2024年12月2日23,175 View

フレブルが陥りやすい分離不安について

分離不安っていう言葉、耳にしたことがある人は多いはず。分離不安とはオーナーさんや愛着のある場所から離れると不安や恐怖、ストレスを感じる状態のことで、ずっと吠え続けたり落ち着きがなくなったり、物の破壊や自傷行為などが起きる症状のこと。甘えん坊な犬種はなりやすいとされているけれど、フレブルって甘えん坊ですよね。愛犬の分離不安に頭を抱えている人は決して少なくなく、そして筆者の愛ブヒも少しその傾向があるのです。分離不安症は犬にとっても辛いもの。愛ブヒのためにもこの症状について知り、対策をするに越したことはないんですよ。

筆者のケース

フレンチブルドッグ,分離不安

VDB Photos/Shutterstock

 

思えば先代の愛ブヒも留守番が苦手で、分離不安とまではいかないけれども留守番トレーニングをするのにかなり時間を要しました。

 

だからこそ2代目ブヒは早くから留守番の練習に取り組もう。

 

迎える前からそう心に決めていたんです。

 

が、迎えて数日後にまさかの骨折という怪我をしたため、安静が必要なこともあり目が離せない状況に(今はすっかり回復しています)。

 

それでなくとも筆者は主に在宅で仕事をしているから、愛ブヒがひとりきりになる機会自体がそもそも少ないんです。

フレンチブルドッグ,分離不安

katyapulka/Shutterstock

 

近所のスーパーに行くぐらいの短時間の留守番は問題ないけれど、これが長時間となると、不安しかありません。

 

というのも、愛ブヒは先日去勢手術を受けたのですが、病院に預けてからしばらくキュンキュンと鳴き続けていたようで、先生に「分離不安気味です」と言われてしまいました。

 

とほほ、やはりそうか。

 

そう思ったのは、迎えてから今まで長いお留守番をさせていなかったから。

フレンチブルドッグ,分離不安

BlkG/shutterstock

 

対処法を聞くと、鳴き続けているときは無視して鳴き止んだら褒めるのを繰り返すこと、短時間の留守番から始め少しずつ時間を伸ばすこと、声かけを行わず外出し、帰宅時も犬が落ち着くのを待ってから相手をすること、というアドバイスをいただきました。

 

そういえば、先代の時は根気強くこれらを繰り返していたはず。

 

骨折という予想外の出来事につい甘くなり、いつの間にか留守番トレーニングを怠っていたことに反省することしきり。

 

懸念材料だった骨折もすっかり良くなったので、これからしっかりトレーニング(これを行動療法と言います)を開始することを誓ったのです。

 

フレブルは分離不安になりやすい?

フレンチブルドッグ,分離不安

Hryshchyshen-Serhii/shutterstock

 

フレブルでも男の子は特に甘えん坊。

 

先代や2代目の愛ブヒを見ても、周囲のフレブルオーナーに聞いても、皆口を揃えてそう言います。

 

分離不安症に陥りやすいのは甘えん坊かつ飼い主への依存度が高い犬種だそうですが、気になって調べるとトイ・プードルやミニチュア・ダックスフンド、ポメラニアン、ラブラドールなどが「なりやすい犬種」にランクイン。

 

また、迷い犬や保護犬だった経緯を持つ子もなりやすいとされています。

フレンチブルドッグ,分離不安

Tienuskin/shutterstock

 

フレブルの名前は「なりやすい犬種リスト」には入っていなかったどころか、比較的留守番が得意で一人遊びも上手、分離不安にはなりにくい、と紹介している記事も目にしました。

 

とはいえ、甘えたでオーナーさん命! な性格の子や、飼育環境、飼い主の接し方によって分離不安を発症するのは当然あること。

 

筆者のケースのようにほとんど留守番経験がなくでひとりになる環境そのものに不慣れであることのほか、例えば今まで上手に留守番ができていた子でも、留守番中に大きな落雷や地震といった怖い経験をしたのが引き金になり発症することも。

フレンチブルドッグ,分離不安

Valeriia Khodzhaeva/shutterstock

 

また、赤ちゃんの誕生や引っ越しなどの変化、オーナーさんとのスキンシップ不足なども要因になるそう。

 

分離不安の症状も吠える、わざと粗相をするといったものから、ストレスからの嘔吐や下痢、傷になるまで自分の体を舐め続けるといった重度のものまであり、ひどい場合は行動療法と並行し動物病院での薬物療法を勧められる場合もあります。

 

もしかしてうちの愛ブヒ、分離不安? と思ったら、悪化する前に上記の獣医師のアドバイスにあるトレーニングを始めてみてくださいね。

 

パピーだけでなく、シニア犬にも起きる

フレンチブルドッグ,分離不安

Tienuskin/shutterstock

 

子犬の時は誰かに面倒を見てもらわなければ生きていけないので、「分離不安」は生存本能として人も犬も生まれ持って備わっていて、大人になるに従いなくなっていくもの。

 

そう聞くと分離不安はパピー期に多い症状のように思いますよね。

 

実際筆者の愛ブヒもまだパピー。しかしシニア年齢の犬たちも分離不安を発症しやすいと言われていて、それには目や耳の機能の衰えにより不安や寂しさを感じやすくなることが挙げられています。

フレンチブルドッグ,分離不安

Promwat Sintupan/shutterstock

 

また、甲状腺機能亢進症や副腎皮質機能亢進症、神経疾患や脳疾患などが原因となり発症することもあるため、今まで平気だったのに年齢を重ねてから分離不安が疑われる場合は、動物病院で相談や検査をしてくださいね。

 

大好きな愛犬といつだって一緒に過ごしたい。

 

これは多くのドッグオーナーが願うことではあるけれど、現実的には多少なりとも留守番は必須ですよね。

 

その際に愛ブヒも安心して心地よく、こちらも不安なく外出できるよう、分離不安を克服するトレーニングってとても大事なことなんです。

 

おわりに

フレンチブルドッグ,分離不安

HarryKiiM Stock/shutterstock

 

自分で書いておきながら、まだ短時間といえども愛ブヒに留守番をさせるのはドキドキする筆者。

 

ですが、これは愛ブヒのためでもあると言い聞かせ、留守番をさせることを躊躇う己の気持ちに喝を入れています。

 

人とブヒ、お互いのハッピーなフレブルライフのためには、こうしたトレーニングって欠かせないんですね。

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

フレブルの反抗期は2回くる!上手い対処法

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