2022年7月1日3,613 View

【取材】15歳にして持病も認知症もなし!「食う・寝る・遊ぶ」の自然体ライフスタイルで健康長寿を邁進中 #55大樹

10歳を超えても元気なブヒを、憧れと敬意を込めて“レジェンドブヒ”と呼んでいるFrench Bulldog life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドブヒの肖像』です。

今回登場してくれたのは、14歳から乗り始めた車椅子を颯爽と乗りこなす大樹くん。後ろ足以外は持病も認知機能の衰えもなしという健康長寿の秘訣をママさんにたっぷり伺いました。

大樹くんのプロフィール 

フレンチブルドッグ

年齢&性別

15歳4ヶ月の男の子(2007年1月28日生まれ) 

体重 

11kg(若い頃は12.5g)

大好きなこと 

散歩とご飯、今は寝ること

既往歴

・13歳後半で後ろ足がびっこを引くように。先天的に後ろ足の関節が弱く、加齢でさらに弱ったことが原因。14歳で後ろ足が立たなくなり車椅子を導入。

 

嫌なことはせず自然体が一番。ストレスのない暮らしを満喫!

フレンチブルドッグとチワワ

 

大樹くんは10歳の時、雑誌『BUHI』の2017年秋号に当時12歳だった兄ブヒの春之助くんと“病気知らずのフェアリー兄弟”として紹介されたことも。

 

そこから5年、15歳となった今も持病はゼロ。昨年加齢で後ろ足が弱ってきたため車椅子を導入したものの、相変わらず食欲旺盛で元気に過ごしています。

 

「春之助が14歳2ヶ月で旅立ち、大樹はその年齢を超えました。よく長寿のために何をしているかを聞かれますが、実はこれと言って特別なことはしてないんです。

 

しいていえば、一番大事にしているのが、なるべくストレスがないように自然体で過ごせること。

 

我が家は現在大樹のほか、9歳のチワワ・三四郎ともうすぐ3歳になるフレブル力がいるのですが、仕事で留守にしている昼間は3頭が犬部屋と称したリビングで自由に過ごしています」(オーナー・佐野さん=以下「」内同)。

 

フレンチブルドッグ,チワワ

 

「大樹が高齢になってからは、この他にもストレスをかけない工夫をするようになりました」。

 

そのひとつが、大嫌いなお風呂をやめたこと。

 

「大樹は昔からお風呂が苦手なので、ハイシニア以降は洗い流さないシャンプーや拭き取りシートでケアするように」。

 

フレンチブルドッグ

 

また散歩のやり方にも工夫が。

 

「以前は3頭一緒でしたが、車椅子になってからは好きに歩けるよう大樹1頭での散歩に切り替えました。

 

昔から散歩が大好きだったから、歩けないストレスを減らすために、後ろ足が立たなくなってすぐに車椅子を購入しました。

 

後ろ足が弱ってきた当時、思うように歩けないことですごく悲しい顔をしていたんですよ。

 

車椅子で再び自由に歩けると笑顔で散歩するようになったので、早く導入して良かったと心から思いました」。

 

大樹くんの生きがいを守ってあげたことも、また長生きにつながっているのかもしれません。

 

シニア仕様食にサプリをプラス。食事は常に完食する健啖家ブヒ

フレンチブルドッグとチワワ

 

内臓疾患の経験もなく、お腹を壊したのも15年で数えるほど。さぞ食にこだわりがあるのかと尋ねたところ、その答えは実にシンプル。

 

「人間の食べ物は極力あげず、基本はドッグフードのみです。

 

大樹は好き嫌いなくなんでも食べますが、1年前からは長年あげていた『メディコート アレルゲンカット』というフードから半生タイプの『シーザー』に変更しました。

 

歳を取ると喉が細くなるので、飲み込みやすいよう柔らかな方がいいかなと思って。そこに同じくシーザーの汁気が多いパウチタイプ『蒸しささみ』をトッピングしてふやかし、より喉につかえにくく水分も一緒に補給できるようにしています。

 

おやつには犬用のいりこや歯磨きガム。時々ご褒美的に小さなクッキーをあげることも。

 

意識してませんでしたが、思えばいりこでカルシウムを摂っていたのも良かったのかな」。

 

ただ、お誕生日はだけは特別にママさんお手製のケーキで祝うのだそう。

 

フレンチブルドッグ

 

