2018年5月25日2,291 View

フレンチブルドッグにまつわる「問題行動」とは?

そもそも「問題行動」とはなんだろう?

「飼い主が困る愛犬の行動」であることは間違いないが、社会においてもマナー違反となる行動のことであり、それは未然に防ぐように努め、発現してしまったら改善すべきである。フレンチブルドッグたちが、社会の一員としてみんなに愛される存在になるためにも!

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フレンチブルドッグにまつわる「問題行動」とは?

Mary Swift/shutterstock

オーストラリアで犬の問題行動の矯正をするドッグビヘイビアリストに師事して多くの家庭を訪問した経験や、犬の幼稚園でフレブルを見てきて感じる問題行動として、ほかの犬との社会化不足が原因の「攻撃行動」も少なくないように思う。

 

鼻ぺちゃゆえに細かい表情のニュアンスを作るのが苦手なことに加え、顔のシワのせいで威嚇されているのかもしれないと相手を誤解させてしまうフレブルたち。それでも元来の積極性で相手に近づいていき、逆に威嚇されるパターンが増えていくと、ほかの犬に対して嫌なイメージが植え付けられてしまう。

 

次第に「犬に会ったら自分自身を守らなければならない」と、防衛からくる攻撃行動が現われてくることも。犬の攻撃行動は、恐怖心や防衛本能から起こることも多い。

 

せっかく、本来は友好的で遊び好きというチャーミングな性質を持っているのに、社会化不足によって残念な方向に行ってしまってはもったいない。子犬期に根気よく、できればプロの手も借りながら、ほかの犬との適切なかかわり方を学ばせてあげよう。

Mary Swift/shutterstock

 

また、ブル系の闘犬とテリアに備わっている、気が強く攻撃性がほかの犬種より高いという性質が色濃く出てしまうと、やはり攻撃行動が問題となる。このケースでは、誌面では伝えきれないのでプロの手を借りて改善に取り組むことをおすすめする。

 

というのは、問題行動の改善を指南するドッグビヘイビアリスト犬の臨床心理士は、犬と飼い主とのかかわり方や犬の生活状況を実際に見てみないと、根本的な問題解決のための判断ができないからだ。

 

犬は、飼い主の気持ちにとても敏感な生き物。たとえばほかの犬に吠えかかる愛犬に対して、「あ、前から犬が来た(ドキドキ)。どうしよう、困ったなぁ」などと不安になると、愛犬はそれを見破り「飼い主は弱気だから自分の身を守ってもらえない。自分でどうにかしなくては」と、威嚇吠えや攻撃行動をするだろう。

フレンチブルドッグ問題行動

Mary Swift/shutterstock

 オーストラリアでは、保護施設から愛犬を迎え入れる飼い主も少なくない。片脚を切断した保護犬と暮らす家庭を訪問したときのこと。飼い主は「この子はかわいそうなの」と何度もいいながら、犬の頭を撫でていた。その同情が、犬の自信を失わせているように感じた。「自分のせいで、家族みんなが悲しんでいるし……」と、その犬は心の殻に閉じこもっているようにも見えた。

 

そこで、飼い主には笑顔で犬と接し、一緒に楽しくゲーム感覚でトレーニングをするようにしてもらったところ、犬の表情が明るくなり自信もつき始め、ほかの人や犬に対してもオドオドしながら唸るのをやめたのを思い出す。

 

ドッグビヘイビアリストの仕事の半分は、犬に対してではなく、飼い主に対して行われると考えていい。

 

飼い主の心が安定していれば、犬も安心感を得られる。飼い主が不安を抱えれば、犬の心も落ち着かない。犬は、飼い主の気持ちを映す鏡のような存在ともいえる。だからこそ、いとおしいのだが。

 

話が少し戻るが、子犬の社会化期にほかの犬との適切な社会化ができず、成犬になってほかの犬とのトラブルが生じてしまった場合にはどうすべきか。

 

遅ればせながらの社会化訓練を行うのが、ひとつ。

 

あとは、散歩中に出会うほかの犬に吠えかからないという最低限の対処法や改善策を習得しつつ、そもそもドッグランなどには行かないようにすればいい。もはや愛ブヒは、ほかの犬と遊びたいとは思っていないだろうから。犬に生まれたからといって、犬同士で遊ばなければ不幸せとは限らない。愛犬にとって最大の楽しみは、飼い主と遊ぶこと。トレーニングをとおしてそういう犬になってもらい、その時間を作り、その時間を大切にすればいい。

 

※この記事は「BUHI vol.46」からの転載です。一部加筆・修正をし、公開しています。

 

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フレンチブルドッグは何歳まで生きられるのか〜パティ動物病院にきく〜

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