フレブルの健康のために見直したい『4つの生活ポイント』[特集:ミドルシニアLIFE]
ミドルシニア期を抜けるとやってくるシニア期。シニアといえども視力や聴覚などの老化は個体差が大きいけれど、やっぱり若い頃と比べると体のあちらこちらに変化が出てくるのは当たり前のこと。でも、こういう変化に対処する方法ももちろんあります。筆者の友人は今や立派なレジェンド年齢、しかも超絶若見えのブヒと暮らしているのですが、そんなお達者さんなシニアブヒになるために、シニア期に差し掛かったタイミングで見直した4つのポイントを聞いて来ました!
基本の食事と段差でのサポート

KarinR/Shutterstock
元々食事にはこだわっていた友人宅のブヒ。
高タンパクで低脂質な馬肉を早くから取り入れるなど工夫満載のご飯をあげていたけれど、そんな友人がシニア期にまず見直したのはやっぱり食事でした。
ご飯のベースとなるドッグフードを犬の体内で生成することができないオメガ3やオメガ6脂肪酸配合のタイプにシフトし、今までの手作り食ももちろん継続。
食べやすさや消化を考え食材をフードプロセッサーで細かく刻むなど、成分や栄養素はもちろん、消化や吸収の良さも意識するように。

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そしてフレブルが1日の大半を過ごす自宅内や散歩先で何より気をつけたのは段差だそう。
フレンチブルドッグはそもそもパテラやヘルニアになりやすい犬種なので、年齢と共に弱ってきた足腰になるべく負担をかけないよう、階段は必ず抱っこで移動するように。
若い頃は筋肉でカバーできたり痛めても回復が早いけれど、シニアともなると骨や関節の症状は治りにくくQOLを下げる要因になってしまいます。
だから少し過保護かもなんて思われようとも、体に負担のかかる要素を排除すること。

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道路にあるグレーチング(鉄製の格子状の溝の蓋)もジャンプで飛び越えるブヒが多いため、階段同様に抱っこが基本。
もちろん自宅のベッドやソファーにはスロープなどを設置し、よく自作したとも言っていました。
確かに市販品だとサイズや高さが合わないなどの不満点があるけれど、自作すれば思い通りのサイズ感や形状にできますもんね。
こういう「なければ作る」行動力は、さすがフレブルオーナーだなあと感心しました。
寝床を見直し毎日の睡眠をより良く

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良質の睡眠をしっかりととるのは疲労回復や体のダメージ修復に欠かせないけれど、人間より長い睡眠時間が必要なフレブルたち犬にとっても睡眠は健康を維持するための必須事項。
友人は愛ブヒがシニア期に差し掛かった時、朝の様子を見てベッドの買い替えを決断していました。
今まではインテリアショップなどで販売されているペット用ベッドにタオルやブランケットを掛けて使っていたそうですが、年齢と共に朝ベッドから出てくる愛ブヒがつまづいたり、寝起きの体が痛そうにのそのそと出てくることが増えたそう。
「これはいかん」。
そう感じてすぐさま高反発で通気性が良く、体圧分散に優れているという某有名メーカーのペット用マットレスを購入。
するとそのマットレスが体に合ったのか、朝寝床からシュタッと出てくるまでに寝起きの動作に変化があったとのこと。

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確かに睡眠中の姿勢や寝床の快適さによっては、起きたら体のあちらこちらが痛いなんてことがよくありますが、ベッドは毎晩(どころか昼寝やリラックス中も)使うもの。
高価でも愛ブヒの健康を考え、良いものを選ぶに越したことはありません。
なお、フレンチブルドッグの1日の平均睡眠時間は成犬で約13時間、パピーやシニアだともっと長くなります。
これが毎日と考えると、寝具に投資をするのは長い目で見るととても理にかなっているし結果お得なんですよね。
自宅でのケアは学んで実践

Tienuskin/shutterstock
最近は犬向けの整体や鍼灸を行う医院も増えたけれど、全国的にたくさんあるのかと問われるとまだ決して多くはないですよね。
自宅から通うには遠い、継続して受けるにはお高いなど、効果的だと分かってはいても実際に受けるかどうかを迷う部分もあるかと思います。
友人も仕事を持つ身。
それゆえになかなか時間が取れないなどの理由もあり、ワークショップなどで犬のマッサージ方法を自分で学び、自宅で自分でできるようにしています。

Tienuskin/shutterstock
時にはカイロプラクティックやホリスティックマッサージなどを受けに愛ブヒを連れていくそうですが、フレブルが一番くつろげる我が家で、かつ大好きなママの手で施されるマッサージはきっと格別。
やり方さえ知っていれば基本のマッサージは自宅で簡単にできるので、デイリーケアは自らの手で、という選択肢はとてもクレバーだと思います。
今はネット通販で棒灸と呼ばれる棒状のお灸やペット用のお灸なども購入できるので、正しいやり方さえ知っていれば自宅でのケアも可能。
最初はワークショップや本、動画などで方法を学ぶ必要はあるけれど、今の時代はオンラインで学べるのでハードルは決して高くありません。
大切なブヒのために自分ができることを増やす、こういう姿勢も見習いたいですね。
おわりに

Tienuskin/shutterstock
食事に寝具、段差サポートに自宅ケアの4点は、どれも日常の基本的なことながら、年齢に合わせて見直すことで大きな効果が得られるものばかり。
食事や生活スタイルを年齢に応じてアップデートすることで、年齢を傘な他フレブルの負担を減らし、いつまでも元気でいてくれるのです。
文/横田愛子
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