今年は遅めの襲来!フレブルを「虫」からガード
毎日の気温が30度を下回る日が続き、ようやく季節が秋になったなぁとホッとした頃。あれ、なんか痒い…。よく見たらブヒのお腹にも赤い虫刺され跡がポチッと…と、遅れてやってきた蚊にチクリと攻撃された人、たくさんいるのではないでしょうか。実はこの夏の、度を越した暑さにバテていたのは人間やフレブルだけではありませんでした。血を吸うばかりか痒みや虫刺されあとまで残し、さらに病気までをも媒介する「恩を仇で返す虫NO’1」である蚊もバテていた一員。しかしそんなヤツらが秋を迎えた今になって活発化してきているらしく、そこで、夏が去ったこの時期になぜこんなに蚊が多いのか、さらに暑さが落ち着いて活動的になった虫からいかにして愛ブヒを守るのかをまとめました。
そもそが今の時期に「蚊」が多く危険な理由

Ezzolo/shutterstock
ワンコの飼い主に忌み嫌われている虫といえば、ダントツで「蚊」ではないでしょうか。
蚊は犬を死に追いやる危険な寄生虫「フィラリア」を媒介するため、蚊が増える初夏から秋口にかけてはフィラリア薬を愛犬に飲ませるのが定番ですよね。
多くの動物病院では5月から11月の期間をフィラリア予防の目安にしていますが、例年ならもう蚊がいなくなる頃だからと早めに薬を切り上げる人だっています。
ただし、秋に蚊が大量発生する可能性が指摘されている今年、それは絶対にNG。
というのも、蚊は25度〜30度の気温が最も活発になる温度で、猛暑だった今年の夏は息を潜め、今になってモリモリと活動し始めているから。
また、蚊は水たまりで産卵し孵化するため、台風や豪雨が多かった今年は蚊の発生も増加し、しかも寿命を迎える冬を前にして子孫を残そうと活発になっているのです。
気象庁の長期予報では10月も昨年より気温が高く降水量が多いとの予測がされているので、まだしばらくは蚊の対策は必須のよう。
とはいえ、お散歩が快適になってきた時期だけに外遊びの時間も増えるシーズン。具体的にはどうやって蚊から身を守るべきなのでしょうか。
寄せ付けないことが最大の防御

Teerawut Bunsom/shutterstock
フィラリア対策はしっかりしているから、まあ蚊に刺されても大丈夫よね。そう思っているオーナーさんは要注意。
確かに多くの場合、愛ブヒが蚊に刺されても少し腫れたり痒がるといった症状だけで、時間とともに自然と収まるケースが大半。
ただし中には強く掻きすぎて皮膚炎に発展したり化膿したりすることもあり、ワンコによっては「昆虫アレルギー皮膚炎」と呼ばれる症状を発症し、呼吸困難や発熱が起こる場合も。
もし刺された箇所が悪化しているようなら、ひどくなる前に動物病院で薬を処方してもらいましょう。
この時つい人間用の痒み止めを塗りそうになるけれど、ワンコは人間よりもずっと肌がデリケートだから人用の薬はアウトです。
もちろん、最初から蚊に刺されない工夫をするのが一番なので、やはり予防が大切。実は人間でも同じですが、蚊は自分の姿が目立ちにくい黒や茶色の服や毛色を好む傾向があります。
そのためブリンドルなど黒っぽい毛色のコは要注意。
薄手のTシャツ(白やパステル系の淡い色)を着せて肌の露出面積を減らしたり、お散歩時にはハーネスやカラーに装着できるタイプの虫除けグッズを活用したりする他、オーガニック素材で作られたペット用の虫除けスプレーなんていうものも販売されています。
ちなみに、エッセンシャルオイルを使ったスプレーの中には、犬には無害だけれど猫には有害(ティーツリーがよく知られています)なものもあるので、ブヒとニャンコと一緒に暮らしている場合は気を付けて。
また、自宅のベランダや庭などの水たまりを排除しておくこと。プランターや植木鉢の受け皿など、少しの水でも蚊の産卵場所になってしまいます。
蚊だけじゃない…ブヒを脅かす虫たち

NASTIA KHITIAEVA/shutterstock
むっちりコロコロとした相棒ブヒの美ボディを蝕む悪い奴ら、それは何も蚊だけではありません。
ペットに付く虫といえばノミ、マダニが有名ですが、これらはフィラリアと同じように飲み薬で予防が可能。
ただ、やはりノミやマダニも夏場に活動的になることから、蚊と同様に秋冬のケアは見過ごされがち。
しかし近年の研究でマダニは一年中活動することが分かっており、それはつまり冬でも繁殖し成長してるということ。
なお、マダニは13度以上の気温で繁殖しやすく、秋冬はまだ大人になっていないダニが多く発生するために仮に寄生されても気づきにくいのが難点。
ドッグランやアウトドアを楽しんだ後などは、特に愛ブヒのボディチェックを念入りにしておきましょう。
ところで、あなたのフレブルさんは、目の前を横切る虫をじーっと目で追っていたかと思った次の瞬間に「パクリ!」としちゃったことありませんか?実はこれ、犬の本能なんです。
昔々、まだ犬が野生で暮らしていた時には虫や爬虫類は貴重なタンパク質であり、本能的に栄養を得るために食べていたことがありました。
が、中には食べるとかなり危険な虫も存在します。
その代表格が、毒針を持つハチやヒアリ、ハリガネムシという危険な寄生虫に寄生されていることが多いカマキリで、意外にも人間に激しく嫌われているゴキブリやハエは虫そのものが危険というわけではないのです。
ただし、ゴキブリやハエには人間が与えた殺虫成分が付着していることが多いため、それらの成分が有害となるのでNGです。
おわりに