「仕事で忙しく普段は手作り食はできませんが、お誕生日はさつまいもと水切りヨーグルト、好物の果物でケーキを作ります。

 

普段から出したご飯は完食してくれますが、食欲旺盛なのも丈夫な体の理由かもしれませんね。

 

あと後ろ足が弱った時、元気な前足が弱ると歩けなくなると思いコラーゲンサプリのTa-Taをご飯に混ぜ始めました。

 

若い頃からアレコレ飲ますのではなく、年齢や必要に応じてフードを変えたりサプリを取り入れるのが我が家流。

 

過保護にするより自然に任せ、その都度必要なものを足していくのが彼の体にあっているのかも」。

 

年齢とともに変化する体に何が必要か。それをその都度考えてアップデートすることは、長く健康な体を維持するために一役買っていそうです。

 

やるのは好きなことだけ。リズムのあるライフスタイル

フレンチブルドッグ

 

若い頃は朝晩2回、早足で各40分はしっかり歩く散歩を。今はカートを持参し、大樹くんが乗りたがるとカートに乗せるスタイルの散歩を日に一度。

 

食事も散歩も決まった時間にと、とても規則正しい生活を送っています。

 

「決まった時間に散歩や食事をすることで安心感があるんだろうと思います。

 

車椅子歩行に疲れたら乗れるようにカートを引っ張りながら散歩するのですが、乗りたい時は目で合図してくるんですよ。

 

大樹のテーマは食う・寝る・遊ぶ。これをサポートするのが私の役目なんです」。

 

根がお散歩好きでアクティブな大樹くんのために、以前は頻繁に家族でキャンプへ出かけていたそう。

 

フレンチブルドッグ

 

「『BUHI』に掲載してもらった時に、キャンピングカーを買って犬連れでキャンプしたいと語ったんですが、その翌年にキャンピングカーを購入。

 

そこからはしょっちゅう犬連れキャンプをし、大樹ものびのび遊んでいました。

 

1年ほど前から加齢や車椅子のせいかすごく疲れやすくなり、そこから遠出はしなくなりましたが。

 

好きなことも年齢で変わっていくものだと思うし、今は大樹が心地良いことが大事です」。

 

3年前に迎えた弟ブヒ・力くんも良い刺激に。力くんのおもちゃを奪いにいくなど若々しい仕草が再び見られるようにもなったそうです。

 

人間の子供と同じように話す。コミュニケーションで脳にも刺激を

フレンチブルドッグ

 

車椅子になってからはオムツをするようになりましたが、装着時はママさんの掛け声で大樹くん自ら腰を上げてくれるそう。

 

ハイシニアでもしっかり意思疎通ができるのは、若い頃から積極的に話しかけてきたおかげ。

 

「兄ブヒ・春之助もそうでしたが、大樹も認知症はありません。

 

多分私が子供に話しかけるように、この子たちにもたくさん声をかけるから、脳の刺激になっているのかも。

 

だから大抵の言葉を理解してくれてる、そんな気がしているんです」。

 

フレンチブルドッグ

 

愛犬たちとの会話を楽しむママさんは、こんなことも教えてくれました。

 

「生きとし生けるものは必ず別れが来る。だから今はQOLを1番に考え、彼らの自立を尊重しています。

 

それに大樹を見てると思うんです。生きることを頑張る姿って素敵だなって。

 

生きた証を日々残してくれるから、私は彼らが天寿を全うするその日までゆる〜くお供するのが仕事です」。

 

フレンチブルドッグと家族

 

お話の間、ママさんの横で幸せそうに眠る大樹くん。今は寝ている時間が増えたけれど、それでもお散歩中は目をキラキラさせて楽しむし、大好きなご飯タイムも待ち遠しいよう。

 

「この子たちがそれぞれ持つ寿命を全うしてくれれば良い」と語るママさん。その無理をしない・させない自然体のスタイルが大樹くんたちにマッチし、寿命を押し上げている。そんな風に思うのです。

 

取材・文/横田愛子

 

★「#レジェンドブヒ」で投稿お待ちしています!

フレンチブルドッグライフでは、取材にご協力頂けるレジェンドブヒを探しております!

10歳を超えたブヒたちは、「#レジェンドブヒ」をつけてInstagramに投稿してみてくださいね。

編集部から取材のお声がけをさせて頂くかも!?

 

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