いつかは兄弟を…♡憧れのフレブル多頭飼い
フレンチブルドッグのオーナーさんにはなんだか多頭飼いが多いように感じませんか?フレブル同士の場合もあれば、イングリッシュブルドッグやパグといった同じ「ハナペチャ系」に属する犬種と一緒に飼っているケースも多く、SNSには兄弟同士がポーズをシンクロさせてスヤスヤ寝ていたり、おもちゃを引っ張り合いっこしたりしている仲睦まじい様子が多数掲載されていますよね。そういう姿を見るにつけ、「ああ、我が家だってウチのコに兄弟をお迎えしたい!」という夢がムクムクと湧き上がってきますが、新たにブヒを迎えるというのは夢や勢いだけでなんとかなるものではありません。そこで今回は、現実的に多頭飼いができるかどうかをじっくり考えてみましょう。
今のライフスタイルで本当に可能?

Umaporn Tepumong/shutterstock
ムチムチ!コロコロ!のフレブルは1頭だけでもとびきりキュートだけれど、もしもう1頭増えたら可愛さも2倍になるんじゃないかしら。
なんて考えますよね。実際に可愛さは倍どころかそれ以上になることが容易に予想できますが、フレンチブルドッグは1頭でも手もお金もかかる犬種。
多頭飼いをするということは、その手間や予算も倍必要となるということでもあるのです。
先輩ブヒがいる場合、トイレなどのしつけに関しては兄ブヒや姉ブヒを見習って早めに習得してくれることもあるかもしれませんが、もし2頭目をパピー期から迎えるのであれば基本のしつけは1からスタートする必要があります。
今では留守番もトイレも完璧な先輩ブヒがパピーの頃そうだったように、時に嵐のような目まぐるしさの子育て期を再び経験する覚悟が必要。
また、先住ブヒと新米ブヒが互いに慣れるまではオーナーの目の届く範囲で距離感を縮めさせるのがベターなため、迎えた当初は日々の生活をブヒ中心にすることも必須でしょう。
さらに、現実問題として2頭がそれぞれの「マイスペース」を確保するための空間(例えばケージをふたつ置ける広さ)や、お散歩時に要する体力だって倍かかるのです。
実際に大変なのは医療費と相性!

DreamBig/shutterstock_
多頭飼いしているブヒオーナーさんのリアルな意見に多いのが、ブヒ同士の相性と医療費に関する声。
仮に2頭同時にパピー期から迎えた場合や、ブヒ同士が実の親子や兄弟姉妹である場合は比較的相性が合うことが多いようですが、かたや自分のペースを確立した成犬orシニアブヒ、かたや見るもの全てが新鮮なパピーブヒの場合、体力面などに大きな差があるため先住ブヒが疲れてしまうことも。
先住ブヒが新米ブヒを家族として認め迎え入れるまでは、オーナーの気遣いや工夫が欠かせません。
また、普段は仲良しでも遊びがヒートアップし怪我をするほどのケンカに発展することも少なくはなく、複数のブヒが穏やかに仲睦まじく過ごせるようになるにはそれなりの時間が必要。
特に先住ブヒがとても甘えたさんな場合は新米ブヒに嫉妬心をむき出しにすることもあるので、“とにかくなんでも先住ブヒが一番最初”を常に意識することも大切です。
そして次に、見逃せない「医療費」について。ブヒと暮らすに当たって最低限必要な費用はフード&おやつ費、医療費、リードや洋服などの雑費の大きく3つに分けられますが、多頭飼いの場合でも意外と気にならないのが食費だそう。
もちろんブヒの数が増えれば増えるほど食費はかさむけれど、手作り食で対応しているお家が多かったり、毎日のことだから逆に気にならないという声が多数。
一方医療費は、フィラリア薬や各種ワクチン費用といった必要最低限の医療費が単純に倍になり、これらの予防医療に関しては保険外となるのが一般的。
医療費は工夫して節約することが難しいため、大きな病気や怪我をした場合の出費は覚悟しておかなければなりません。
もちろん保険に加入する場合も頭数分の保険料が必要です。
それでも、楽しさも喜びも倍に。

Annalien Coetzer/shutterstock
憧れの多頭飼いには上記のような生活面や経済面での負担はあるものの、やはり楽しさや喜びも倍になります。
ブヒ兄弟のやりとりや様子に癒されたり笑わせられたりすることも増え、賑やかな日々が始まることは間違いないでしょう。
けれども「命」を預かる責任だって倍になり、失う辛さや悲しさも同じく倍になることも覚えておいてくださいね。
とはいえ、それでも多くのブヒオーナーが複数のブヒを家族として迎えているのには、そこに大きな魅力があるからに他なりません。
ただ、実際に多頭飼いをしているオーナーさんを見ていると、愛ブヒ達にしっかり時間を使えたりご自宅でお仕事をしている方(ブヒたちにしっかり目が届く環境)が多く、多頭飼いをするためのハードルは「どこまでフレブルを生活の中心に据えられるか」ということに尽きるように思います。
もし将来的にフレブルの多頭飼いを考えているのなら、単に先住ブヒに兄弟を作ってあげたい、1頭だと寂しそうだから、といった理由ではなく、2頭目を迎えた時の自分自身の生活環境を予測し、本当に複数のブヒが満足できる手間と愛情を注げるかどうか、を基準に考えてみてくださいね。
この条件をクリアできる自信があれば、きっと面白おかしくハッピーな多頭飼いライフが過ごせるはずです!
おわりに

