【海外取材】フレンチブルドッグ絵本『Ankle Soup』ほか〜作家・イラストレーターにインタビュー〜
今回ご紹介するのは、フレンチブルドッグの「カーロス」が大活躍する絵本3作品。
絵本作家のモーリンさん、イラストレーターのアリソンさんにインタビューにもお答えいただきました!
大都会ニューヨークに住むフレンチブルドッグ、カーロスの大冒険
絵本作家のモーリンさんとイラストレーターのアリソンさんによるフレブル絵本は3作品。
全て実在したフレンチブルドッグ「カーロス」の目線で描かれています。
『Ankle Soup(アンクル・スープ、アンクルは“足首”という意味)』ではアメリカの祝日サンクスギビングデーの混雑したグランド・セントラル駅を。
『Custard and Mustard(カスタード・アンド・マスタード)』ではニューヨークの観光地コニー・アイランドを。
『Christmas Feet(クリスマス・フィート)』ではクリスマスシーズンのニューヨーク市内を、小さなカーロスが見た景色を通してストーリーがすすみます。
ポップなイラストと優しい文章で子供にはもちろん、わたしたち大人も楽しめる3作品です。
みんなに愛されたカーロスとの思い出、絵本誕生秘話…
そんな素敵な作品を作るモーリンさんとアリソンさんに、カーロスとの思い出や絵本作成の裏話など、たくさんお話しをお聞きしてきました。
—絵本の主役、フレブルのカーロスについて教えてください。
◆絵本作家・モーリンさん
「カーロスは、勇気があって優しくて冒険好きなフレンチブルドッグで、わたしの娘タラの愛犬でした。
ニューヨーク市にはたくさんの犬がいますが、カーロスはその中でもリーダー的存在として知られていました。
わたしが絵本を執筆中にも足元で眠っていることが何度もあったんですよ。
残念ながら3年前に11歳で亡くなったのですが、今でもカーロスのことは絵本や写真を通して孫娘に話し聞かせています」
—最初の絵本『アンクル・スープ』が生まれたきっかけを教えてください。
◆絵本作家・モーリンさん
「ある年のサンクスギビングシーズン、わたしたちはニューヨークのグランド・セントラル駅から家族の住むコネチカット州へと向かおうとしていました。
その日の駅は大混雑。アメリカでは、サンクスギビングは家族でお祝いするのが一般的な大切な祝日だからです。
駅のインフォメーションセンターでカーロスと立っていたタラは、ふと“このたくさんの人の波を、小さなカーロスはどう見ているのだろう”と疑問に思いました。
わたしたちにとっては人混みですが、小さなカーロスにとってはアンクル、つまり人々のかかとが混じり合うスープを見ているようなもの。
その日のことを絵本にしようと作られたのが『アンクル・スープ』です」
—犬のイラストで有名なアリソンさんですが、カーロスを描くにあたって、何か他の犬種とは違う、特別気をつけていることなどはありますか?
◆イラストレーター・アリソンさん
「YES!あります!フレンチブルドッグは、ピエロのような顔と言われることが多い犬種なので、カーロスを描くときもそれを表現することを心がけています。
特に頭と耳は大げさなくらい大きく描きます。そして鼻ぺちゃ犬の特徴であるマズルは目立たなくてはいけない。
カーロスのマズルは全体のカラー、イエローと合うように紫で色付けています。
そうそう、わたしの愛犬、ノーリッチ・テリアのルビーも全ての絵本の中に出てくるので、探してみてくださいね」
—日本のフレンチブルドッグファンに、メッセージをお願いします!
◆イラストレーター・アリソンさん
「わたしたち家族がサンクスギビングデーで集まったときに毎年読むカーロスの言葉を、みなさんにメッセージとしてお届けします」
Rich and poor, short and tall, we’re in it together on this great big ball.
Let’s all be grateful on this Thanksgiving Day, for the soup we’re all in and life’s buffet.
お金持ちでも貧しくても、背が低くても高くても、わたしたちはこの素晴らしい大きなボールに一緒に暮らしている。
サンクスギビングデーには感謝をしよう。わたしたち全てが混じり合うスープと、人生という名のビュッフェに。
絵本作家のモーリンさん、イラストレーターのアリソンさん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
素敵なフレンチブルドッグのイラストと心温まるストーリーが魅力の3つの絵本をご紹介しました。これからやってくる読書の秋のお供に、いかがでしょうか?
絵本については、こちらのサイトもどうぞ
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