Amornpant Kookaki/shutterstock
虫が好き!という人には成人してからあまりお目にかかったことはありませんが、相棒を守るためにもできるだけ虫は避けるのがベター。とりわけワンコの中でもフレンチブルドッグは特に肌がデリケートなので、秋だからと油断せず、まずは身近な虫からしっかり守ってあげてくださいね。
こちらの記事も合わせてチェック!
おすすめ記事
-
【インタビュー】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【愛ブヒの旅立ちを語る】BUHI編集長小西・FBL編集長チカ・代表ケンタ【鼎談(ていだん)】前編
愛ブヒの旅立ちはとても悲しいけれど、かならず迎えることになる現実です。けれども、その死はたくさんのことを教えてくれます。
わたしたちがそれを受け入れるのならば、あの子の存在はもっと強くなる。
愛ブヒを亡くした三人(BUHI編集長小西秀司・FBL編集長チカ・代表ケンタ)が、その思いを赤裸々に語りました。
虹の橋 -
【取材】スタイリスト・山本マナさんのフレブルライフ〜愛ブヒはスノウ7歳〜
フレブルオーナーといえば「どんなお仕事をしているんだろう」と思われがち。流行にとらわれないファッションや個性的なヘアスタイルが、その理由のひとつかもしれません。
今回取材したのは、ファッション業界の最前線で活躍中のスタイリスト、山本マナさん。愛ブヒはクリームのスノウ、7歳。
出会いのエピソードや休日の過ごし方、スタイリスト目線で伝授する“抜け毛が目立ちにくい色の服”とはー。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【編集Yの太鼓判はコレ!】留守番中も爆睡!究極の癒しベッドー編集部厳選!本当に使えるドッグギア #44
全員フレブルオーナーである『FRENCH BULLDOG LIFE』の編集部員たちが、自分たちで愛用している「本当に買ってよかった!」ものだけを紹介するこの連載。
今回は編集Yが、すべてのフレブルが大好きだと確信する極上のドッグベッドをご紹介! 留守番中もぐっすり、埋もれる姿は激カワ、さらに高確率で「へそ天」が見られます!
特集 -
【販売開始!】フレブルオーバーオール「UNIVERSAL OVERALL × W-OKI KENTA × フレブルライフ」
アパレルブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)」と、沖縄在住のフレブルオーナーで人気タトゥーアーティスト「W-OKI TATTOOのKENTA」。そしてフレブルライフのトリプルコラボで完成した、フレブルオーバーオール。
ストア情報
フロントプリント、バックプリントの2展開で、それぞれフレンチブルドッグのイラストも違います!
イベント「フレブルLIVE」で先行販売しましたが、ついにフレブルライフストアで販売スタートです! -
【取材】脳腫瘍治療のスペシャリスト・長谷川大輔教授が進める脳腫瘍の最新治療とは
フレンチブルドッグは脳腫瘍になりやすい犬種だといわれています。事実として、てんかん発作の症状が出てMRI検査を受けたフレンチブルドッグのうち、「約70%が脳腫瘍」と診断されたというデータも。犬の脳腫瘍は残念ながらあまり良い予後は期待できず、根本的治療も身体に負担がかかることから、私たちオーナーは希望を失いがちになります。
そんな脳腫瘍治療に、新たな風が吹こうとしているのです! このプロジェクトの先陣を切る、日本獣医生命科学大学・長谷川大輔教授にお話しをうかがいました。
取材 -
おいしさの頂点を極めた「ブッチ」が起こした、希望のエピソード集。何も食べてくれなかった愛ブヒが…
日本において、チルドペットフードのパイオニアともいえる「ブッチ」。安全性はさることながら、犬たちに欠かせない水分を摂取できるのが魅力。何より食べっぷりバツグンで、我々編集部も、過去にブッチを食べなかったという子に出会ったことがありません。
さぁ、愛ブヒが幸せそうに食べる姿を見たい、すべてのオーナーたちへ。
ブッチのある生活、はじめてみませんか?
(PR 株式会社ブッチ・ジャパン・インク)
PR
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】短命拒否権ーフレンチブルドッグは、もっと生きる
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
【特集】新・家術〜進化型家電と、新しい愛情物語
愛犬たちとのかけがえのない生活をもっと楽しく快適に暮らすために。
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】We wanna meet FBF! ー編集部が、会いたいキミのもとへ。
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブルペット保険ガイド
あなたと、あなたの隣にいるフレンチブルドッグがより安心して暮らしていけるように
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
French Bulldog LIVE⚡️2023 (フレブルLIVE)
French Bulldog LIVE 2023にまつわる情報をお届け。