2017年8月5日4,354 View

フレンチブルドッグの「チンスリ」を考える〜プロドッグトレーナー大久保羽純

フレンチブルドッグが前足を使って大事な部分をスリスリする行為、通称「チンスリ」。以前French Bulldog Lifeでもチンスリについてご紹介したところ、大きな反響がありました。

いったいこの行動は、何を意味しているのでしょうか…?

プロドッグトレーナーの大久保羽純さんにお話を聞いてみました。

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チンスリとは

チンスリとは、大事なところを自分の手でスリスリすること。

 

たとえば、こんなふうに。

 

この行動は、何を意味しているのでしょうか。また、これをするのはフレンチブルドッグだけなのでしょうか。

 

一見、笑ってすませてしまいそうな行為ですが、全ての行動には必ず「理由」があるはずです。

 

ここからは、プロドッグトレーナーの大久保羽純の見解をご覧ください。

 

***

 

フレンチブルドッグチンスリ

SUNNY Dog Training Partner(プロドッグトレーナー)の大久保羽純です。

 

フレンチブルドッグが、前足を使ってお股をさわる行動を見たことがある方はいるでしょうか?

 

フレブル愛好家からは通称「チンスリ」と呼ばれている、この謎めいた行動。いったい何なのかという声が多数あがっております。

 

今回は、「チンスリ」から考えられることをお話しましょう。

 

 

この行動は何を意味しているか

フレンチブルドッグチンスリ

Unchalee Khun/shutterstock

お股をゆったり触るこの行動。何とも言えないその表情。

 

せっかくの可愛い動作なので、心温まるメルヘンな感じのお話をしたいところなのですが…。

 

この行動は性器を刺激することで快感が起こるため、繰り返されているのではないかと言われています。

 

性的刺激と言っても、ハアハアするばかりではなく、恍惚とした表情をしている子もいれば、ただただ無心で触っている子もいます。

 

どう感じているかは犬に聞けないので厳密にはわかりませんが、行動が繰り返されていることからも、「気持ちがいいこと」ではあるようです。

 

では、マスターベーションのようなものかというと、確かにそれに近いのかも知れません。

 

しかし、そもそも人間の性的快楽と同様の快楽を、犬が感じているかどうかについては定かではありません。

 

そのため、人間のように快楽の頂点としての射精に結び付ける行為とは違い、ただ触って気持ちいいとか、触って落ち着くということの可能性もあります。

 

人間の子供でも、緊張したときや落ち着きたいとき、ゆったりしているときなどにお股を触る子がいます。

 

まだ小さな子供でも、毛布などを体に挟んで性器に刺激を加える子もいます。

 

昔、日本テレビ系列局で放送された「進ぬ!電波少年」で、カラテカの矢部さん(芸人)が、癖で自分の股間をギュッと握るシーンがよくピックアップされていました。本人曰く、落ち着くのだそうです。

 

ちなみにメスでもそのようなことをする子もいますし、飼い主さんがお股を拭いてあげることで同様の表情をする子もいるそうです。

 

 

他の犬種もやるのか

フレンチブルドッグチンスリ

shutterstock

他の犬種でも、性器への刺激を誘発するような動きをする子はいます。

 

体を丸めてお股を舐めたり、地面やベッドにこすりつけたり、マウンティングで人の足に性器を押し当てていることもあります。

 

しかし、冒頭のリンク先の記事で紹介されているような「チンスリ」の形が見られるかというと、他の犬種では滅多にないのではないでしょうか。

 

 

なぜ、フレンチブルドッグに多いのか

フレンチブルドッグチンスリ

Odor Zsolt/shutterstock

フレンチブルドッグのように、おじさん(おばさん?)のような安定した姿勢でどっしりと座り込み、たまたまとはいえ前足が性器に触れるような体型の犬は、そんなに多くありません。

 

フレンチブルドッグのチンスリが非常に珍しいのは、その珍しい体形が生みやすい行動だからではないかと思われます。

 

たまたま前足が触れたことで、その行動は自動的に強化されていく可能性があります。

 

そのため、すべてのフレンチブルドッグがやるわけでもありません。

 

最後に…

フレンチブルドッグチンスリ

Javier Brosch/shutterstock

どうでしょうか。なるほど!と思われた方も、そうなのかな~と思われた方もいるのではないでしょうか。

 

どんな行動も、本当の理由は犬に聞いてみなければわかりません。その行動の一つの傾向や可能性として、記事を楽しんでくださいね。

 

ちなみにいつもコラムではお話していますが、どんな行動もやりすぎていれば問題です。

 

体に支障が出るほどであれば、その行動は変えていく必要がありますので、注意してくださいね。

 

***

 

(まとめ)

フレンチブルドッグチンスリ

大久保羽純さんの見解、いかがでしたでしょうか。愛ブヒのカワイイ・おもしろい行為にも、必ず理由があります。普段は笑ってすませてしまう行動も、このようにプロドッグトレーナーさんにお話を聞くと、新しい発見がありますね。

 

常に愛ブヒの行動を見つめ、少しでも疑問に思ったときは、獣医師さんやトレーナーさんなどにお話を聞いてみてはいかがでしょうか。

 

愛ブヒのことをよく知ること。これが、豊かなフレブルライフをおくる重要

なポイントかもしれません。

 

 

大久保羽純

フレンチブルドッグチンスリ

米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持

SUNNY Dog Training Partner代表 プロドッグトレーナー

 

人と動物の心をつなげる仕事がしたいと、5年勤めた企業を辞めて単身修行へ。日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で、犬にも人にも優しいトレーニングを広めている。Dog Training for LOVE&PEACEをモットーに、トレーニングを通して、犬と人との生活を楽しいものにし、保護活動への協力も行っている。

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