2018年8月21日9,377 View

シニアブヒの病気〜加齢によるリスクや注意事項〜

一般的に8、9歳からがシニア期と言われています。近年、フレンチブルドッグの寿命は伸びていますが、油断は禁物。 体力も免疫力も落ちるシニア期に注意したいことをまとめています。

病気を寄せつけないために

フレンチブルドッグシニア

Ysbrand Cosijn/shutterstock

老ブヒ期に入ったら気をつけたいのが、さまざまな疾患です。昔と比べて、フレンチブルドッグはずいぶん長生きになったと言われています。

 

これは、食と動物医療が進歩したこと、さらには飼い主さんたちの意識向上が挙げられるでしょう。

 

しかし、いくら飼い主さんたちの意識が変化し、動物医療が進化したとはいえ、犬も老化すれば体のほとんどの機能が落ちて、免疫力も低下するため、病気に掛かりやすくなるのは間違いありません。

 

加齢によるリスク

フレンチブルドッグシニア

loflo69/shutterstock

フレンチブルドッグは、解剖学的に変形性脊椎症になりやすく、肥満や加齢でそのリスクは上がると言われています。

 

また、短頭種気道症候群と呼ばれる気管虚脱、軟口蓋過長症といった呼吸器疾患は進行性の疾患です。

 

もし、興奮しやすく、咳、くしゃみが出てくるようなら、くれぐれも注意が必要です。

 

悪性腫瘍に要注意

フレンチブルドッグシニア

dezy/shutterstock

寿命が延びたことにより、昔ならかからなかったと思われる疾患にかかるケースも増えています。その一つが、悪性腫瘍です。

 

現在、犬の死因の第1位が悪性腫瘍で、10歳以上の犬の約半分が何らかの悪性腫瘍で亡くなっています。

 

フレンチブルドッグの場合、腺癌の素因があるため、腺癌はなりやすいガンの一つです。

 

シニアがかかりやすい病気

以下に、老ブヒ期にかかりやすいとされる疾患を挙げてみました。

フレンチブルドッグシニア

 

安定した生活リズムを

フレンチブルドッグシニア

Aaron Amat/shutterstock

これらの病気の予防としては、安定した生活リズムを心がけて、食事の栄養バランスや摂取量、運動を管理し、健康的な生活を送ることです。

 

犬はルーティンが大好きです。安心感を与えてあげるためにも、規則正しいフレンチブルドッグライフを過ごしましょう。

 

肥満は大敵

そして、くれぐれも肥満にさせないこと。

 

肥満は、関節疾患や呼吸器疾患の悪化を招くことがあるので、要注意です。

 

特にシニアブヒの場合は、運動能力が落ちて動かなくなってきたぶん、しっかり管理しないとどんどん太ってしまう、ということにもなりかねません。

 

フレンチブルドッグはそもそも、夏は太りやすく、冬は痩せやすいという特徴も挙げられていますので、運動での体重コントロールが難しいシニアの場合は、食事を考えるということが基本になってきます。

 

夏と冬では別のメニューを与える、というのもよい考えだと思います。

 

とにもかくにも、愛ブヒの身体の変化に目を配り、様子がおかしいと思ったら、すぐに動物病院で診察を受けさせるようにしてください。犬ドックなど、定期的な健康診断も大切です。

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね!

私たちの希望!16歳と17歳のフレンチブルドッグ

 

※この記事は「BUHI vol.47」からの転載です。一部加筆・修正をし、公開しています。

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