フレブルが、フレブルらしくあるために。本当に幸せな犬生とは何かを考える
“犬に生まれて、うちに来てくれたんだから、犬としての人生を楽しんでもらいたいなと、そんな風に思います”この言葉は、当メディア『FRENCH BULLDOG LIFE』や雑誌『BUHI』で大活躍の写真家、SUMICOさんがご自身のインスタグラムに写真とともに投稿したもの。この投稿を見て、「ああ、本当にそうだなあ」と強く共感した人、たくさんいるのではないでしょうか。フレンチブルドッグはよく「ヒトっぽい」と称される犬種ですが、確かにその風貌といい見た目とはうらはらにデリケートな身体といい、オーナーである私たちはつい相棒を守ろうとつい過保護になってしまっているように思います。でも、犬として生まれてきた彼らにとって、本当に幸せな一生ってなんだろう。このことについて、少し一緒に考えてみませんか?
View this post on Instagram
「ありのまま」でいられるように。
SUMICOさんがシャッターで切り取るご自身の相棒たちは、いつも自然の中を思う存分に駆け、時には落ち葉に顔を突っ込み、雪の上で転げ回る。そんな犬らしいありのままの姿で、本当にとても美しい。もちろん、誰もが同じような環境で相棒を遊ばせられるわけではないけれど、自然の中で本能のままに躍動する彼らは、とびきり幸福そうに見えるのです。
思えば、ここ十数年の間で犬の飼い方というのはガラリと様変わりしました。中型犬や大型犬でも室内飼育が一般的となり、犬のためのグッズやフードの種類も飛躍的に増えました。が、それと同時に、“犬らしい暮らし”から遠ざかってしまう犬たちも増えたように思います。
とはいえ、これだけ夏が暑くなり屋外での暮らしが過酷になった現代において、彼らが快適な室内で大好きなオーナーさんとともに過ごせるようになったのはとても喜ばしいことだし、多くのオーナーさんが大切な家族の一員として犬を迎え、日々の食事やケアを重視したからこそペットの寿命は延びました。
でも、家族として大切に思うあまり、人間から見て危ないなと感じる様々なことから必要以上に彼らを守ろうとしたり、過剰な道具を与えすぎてはいないでしょうか。当然、危険なアレコレは日常に潜んでいるし、気をつけないと大怪我や命の危険がある物にはしっかり目を光らせておくべき。また、フレンチブルドッグにとって寒さや暑さから身を守る洋服やクールアイテムだって必要不可欠なもの。
ただ、いくら“愛ゆえに”でも「人間化」するのは少し違うように思うのです。
飼い主のために、で選ばないこと。

Teerawut Bunsom/shutterstock
フレンチブルドッグは個体差があるものの、多くのコは運動や遊びが大好き。仲良しのブヒと会えば組み合ってブヒレスが始まるし、ボールや小枝はかじり尽くして楽しみたい。泥んこになろうが気にもしないし、好奇心の赴くままに草むら探索もお手の物。でもオーナーにとっては、そのすべてが心配のタネになりますよね。
ブヒレスで怪我させたりさせられないか、噛み砕いたオモチャや枝をうっかり飲み込まないか、草むらで虫に刺されないかなどなど。心配しだしたらキリがなく、本音を言えば相棒が歩く道を先回りして全部の危険を取り除きたい衝動に駆られます。でも、それってフレンチブルドッグにとって幸せなことなのかしら。過剰に心配するあまり犬らしい行動を禁止したり、汚れるからとか匂いがつくからなんて理由で遊びを制限してはいませんか?
