発しているドッグフード「犬心」は、数千頭の犬種の栄養特性を研究した上で、カテゴライズしています。
意外に思うかもしれませんが、フレンチブルドッグの栄養特性は「ダックスフンド、チワワ、ポメラニアン、ヨークシャーテリア」などと似ているんです。
ですから「犬心」をお選びいただいたフレンチブルドッグたちには、10種類の犬種にあてはまる「オメガ3サポート」というドッグフードをオススメしていました。
今回フレブルライフさんにお話しをいただいて、改めて「フレンチブルドッグ」という犬種を調べてみると、弊社の「オメガ3サポート」では補いきれない点があるとわかったのです。
調べるほどフレンチブルドッグは興味深くて、他の犬種に比べて栄養特性に非常に大きな特徴があるんですね。 数ある犬種の中でも断トツと言えるのではないでしょうか。
『THE fu-do(ザ・フード)』ほどフレンチブルドッグに合った食事は存在しない自負
ーー貴社の「犬心・オメガ3サポート」を更にフレブル向けにアレンジしたのが、今回の『THE fu-do(ザ・フード)』なんですよね。
藤本先生:
おっしゃる通りです。先ほども言いましたが、フレンチブルドッグは数ある犬種の中で、最も特徴的な栄養特性をもつ犬種です。
たとえばビタミンCが不足傾向にある(正確には生成機能が欠落している)のは、フレンチブルドッグのみがもつ特徴だと考えています。
そのほかにもオメガ3脂肪酸を吸収しにくいため、より効率よく体内に届く工夫をする必要があります。
さらに言いますと、筋肉に欠かせない「L-ロイシン(非必須アミノ酸の一種)」が不足傾向にあったり、2種の善玉菌(連鎖球菌群/ラクトコッカスラクチス)も不足しがちですね。
これらのフレンチブルドッグに見られる特徴をすべて補っているのが、『THE fu-do(ザ・フード)』というわけです。
自分で言うのも恐れ多いですが、これ以上フレンチブルドッグに合ったドッグフードは、世界中どこにも存在しないのではないでしょうか。
ーー食材選びやお肉の部位まで、すべてフレンチブルドッグ用にカスタマイズしてくださいました。特にこだわった点はどこでしょうか。
藤本先生:
たとえば不足傾向にあるビタミンCは、熱や酸化に弱いんですよ。ただ加えるだけでは意味を成しませんから、質の良いビタミンCを確実に届けるために、安定型ビタミンC「アスコフレッシュ」を活用しています。
そしてフレンチブルドッグにとても大切な「オメガ3脂肪酸」ですが、これはどんなに多く摂取しても、彼らが吸収できる工夫をしてあげないと意味がありません。
『THE fu-do(ザ・フード)』は、フレンチブルドッグの体内への到達率と吸収率が高い「クリルオイル」を採用していますから、しっかり体内に届いてくれると思いますよ。
「L-ロイシン(非必須アミノ酸の一種)」においては、フレンチブルドッグの場合「豚肉のタンパク源」が最適であることがわかりました。
『THE fu-do(ザ・フード)』は新鮮な生の豚肉を使用しているのはもちろんのこと、高カロリー食と相性が悪いフレンチブルドッグのことを考えて、脂身の少ないヒレ肉を使っています。
そのほかにもお伝えしきれない工夫を重ねていますので、詳しくは本サイト『THE fu-do(ザ・フード)』のトップページをご覧ください(笑)。
フレンチブルドッグは「食事」で長生きするポテンシャルを秘めている
ーーフレンチブルドッグに不足しがちな栄養を「きちんと摂取」した先に、どのような未来が待っているとお考えでしょうか。
藤本先生:
フレンチブルドッグに限らず、犬種ごとにかかりやすい病気というのがありますよね。
フレンチブルドッグに関してお話しをしますと、彼らがかかりやすい病気の多くは、食事が関係していると予想しています。
具体的にいいますと、先ほど申し上げた「不足傾向にあるもの(ビタミンC、オメガ3、L-ロイシン、善玉菌など)」が足りていないことが原因で、病気を引き起こす傾向があると分かってきました。
つまりフレンチブルドッグにぴったりな栄養を、確実に彼らの体内に届くようにすれば、病気になりにくい身体に繋がると考えています。
ーーフレンチブルドッグは正しい食事をとっていれば、寿命が延びる可能性が大いにある、ということですね。
藤本先生:
そのように期待しています。フレンチブルドッグは病気にかかりやすく短命といわれていますが、研究を進めるなかで、その原因は食事でカバーできるのではないか、ということが見えてきました。
そういった意味では、最も平均寿命を伸ばすポテンシャルを秘めた犬種ではないでしょうか。
もちろん個体差はありますし、遺伝的な病気を持っている子はどうしてもいますから、すべての子にあてはまるわけではありません。
けれども、フレンチブルドッグに不足しがちな栄養を効率よく摂取できる食事が何よりも重要、ということは強くお伝えしたいと思います。
藤本大道先生について
京都大学農学部応用生命科学研究科・卒業
京都大学大学院生命科学研究修士課程・修了
2002年 家業「大和菌学研究所」の3代目として活動を開始
2003年 「やまと花びらたけ」の製造特許を開始(製造特許および利用特許)
東京農業大学、関東学院大学、奈良女子大学、同志社大学などとの共同研究を継続実施(学会発表・論文発表多数)
2010年 大和菌学研究所を母体に、企画販売に携わる「マッシュルーム・デザイン・スタジオ」を設立
2015年 病気対応のナチュラル療法食「犬心」シリーズの販売を開始
2021年 犬種別フードのシリーズ展開を開始
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