【取材】15歳まで病気らしい病気なし!生まれ持った性格を尊重した暮らしが達者な体を育んで #69はち
10歳を超えても元気なブヒを、憧れと敬意を込めて“レジェンドブヒ”と呼んでいるFrench Bulldog life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドブヒの肖像』です。今回ご紹介するはちくんは、15歳と半年という年齢ながらもいまだにサッカーボールをドリブルするアスリートのようなお達者ブヒ。そんな驚きの健康体を持つはちくんの元気の秘訣に迫りましょう。
はちくんのプロフィール
年齢&性別
15歳6ヶ月の男の子(2007年11月30日生まれ)
体重
8kg(若い頃も8kg)
大好きなこと
散歩とボール遊び
既往歴
・時折皮膚に湿疹のようなものができるがフードを変えることで解決。
・8〜9歳でぎっくり腰に。一瞬歩けなくなったが3日目くらいに自力で立ち上がり、再び歩くように。
・13歳ごろに白内障になり、同時に腹部に水の溜まった袋状のものができる。
獣医もお手上げな性格ゆえ、持ち前の治癒力を信じる
時々起きる皮膚トラブル、そして8歳頃に起きたぎっくり腰のような症状を除けば、はちくんは全くと言って良いほど病気に縁のない子。ペット保険に加入はしているが、ほぼ使ったことがないままハイシニアを迎えました。
13歳頃からは白内障のほか、お腹に水が入った袋状のできものが出現しましたが、これも獣医師によれば病的なものではないそう。痛みもなく内臓にも影響がないだろうということで、そのままにしています。
「今でこそ少し穏やかになりましたが、はちはひと言で言えば“荒くれ者”。
小さな頃にしつけ教室にも通ったんですが効果が出ず、怯えると攻撃的になるんです。
我が家はあまり動物病院へ行かないのですが、それにはこの性格が影響していて…」(はちくんパパ)。
そう話し始めてくれたパパさんの隣で頷くママさん曰く、「病院では先生に攻撃的になり、実際に噛んだことはないんですが、獣医さんの方がお手上げ状態になってしまって。
ワクチン接種などの予防治療には行きますが、それでさえ大騒ぎ状態なので、体調に関して気になることがあると、先生に電話で相談をし、数日自宅で様子見をするようになりました。
普通は何か気になるところがあればすぐ病院へ行くのでしょうけれど、我が家は先生のアドバイスをもとにはちにあったケアをしていく方針になりました」。
大きな丸い瞳が印象的なその姿からは想像もつきませんが、実は相当手を焼いたのだとか。
しかし手がかかるからこそ愛情は増し、この性格を尊重してストレスのかかることはなるべく控えようという決断に至ったそう。
8歳のぎっくり腰も、今思えばヘルニアだったのかもしれないと語るママさん。
歩けなくなった時は車椅子の導入も考えましたが、その3日後には立ち上がり、今の年齢になっても自分でしっかりと歩いています。
「あの時もはちの様子を見て、無理はさせず、ゆっくり休めるようにそっとしていました。
足腰に何かあったのはその時だけで、年齢なりに弱ってはきているものの、今もソファーにジャンプで飛び乗ります。
思えば5歳頃まで休日に行っていた散歩コースの中に強烈な坂道があり、それで足腰が鍛えられていたのかも。
当時娘が陸上部に所属していたので、娘と坂を駆け上がったりしていました。体ができる時期だったから、あれで足腰が強くなったのかもしれません」(パパさん)。
ストレス緩和、自由な日常
荒くれ者の異名を取るはちくんですが、それはスイッチが入った時のみ。普段はソファーでおとなしく寝ていて、今までいたずらに悩んだこともありません。
「家の中ではリビングを自由にさせています。好きなように過ごせる環境を整えるのが私たちの役目だと思っているので。あと、知らない場所にいくと緊張した様子になるのでそれも避けていますね。」(ママ)。
「でも僕はついちょっかいを出したくるから、遊ぶ時は思い切り遊びます。最後は僕の流血でお開きになるのがいつものパターンですが(笑)。
はちが若い頃と変わらずヤンチャなので、こちらも若い頃と同じように遊んでいるんですが、それも老化防止に役立っているのかも。
あと、我が家のソファーははちがホリホリして寝床にしているためもうボロボロ。買い替えも検討しましたがはちが気に入っているのでそのままにし、ホリホリは彼が眠るための儀式みたいなものなので好きにさせています」(パパさん)。
また、環境を変えてストレスを与えないために、家具の位置を変えないことも意識しているそうです。
「白内障が進行して目が見えないので、位置を変えてしまうとぶつかる心配があるんです」(パパさん)。
さらにノンストレス生活のためにやっているすごい工夫が、引っ越しをしないこと。
「はちが5歳の時に三島から浜松へ引っ越し、マンションから戸建てに移り住んだんですが、これがはちにとっては良い環境になりました。
今の職場が静岡市なので、通勤時間を考えると本当は引っ越したいんですが、この環境を変えないために、引っ越しは断念しました。
我が家は必要以上に過保護にせず、病院へ連れて行く機会も少ないけれど、はちにとって快適な環境を維持するという面では、しっかり健康管理をしています」(パパさん)。
肥満とは無縁のフード中心生活
そしてもうひとつ、はちくんの食生活にも健康のポイントがありました。
「食欲旺盛で今も残さず食べますが、フードは昔からドライフードのみ。現在はロイヤルカナンの消化器サポートが中心で、ご飯は日に1回、夜だけです。
小さい頃はアレルギーがあるためフード以外は食べさせないよう言われていましたが、最近は高齢だし食の楽しみも教えてあげたいと思って、おやつにバナナやちゅーるをあげています。
今も昔も継続して飲ませている薬はなく、それも良かったのかなと」(ママさん)。
実ははちくんの体重は、若い頃から現在まで変わっていません。体質的に太らないこともあったのかもしれませんが、フードだけに徹した食事にも一因があるのかもしれませんね。
さらに肥満とは無縁のため、呼吸器に負担がかからなかったのも、健康に大きく寄与しているのではないでしょうか。
「15歳になっても元気なのは、とにかくパワフルで、元々の生命力が強いというのもあると思います。
本当はキャンプや旅行にも連れて行きたいけれど、自宅のリビングが一番落ち着けるようなんです。どこかに連れていくことよりも、リラックスできる場所で過ごせる生活も良いのかな」(パパさん)。
「あと最近はお風呂に入れず、毎日蒸しタオルで拭くようにしています。
昔皮膚が荒れたのは、自宅でシャンプーをしたあと、ドライヤーを嫌がるんで、水分がたくさん残ったままの状態にしていたのがよくなかったのかなと思って。
それ以降はドッグサロンへ行くようにしましたが、高齢の今は必要な皮脂を取りすぎず、嫌いなお風呂に入れられるストレスをなくすためにタオルケアにシフトしました」(ママさん)。
パパさんとママさんは、最近になりはちくんの可愛さが改めて増してきたと感じるそう。これからは今まで以上にはちくんをよく見て、なるべく自然体で過ごせるよう、変わらずサポートして行くことを決めているそうです。
取材・文/横田愛子
★「#レジェンドブヒ」で投稿お待ちしています!
フレンチブルドッグライフでは、取材にご協力頂けるレジェンドブヒを探しております!
10歳を超えたブヒたちは、「#レジェンドブヒ」をつけてInstagramに投稿してみてくださいね。
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