例えば自前の毛皮を着ている犬にとっては、私たちが選んだお洋服も防寒のための道具に過ぎず、まだまだ若く元気でたくさん歩きたいのに乗せられるカートだって、ブヒにとってはありがた迷惑な代物なのかもしれません。もちろん、ペットの衣服や靴、カートはとても有用だし、防寒や怪我対策、人ごみを移動する時、シニアブヒや持病があるコにとっては欠かせないもの。ここで言いたいのは「それはブヒのためのものですか?」ということなのです。
彼らにとって必要かそうでないかは私たちオーナーが判断するけれど、その判断理由が“自分にとっての都合や手間を省くため”であってはならないと思うのです。人間の子供でも遊びの中で擦り傷や切り傷を作ることは日常茶飯事だし、そういった遊びの中から学ぶこともたくさんあります。それはきっと犬にとっても同じで、あれもこれも危ないからダメ、と制限するのでは犬本来の欲求も満たされず、ストレスが溜まるのではないでしょうか。遊びながら成長するのは人も犬も同じだけれど、土の上で転げ回ったり匂いを嗅いだり、穴を掘るなどに代表される犬らしい行動や遊びを奪わないで欲しいのです。
だって彼らにとって、それはとても自然な生まれ持った欲求なのだから。
フレンチブルドッグの幸福論。
「犬は人とともに暮らすことに適した動物であるけれど、犬は人ではないのです」こう言われると当然だと納得しますが、本当にこの言葉の意味を理解している人はどれだけいるでしょうか。犬にとっての幸せは、食べる、遊ぶ、寝る。そして大好きなオーナーと時間をともにすること。多くの犬がそうであるように、我らがフレンチブルドッグの幸せもこの4つに凝縮されています。
彼らは特別などこかに行かなくても、素敵な何かを身につけなくても、この4つが満たされていれば十分に幸せ。だからこそ、これらの幸せ要素をより充実させるために、犬らしさを伸ばす育て方をしたいのです。そして犬らしさを伸ばす育て方というのは、“正しく躾をして犬という生き物としての権利を与え、その犬に対して飼い主がちゃんと責任を持つこと”に他なりません。ぬいぐるみのように可愛がるのではなく適度な距離を持って接し、犬として人間社会の中で認知され生きて行くこと。
なんだか難しい言い回しになってしまいましたが、そもそも犬の祖先は狼であり、その行動パターンは現代の犬にも(もちろんフレンチブルドッグにも!)受け継がれています。群れで暮らす彼らはリーダーに従い、そのリーダーに倣って行動するため、まずはオーナーである私たちが良いリーダーになることが大切。犬に迎合するのではなく、欲求を正しく理解しながらOKとNGを見極め、そのコに合った範囲での遊びや道具を都度アップデートしながら与えることが肝心なのではないでしょうか。
ただ、これには常に相棒について知っておくことが求められます。だからこそ、飼い主である私たちは相棒のことを知り、幸せにできるよう「より良いリーダー」になる努力をすべきだと思いませんか?

Ezzolo/shutterstock
“犬として生まれたから感じられる幸せ”を左右するのは、心から信頼できるリーダーに出会えるかどうか。つまり、フレンチブルドッグのことを学び我が子となった相棒の特性を知り、その性格や年齢、健康状態に合った楽しみや道具をちゃんと選んで与えられるかが愛ブヒの幸福度を上げるポイントです。犬としての幸せの鍵は、いつだってオーナーである私たちが握っているんですものね。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
「停電=命のリスク」から愛ブヒを守る。猛暑時代に「Jackery ポータブル電源 2000 New」が欠かせない理由とは?
もしも、真夏に停電が起きてエアコンが止まったら…。
フレンチブルドッグと暮らす私たちにとって、それは「ただの不便」では済まされません。
暑さに弱く熱中症のリスクが高いフレンチブルドッグにとって、空調が途絶えることは命に関わる問題。
そんな“いざ”に備えておきたいのが、「Jackery ポータブル電源 2000 New」。
これはフレブルと暮らすご家族にとって、欠かせないアイテムです。
実際に導入したフレブルオーナーのリアルな声や、キャンプなどでの活用事例とともに、愛ブヒの命を守るための「本当に必要な備え」をご紹介します。
(PR 株式会社Jackery Japan)
PR -
【愛犬とのキャンプに】行って実感!「ELL’S PARK 長瀞」が犬オーナーに“選ばれる理由”とは〜フレブルJACK〜
2024年11月にオープンしたばかりのアウトドア複合施設「ELL’S PARK 長瀞(エルズパークながとろ)」。
ここは日本では珍しい「犬連れ専用アウトドア施設」で、すべてのエリアがドッグフレンドリー!
そんな「ELL’S PARK 長瀞」さんから、「フレンチブルドッグで全施設をジャックしませんか!?」という素敵なご依頼をいただき、
フレブルだらけのキャンプイベント——その名も「フレブルJACK」が開催されました!
当日は晴天に恵まれ、全国から約45組のフレブルファミリーが大集結。
この記事では、イベント当日の様子をレポートしながら、参加したフレブルファミリーたちが実感した「ELL’S PARK 長瀞」の魅力をたっぷりとご紹介していきます!