Teerawut Bunsom/shutterstock
同じ屋根の下で暮らしていくうちに最初は他人行儀だったブヒたちにも「絆」めいたものが出来上がり、次第に家族になっていきます。そうなってしまえば多頭飼いは大成功ですが、それまでには様々な苦労があることも忘れてはいけません。SNSではたくさんのブヒオーナーがハッピーな多頭飼いライフを満喫しているけれど、そこに行き着くまでの苦労は意外と知る機会がないので、もし多頭飼いを目指しているなら多頭飼いの先輩オーナーに大変だったことなどを聞いてみるのもおすすめ。また、ブヒの性格によっては一人っ子が性に合っているタイプのコもいるので、すでに一緒に暮らしている相棒の性格を見極めることが肝心です。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
【インタビュー】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【愛ブヒの旅立ちを語る】BUHI編集長小西・FBL編集長チカ・代表ケンタ【鼎談(ていだん)】前編
愛ブヒの旅立ちはとても悲しいけれど、かならず迎えることになる現実です。けれども、その死はたくさんのことを教えてくれます。
わたしたちがそれを受け入れるのならば、あの子の存在はもっと強くなる。
愛ブヒを亡くした三人(BUHI編集長小西秀司・FBL編集長チカ・代表ケンタ)が、その思いを赤裸々に語りました。
虹の橋 -
【取材】スタイリスト・山本マナさんのフレブルライフ〜愛ブヒはスノウ7歳〜
フレブルオーナーといえば「どんなお仕事をしているんだろう」と思われがち。流行にとらわれないファッションや個性的なヘアスタイルが、その理由のひとつかもしれません。
今回取材したのは、ファッション業界の最前線で活躍中のスタイリスト、山本マナさん。愛ブヒはクリームのスノウ、7歳。
出会いのエピソードや休日の過ごし方、スタイリスト目線で伝授する“抜け毛が目立ちにくい色の服”とはー。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【販売スタート!】みんな大好き「PEGION」の新作は、COOKIEBOYとコラボだ!
未だに大好評いただいている、PEGIONとフレブルライフのコラボシリーズ。POOPING(ウンチ中)やチンスリを取り入れるなど、まさにPEGIONとしか実現できないデザインです。
そんなPEGIONが、今度はCOOKIEBOY(クッキーボーイ)とコラボした模様!
全国のフレブルラバーたち、これは買うしかありません…!
ストア情報 -
【編集Yの太鼓判はコレ!】留守番中も爆睡!究極の癒しベッドー編集部厳選!本当に使えるドッグギア #44
全員フレブルオーナーである『FRENCH BULLDOG LIFE』の編集部員たちが、自分たちで愛用している「本当に買ってよかった!」ものだけを紹介するこの連載。
今回は編集Yが、すべてのフレブルが大好きだと確信する極上のドッグベッドをご紹介! 留守番中もぐっすり、埋もれる姿は激カワ、さらに高確率で「へそ天」が見られます!
特集 -
【販売開始!】フレブルオーバーオール「UNIVERSAL OVERALL × W-OKI KENTA × フレブルライフ」
アパレルブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)」と、沖縄在住のフレブルオーナーで人気タトゥーアーティスト「W-OKI TATTOOのKENTA」。そしてフレブルライフのトリプルコラボで完成した、フレブルオーバーオール。
ストア情報
フロントプリント、バックプリントの2展開で、それぞれフレンチブルドッグのイラストも違います!
イベント「フレブルLIVE」で先行販売しましたが、ついにフレブルライフストアで販売スタートです! -
【イベントレポ】約2,500頭のフレブルと4,000人のオーナーが集結!初開催「フレブルLIVE」の全貌
2022/11/12(土)に開催された、第一回『French Bulldog LIVE 2022 -秋-(フレブルLIVE)』。
なんと、約2,500頭のフレンチブルドッグと4,000人のオーナーさんが山中湖に集結!
北は北海道、南は宮崎県まで、まさに全国のフレンチブルドッグが一堂に会する瞬間となりました。
ご参加いただいた方も、今回は難しかった方も、写真たっぷりのレポートを時系列でお楽しみください! 「フレブルLIVE2023」の情報もありますので、最後までお見逃しなく!
イベントレポート
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】短命拒否権ーフレンチブルドッグは、もっと生きる
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
【特集】新・家術〜進化型家電と、新しい愛情物語
愛犬たちとのかけがえのない生活をもっと楽しく快適に暮らすために。
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】We wanna meet FBF! ー編集部が、会いたいキミのもとへ。
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブルペット保険ガイド
あなたと、あなたの隣にいるフレンチブルドッグがより安心して暮らしていけるように
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
迷子犬情報
French Bulldog Lifeは、迷子犬を家族の元へかえすための活動をしています。
-
French Bulldog LIVE⚡️2023 (フレブルLIVE)
French Bulldog LIVE 2023にまつわる情報をお届け。