新型コロナウイルスはフレブルにどう影響する?ペット関連の情報を最新にアップデートしておこう【もしもの時の為に】
新型コロナウイルスの脅威に世界が震撼してはや1年。この冬爆発的に感染者が増加した日本でも、この頃になってようやく毎日の感染者数が減り始めましたね。ただ、減ったといえどもその数はまだ多く、いつ・どこで・誰が感染してもおかしくない状況にあります。当初は新型コロナウイルスがペットに感染するかどうかで真偽の怪しい様々な情報が駆け巡っていましたが、ここにきてようやく情報の正確性や各国の獣医師会が発表した情報が集約されてきた感があります。そこで改めて、『フレンチブルドッグと新型コロナ』についておさらいしておきましょう。
一番困るのは、自分が感染した時。
新型コロナウイルスが日本で流行し始めた頃はクラスターを追う方法で感染拡大を回避していましたが、ここまで感染者数が膨れ上がった今、感染者の多くが感染経路不明の状況です。
これはつまり、気をつけていても自分が感染するリスクが高いということ。
感染は怖いけれど、フレブルをはじめペットと暮らしている人にとって、感染の恐怖以上にペットを置いてホテル療養や入院することを不安視している人は多いかと思います。
特に一人暮らしの場合なら、預け先に困り途方に暮れてしまうかもしれません。
しかし新型コロナの感染力は強く、家庭内感染の多さを見ても家族がいるから安心と言えないのもまた事実。
だからこそ、まずは自身が感染しないよう細心の注意を払う必要があるのだけれど、注意を怠らずにいても感染しない保証はありません。
もし実際に感染してペットを預ける必要に迫られた場合、東京近郊なら、アニコム損保を運営するアニコムホールディングス株式会社が実施している「#StayAnicom」プロジェクト」での預かりサービス(保険未加入者も対象)があります。
ただ現状これは東京及び東京近郊の人に限られるので、それ以外のエリアなら、親戚や友人、ペットホテル機能を持つ動物病院やペットホテルが第一候補となるはず。
なお、現状では飼い主が新型コロナに感染した際のペットの預け先として知人へ預けるほかペットホテルを利用することを行政は推進していますが、実際に預ける際のルールを見ていきましょう。
愛ブヒを預けるときに気をつけるポイント。
現在日本獣医師会が発表している情報では、ペットが人に新型コロナウイルスを移したという報告はなく、その可能性は低いということ。
とはいえ、新型コロナウイルスに感染してしまったオーナーさんが住んでいるおうちでは、様々なものにウイルスが付着しています。
それは家具や家電はもちろん、同じ空間にいるペットの被毛や服なども同じ。
ペット自身は感染していなくとも、預ける際に愛ブヒの毛などに付着したウイルスにより預かり先にウイルスを持ち込むことは十分に考えられるのです。
ここで注意して欲しいのが、新型コロナウイルスの感染の基本は「人から人」であることで、預ける際の方法が肝心なのです。
大切な相棒だからこそ自ら預けに行きたいのは分かりますが、ペットを預ける際は濃厚接触者ではない方に協力してもらい連れて行ってもらうこと。
そして自宅まで迎えにきてもらう場合は、時間を決めて玄関前にブヒを入れたキャリーやクレートを置き、直接相手と対面しないようにご注意を。
その時にブヒが身につけるハーネスやリード、カラーは消毒しておきましょう。
なお、以前は預ける前にシャンプーをと言われていましたが、現状はペットの被毛を介した感染報告がないことから、アメリカ獣医師会では必ずしもシャンプーは必須ではないとの見解を示しており、日本獣医師会もこれに倣っています。
なお、もしアナタが感染していることが判明し、ペットへの対応がわからない場合は各行政の動物愛護センターか、居住エリアの各保健所に相談してくださいね。
ペットのPCR検査について。
新型コロナウイルス関連のニュースで動物の感染が認められたとの情報が入るたびにドキリとしますが、現状犬や猫のほか、大型ネコ科動物やミンクなどの感染が確認されています。
昨年の8月には新型コロナウイルス感染者から預かった2頭の犬がPCR検査で陽性だったとの報告があり、これによって相棒の感染を心配するオーナーさんからペットのPCR検査の問い合わせが増えたそうです。
しかし、オーナーや家族が新型コロナウイルスに感染していない場合や感染者とペットとの濃厚接触がない場合、ペットのPCR検査は世界的に推奨されていないとのこと。
また、この検査はあくまでも検体を採取した時点で採取した部分(喉の奥や鼻腔内など)にウイルス遺伝子があったかどうかが分かる検査。
そのため検査後の日常生活の中でウイルスが付着する可能性があるので、正確性を求めるなら毎日検査をし続けることになってしまい、あまり現実的ではありません。
そしてもしアナタが感染して自宅待機を指示された場合、愛ブヒとは適切な距離を取ること。
お世話の際にはマスクやメガネ、手袋を着用するなど、できる限り直接接触しない努力をしてあげてください。
ちなみに、今のところ新型コロナウイルスに感染したペットの症状で、猫には呼吸器症状や消化器症状があったとの報告があるものの、犬では明確な症状は認められていないそうです。
最後に
ようやく日本にもワクチンが到着し始めましたが、国民全員に行き渡るのはまだ先のこと。
大切な家族であるフレブルを守るためにベストなのはまず自分が感染しないよう対策を取ることですが、100%の防御策がない今、もしもの時を想定しておくと万が一の事態に陥っても正しく対処できるはず。
日本獣医師会や各都道府県の獣医師会サイトでは新型コロナとペットに関する最新のニュースがアップされているので、これらの信頼できるサイトから正しい知識を得ることが何より大事です。
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