2024年2月26日1,295 View

この世界に生きるすべてのフレンチブルドッグへ

筆者が9歳の愛ブヒを虹の橋に送り出した直後、とても不安に感じたことがあります。それは「他のフレブルを見てどう感じるか」でした。ここだけの話、もし元気なブヒたちを目にし、「なんでうちの子だったの」というマイナスな感情が湧くことを恐れていたのです。筆者は能天気な性格ゆえ、さらに今まで大きな病気をしてこなかった愛ブヒだから、てっきりレジェンド年齢まで当たり前みたいな顔で生きてくれると盲信していました。けれど、そうはならなかった。その現実を目の当たりにした後で、同じ年やそれ以上の年齢でまだまだ元気なブヒを見た時に、自分が他のフレブルを妬むような気持ちになるかもしれないことが何よりも怖かったんです。でも、全くもってそうはなりませんでした。

頑張っているブヒを見るたび、我が事のように

フレンチブルドッグ,愛

Tienuskin/shutterstock

 

世の中には病気と闘うフレブルも多く、それを支え、なんとか一緒に乗り越えようとするオーナーさんたちがたくさん存在している。

 

SNSを見ていると日々そんな事実を目の当たりにします。

 

確かにフレブルは病気のリスクが高い犬種であり、今こうしているこの瞬間にも、我が子の回復を祈るブヒオーナーは少なくないでしょう。

 

思えばまだ愛ブヒが元気な時も、闘病するフレブルたちをたくさん見てきました。

 

直接だったり画面越しだったりはしたけれど、その都度心から頑張ってほしい、乗り越えてほしいと願いました。

 

しかし今、自分が同じ経験をしたことで、その願いはより強く、より深くなったように感じます。

 

それは、藁にもすがりたいオーナーさんの気持ちが手に取るように分かるから。

フレンチブルドッグ,愛

Larissa Chilanti/shutterstock

 

フレブルがかかる病気は色々だけど、なかには大きな手術や抗がん剤の投与が必要なケースも多々あります。

 

きっとどのオーナーさんも自分が代われるものなら代わってあげたい、そんな気持ちで愛ブヒを治療へと送り出すのでしょう。

 

その気持ち、めちゃくちゃわかるよ、うんうん、そうだよねと、呼ばれてもいないのに寄り添って言葉をかけたくなるほどに、身につまされます。

 

筆者以外にも、闘病するフレブルを見て同じような気持ちになるフレブル愛好家は多いことでしょう。

 

フレブルを愛する人たちは皆、あのまあるくてあったかく、とぼけた生き物に魅了されたという共通点があるのだから。

 

ひとりじゃない。振り返ればみんな側にいる

フレンチブルドッグ,愛

Larissa Chilanti/shutterstock

 

闘病中の愛ブヒを支えるのはとても大変なことです。

 

検査結果やその日の体調に一喜一憂し、場合によっては夜を徹してお世話することもあれば、悪いことばかりを考えてしまい精神的にダメージを受けることもあるでしょう。

 

家族でその気持ちをシェアしたり、友達に相談したりもするけれど、もしかしてその話を聞かされる人にとって重荷になってはいないかな、そんな風に心配することがあるかもしれません。

 

そんな時はぜひ、SNSで発信してみてください。

 

SNSを利用する人の中には、悪いニュースや不安な思いを吐露したくないという人ももちろんいると思います。

 

筆者もできることなら愛ブヒの元気な姿や、楽しい投稿だけをアップし続けたかったひとり。

 

でも、思い切って現状を伝えた時、思いがけずいただいた多くのコメントに救われました。

フレンチブルドッグ,愛

Oyls/Shutterstock

 

フレブルを介して繋がっている人たちは、みんなブヒについてとてもよく調べています。

 

だから具体的なアドバイスをくれる人もいれば、今の心情に寄り添い支えてくれる人もいる。

 

それに、同じ思いをした人たちも。

 

ふと振り返ってみれば、たくさんの人たちに背中を支えてもらっていたのです。

 

そうか、私たちだけじゃなかったんだ。

 

そう思えることに、なんだかとても救われたのを覚えています。

フレンチブルドッグ,愛

Averina Olga/shutterstock

 

フレンチブルドッグの病は多種多様ですが、画面の先に繋がるたくさんのフレブルオーナーさんの中には同じ病気を経験した人も少なくありません。

 

もしその病が治る見込みがないものでも、旅立ちの日が来るまでどう過ごしたのか、どう過ごせばいいのかを知ることもできる。

 

ひとりや家族だけで闘っていたような気がしていたけれど、振り向けば、そこにはたくさんの応援団がいたのです。

 

どの子もみんな、幸福に長生きできるように

フレンチブルドッグ,愛

Tienuskin/shutterstock

 

結果として、筆者が当初密かに抱いていた恐れや心配は現実にはなりませんでした。

 

他のフレブルを目にして思うのは、どうかこのまま健康に精一杯長生きしてほしい、予想外に早く虹の橋を渡ったあの子たちの分まで。というものでした。

 

命の長さは誰にもわかりません。

 

筆者は思いがけず愛ブヒの余命宣告をされた時、先生が言った「運なんです」の言葉の意味を今になってようやく理解できます。

 

私たちの明日がどう転ぶかなんて誰にも予測できないように、フレブルたちの明日は鼻ぺちゃの神様だけが知っているのかも。

 

でも彼らはみんな、誰かの特別であり宝物。

 

そんな彼らが1分1秒でも長くこの世界を生き、愛する人たちと過ごせるようにと、願わずにはいられません。

フレンチブルドッグ,愛

Gryllus M/shutterstock

 

フレブルに魅了された人って、もちろん我が子は特別だけれど、やっぱりフレブルという犬種そのもののトリコになるんですよね。

 

人間が改良を加えて作り出した犬種ゆえに、健康という面においては不完全な存在かもしれません。

 

でもその不完全さも彼らの魅力で、一度魅せられてしまったなら、うちの子やよその子という垣根なんてどこかに消え去り、フレンチブルドッグという存在そのものを愛してしまうんです。

 

だからどうか、今命を繋ごうと頑張っている全てのフレブルたちに、そして彼らを支えるオーナーさんたちにどうしても伝えておきたいのです。

 

一人じゃないんだよと。みんながその背中を力一杯押しているからねと。

 

 

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