2025年2月1日7,517 View

今すぐできる!フレブルの悩み克服法

仲良くしているご近所ブヒが、最近今まで全く興味を示さなかった遊びに目覚めました。そのきっかけを作ったのが、筆者の愛ブヒ。フレブルって真似っこが上手だよねえと微笑ましく眺めていたけれど、これってもしかしたらトレーニングに使えるのではないだろうか、そう思って調べてみたら、ありましたよ! すぐに実践できる弱点克服方法が!

同じ遊びをしはじめたお姉さんブヒ

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Huy Thoai/Shutterstock

 

今月で8ヶ月を迎えた我が家の2代目ブヒですが、幸いなことに筆者宅の近所にはフレブルと暮らしているご家庭が複数あります。

 

先代ブヒからのご縁もあってご近所のフレブルたちとは親しくさせてもらっているのですが、なかでもよくお散歩に一緒に行く女の子ブヒがいるんですね。

 

その子はもともと繁殖犬だったそうで、里親を探すカフェで今のご家族に迎えられ、たくさん可愛がってもらいすっかり幸せな家庭犬となっています。

 

フレブルが多めのご近所でも女の子ブヒは知る限り彼女のみで、筆者の先代ブヒは「好き〜好き〜、遊ぼうよ〜」と誘ってはプイッとふられて撃沈しておりました。

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MR.SOMKIAT BOONSING/shutterstock

 

が、まだパピーだとわかるのか2代目の愛ブヒには最初から優しく接してくれ、じゃれて遊んでいても度が過ぎると喝を入れて教育までしてくれています。

 

そんな感じでよく一緒にお散歩をするうちに、お姉さんブヒにある変化が起きたのです。

 

それは、フレブル界隈では「枝部」と言われる木の枝をかじる遊び。

 

それまでは公園に落ちている木の枝に一切の興味を示さなかったのに、筆者の2代目が夢中で枝を拾ってはかじり、気に入った枝にいたってはそこそこ大きなサイズであろうと必死で咥えて自宅まで持ち帰る姿を見たのがきっかけのようでした。

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Fox_Ana/Shutterstock

 

それ以降、姉ブヒは単独の散歩であろうが必ず枝を物色するようになり、現在姉ブヒが暮らすおうちの玄関先には彼女が拾い、そのまま持ち帰った木の枝が何本も積み重ねられるまでに…。

 

ママさん、うちの子がいらんこと教えてごめん、と心の中で姉ブヒのオーナーさんに謝りつつ、この不思議な行動に興味が湧いてきたのです。

 

ミラーリングという行動

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Gryllus M/shutterstock

 

姉ブヒが筆者の愛ブヒの遊び方を真似しはじめたのを見て思い出したのが、筆者が昨年のフレブルライブに愛ブヒと参加した際に、まだ屋外で排泄できなかった我が子が他のブヒがSAのドッグトイレで用を足すのを見て自分も真似をしたことでした。

 

「見て真似をする」。

 

これはミラーリング(模倣学習)と呼ばれる行動で、他の犬の行動や表情の真似をすることで社会学習能力や社会的なつながりを築くためのツールなのだそう。

 

すでに先住犬がいるご家庭では新入りのパピーは教えなくてもお手やお座り、トイレなどが自然と身につくのも、このミラーリングによるもの。

 

犬たちは他の犬の行動を見て、どうすれば良いことや楽しいこと、嬉しいことが起きるのかをしっかりと理解しているんです。

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Andreea Mihaela Rosca/shutterstock

 

例えばお手やおすわりをしたら褒めてもらえる、トイレを指定の場所ですればご褒美がもらえるなど、他の犬がそうしてメリットを得るのを見ることで、自分も真似してみようと思うわけなんです。

 

きっと件の姉ブヒは、我が家の愛ブヒがそれはもう一心不乱に枝をかじって木っ端微塵にする様子があまりにも楽しそうなので真似してみたら、なるほどこれはなかなかオツな遊びですなぁと気づいたのでしょう。

 

できればもっと有益なことを真似して欲しかったけれど、残念ながら今のところ、我が愛ブヒはさほど有益な行動はしないので致し方なし…。

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yossaro/shutterstock

 

でも、このミラーリングはなにも犬同士に限らないのです。

 

そう、フレブルたちは私たち人間の行動もしっかり観察していて、それを真似することだってあるんですよ。

 

ということはつまり、トレーニングにも使えるのではないでしょうか。

 

ちゃんとメソッドがあった!

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Nipshutter/shutterstock

 

ミラーリングを利用したトレーニングですが、ハンガリーにあるエトヴィシュ・ロラーンド大学の動物行動学者によって、「ミラー・メソッド」という名ですでにトレーニング法が確立されています。

 

「Do as I do」や「Do it」なんて呼ばれることも多く、具体的には人間が犬の前で簡単な動作をやって見せ、「Do as I do(真似してみて)」と合図を出し、真似ができるとご褒美をあげるもの。

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Viktoriia Hnativ/shutterstock

 

このメソッドはオーナーと愛犬の絆を深めるのが目的で、例えば犬が楽しそうにしていればオーナーも合わせて楽しげに振る舞うなどの行動を通し、犬と心を通わせることに適しているんです。

 

これを応用すれば、例えば散歩を怖がるブヒの場合、まず飼い主が散歩中とても楽しげに振る舞ったり、段差を怖がるのなら私たちがその段差をジャンプして笑顔を見せるなどすれば、「これは楽しいことなんだ」と真似をするのもあり得るってこと。

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bnbb/shutterstock

 

散歩だけでなく何か苦手なものがあるフレブルの場合、それは怖いものではないことをオーナーさんが見本として見せ、これをすると楽しいよと笑顔を見せること。

 

この繰り返しで弱点克服も夢ではなくなるかもしれません。

 

もし愛ブヒに克服してもらいたいものがあれば、まず私たちがお手本を見せてみてはいかがでしょうか。

 

おわりに

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Vantage_DS/Shutterstock

 

真似をするという犬の習性を利用したトレーニングですが、これって逆に考えると真似して欲しくないことも真似される恐れがあるのかもしれません。

 

だからなるべく家でも散歩中でも、愛ブヒに真似して欲しくないことはしないように気をつけなくては…これは我々オーナー側もなかなか気が抜けませんね(笑)

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

フレブルの分離不安問題。リアルなトレーニング事情をお伝えします

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