憧れのフレンチブルドッグ多頭飼い。実はけっこう大変なんです。
SNSで見かけたり、フレンチブルドッグが集まるフェスに出かけたりして、多頭飼いに憧れている人も多いのではないでしょうか。1頭いるだけでも毎日が楽しいのに、確かに多頭飼いしたら幸せも2倍、3倍に膨らみそうです。
でも、犬はそもそも縄張り意識が強いと聞くし、実際飼ってみたらどうなのかは気になるところ。そこで多頭飼いになったらどんな生活になるのか、多頭飼いの経験がある人にお伺いしたことを参考に、イメージしてみました。
憧れの多頭飼い。いいことばかりではないかも

MR.SOMKIAT BOONSING/shutterstock
フレブルを飼い始めたけど、我が家は留守番も多いし、きょうだいがいたら寂しさもまぎれるかもしれない……。こんな想いで多頭飼いを考えている人も少なくないでしょう。
ペットショップやブリーダーのホームページをのぞいて、我が子に似た子を見つけてひとめぼれ! 待ちに待った多頭飼いの始まりです。でも、その生活には思いもよらなかった出来事が待ち受けているかもしれません。
脅かすわけではないのですが、最初の我が子を迎えた時を思い出してください。すべてが思い通りではなかったけれど、お互いに時間をかけて家族になれたのではないでしょうか。
多頭飼いを始めると、みんながよいコミュニケーションが取れて、心地よいペースで暮らしているようになるまでは、少し時間がかかるかもしれないのです。
どちらかがしつこくてケンカが起きるかも

Vikafoto33/shutterstock
フレンチブルドッグの気性にも、個体差があります。先住犬が穏やかだからといって、次に迎えた子もそうとは限りません。
比較的フレンドリーで飼いやすいといわれるフレブルですが、中には縄張り意識が強くて、家の中でもどちらが優位かを競い合おうとする子もいます。どちらかがケンカを仕掛けて、返り討ちにあって流血騒ぎ……なんてこともあるのです。
2頭でワチャワチャしている様子を思い浮かべていたのに、こんなことになるなんて、とちょっと落胆してしまうかもしれません。でも、ケンカになるのは「相手にしつこく嫌なことをされている」「飼い主を独占したい」などの理由から。
例えば、眠りたいのにちょっかいを出されたり、おもちゃで遊びたいのに邪魔をされたら、もしこれが人間でも、嫌な気分になりますよね。
しかも相手は、理性で気持ちを隠そうとしないワンコ同士なのだから、ケンカに発展してしまうのです。どちらかが神経質な子だと、場合によっては体調を崩してしまうということだってあります。
ケンカが頻繁に起こるようなら、しばらくは別々の部屋で過ごさせるようにして、少しずつ社会性を学んだり、お互いを認め合うような時間を作ってあげるという工夫が必要になってきます。
また、飼い主を独占したいのであれば、先住犬を優先しつつ、どちらにも深い愛情を持って接してあげなければなりません。それぞれに同じだけ時間をかけないといけなくなるので、飼い主さんはその覚悟を持っておいたほうがいいかもしれません。
ごはんの取り合いで流血騒ぎなんてことも
また、注意が必要なのは、ごはんをあげるとき。器を並べて食事の時間がスタート……と思いきや、どちらかが早々に食べ終わって、まだ食べている一方のごはんを取りに行くなんてことになると、またケンカが始まってしまいます。
「ごはん命!」のフレブルですから、それこそ取っ組み合いになり、飼い主が止めに入って、人間もワンコも流血なんてことにもなりかねません。何度もこういう事態が起きてしまうなら、食事のスタートを少しずらしたり、別々の場所であげるようにするなどの配慮も必要になってきます。
*お散歩だって同じペースで歩いてくれるとは限らない
フレブルにとって大切なお散歩タイム。仲良く2頭で並んで歩いていることをイメージしていると、その期待を裏切ることになってしまうかもしれません。
先住犬は脇目もふらずにスタスタ歩くタイプなのに、新しく迎えた子は電柱から電柱へと入念なパトロールが欠かせないタイプだと、スムーズな散歩もままなりません。
どちらか一方のペースに合わせると、もう一方にストレスが溜まってしまうので、結局別々に散歩に行かせるなんてことになってしまうかも。大変だけど、思い通りにいかないのがフレブルなんです。
常に犬同士が寄り添うという期待は持たない

Olga Kuzyk/shutterstock
思い描いた多頭飼い生活とは違っていたけれど、「犬同士なんだから仕方がない!」と割り切れてしまえば、あとは案外スムーズかもしれません。
なぜなら、犬は不思議なもので、飼い主の不安な気持ちを感じ取ってしまうもの。飼い主がどっしり構えて余裕をもって接するようになれば、愛ブヒの不安な気持ちも和らいでいきます。
そして、お互いが自分のペースをつかんで、心地よい過ごし方をできるようになれば、一緒にいる時間も増えて、ブヒレスができるようになるまで、仲良くなるかもしれません。
でもここで、「犬同士が寄り添うくらい仲良くなる」という、過度な期待は持たないこと。ケンカにならなければいい! というくらいの割り切りが大切です。
でも、オモチャを取り合ってじゃれている姿や、お互いのお尻をちょっとだけくっつけて寝ている姿を見たときは、いままで大変だったからこそ、その喜びはひとしおです。
飼い主さんは時間も経済的にも大変だけど、毎日が賑やかになって、一緒に過ごすのが楽しくてしかたがなくなってしまうでしょう。
仲良くなるまでの時間はそれぞれ

Vikafoto33/shutterstock
新しい我が子を迎えようと考えたときは、まず先住犬がどういう性格なのか、2頭目を迎えて大丈夫そうかを、よく観察してあげましょう。その子の性格によっては、多頭飼いが向かないタイプもいるからです。
そして多頭飼いをすると決めたら、これまで紹介したようなさまざまなトラブルがあっても大丈夫! という覚悟を持っていてほしいのです。
フレブルにも当然、相性のいい、悪いはあるものです。お互いに慣れるまでの時間は相性次第ですが、一緒に住んでしまえば、ストレスは最初のうちだけ。飼い主が工夫してあげれば、きっとみんなが幸せになれるのです。
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