(PR リバストン工業株式会社)
-
【取材】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【ドッグフードの闇を暴く】フレンチブルドッグに最適なドッグフード選びガイド【2025年最新版】
みなさんは、日本におけるドッグフード業界の実態をご存知でしょうか。
日本では「ドッグフード=雑貨」の扱いで、ゆえに規制もゆるゆる。
良いと思い込んで与えつづけているフードの未来は、果たして明るいのでしょうか…。
今回は、原材料の見極め方からフレンチブルドッグ専用フード「THE fu‑do(ザ・フード)」まで。約20年間フレブルと向き合いつづけてきた私たちが、専門知識で結論を出します。
-
【取材】川口春奈と愛犬アムのやさしい世界。ー大人気女優は生粋のフレブルラバー
いまをときめく人気女優が、フレンチブルドッグラバーであるという事実。
そうです、その人は川口春奈さん。
アムちゃんというパイドの女の子と暮らしています。
話を聞けば聞くほど、そして春奈さんとアムちゃんのやりとりを目の当たりにするほどに、そのフレンチブルドッグ愛がわたしたちのそれとまったく同じであることに、なんだかうれしくなってしまったのでした。
春奈さんとアムちゃんのすてきな暮らしを、BUHI編集長の小西がいつくしみながら、切り取らせていただきます。
-
【スペシャル対談】愛犬の旅立ちと供養。霊感がない人も「愛犬の成仏」を知る方法!?【シークエンスはやとも×PELI】
愛犬の旅立ちは、誰もが目を背けたくなるもの。けれど事前に知っておくこと、考えておくことで、救われることがたくさんあります。
今回は、お盆スペシャル企画。世間が認めるほどの霊視能力をもつお笑い芸人「シークエンスはやとも」さんに、愛犬の旅立ちや供養についてインタビュー。
インタビュアー兼対談相手は、大の犬好きで心霊分野の知識にも長けているPELIさん。
「愛犬が旅立ったあと、ベッドやおもちゃはどうすればいい?」「お骨はどうするべき?」「お花やお線香は喜んでくれる?」
さらには、霊感がない人でも愛犬が成仏したことを知る方法まで。
お笑い芸人だからこそ暗くなりすぎない、むしろ心がスッと軽くなる。
永久保存版のスペシャル対談です!
対談 -
諦めかけた命。あれから2年、フードを変えたら15歳の今もお散歩大好きなフレンチブルドッグに!
今日は15歳の愛ブヒと暮らす、編集メンバーの実体験。
愛ブヒは二年前からすべてのフードが合わなくなり体重が激減。検査をしても異常はなく「年齢のせいですね…」と言われてしまいました。
もう諦めるしかないのかな…そんなとき、我が家に届いたのが「THE fu-do(ザ・フード)」の試食品でした。
そして「THE fu-do(ザ・フード)」を食べつづけて二年、愛ブヒは15歳になり、今も元気にお散歩をしています。
今回は、二年前の絶望から今までを包み隠さず、時系列でお話しさせていただきます。
-
【イベントレポ】5,000頭のフレンチブルドッグと7,000人が集まった「フレブルLIVE2024」の全貌!
11/9(土)-10(日)の二日間にわたって開催された『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』。
今年はのべ5,000頭のフレンチブルドッグと7,000人のフレブルオーナーが集まりました!
day1の司会はフレブルラバーのロッチさん。day2の音楽フェスには世代ど真ん中のPUFFYが出演するなど、例年以上に豪華なラインナップ。
北は北海道、南は鹿児島県から。全国のフレンチブルドッグが一堂に会した「フレブルLIVE2024」の模様を、詳しくお届けです!
最後には2025年の情報もありますので、要チェックでございます!
フレブルLIVE -
【前売りチケット販売開始!】フレブルLIVE 2025は、11/8(土)9(日)開催!スチャダラパーによるテーマソング制作も決定
『French Bulldog LIVE 2025(フレブルLIVE)』の開催は、11/8(土)-9(日)の2days!
お得な前売りチケット、いよいよ販売スタートです!
さらに今年はビッグニュースが。
なんと、ヒップホップグループ「スチャダラパー」がフレブルLIVEのテーマソングを制作してくれることになりました!
テーマソングの情報やお得な前売りチケットの販売情報など、内容盛りだくさんでお送りしていますので、最後までお見逃しなく!
フレブルLIVE
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
French Bulldog LIVE⚡️2025 (フレブルLIVE)
-
【特集】シン・スキンケア
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】永遠の選択。フレンチブルドッグ専用「THE fu-do(ザ・フード)」
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。