2019年7月23日3,369 View

【永久保存版マニュアル!】招かれざるブヒにならないために〜よそのお家に訪問&お客を招くときのルール〜

愛ブヒを幸せにできるのも、不幸にしてしまうのも、全部は飼い主の行動しだい。そこで、愛ブヒを本当の意味で幸せにできるオーナーになるべく、国際的なドッグトレーナーのライセンス「CPDT-KA」の認定を取得しているドッグトレーナーの大久保羽純さんに、“愛ブヒを幸せにできるリーダーになる方法”を学ぶ、この特集。

今回のテーマは、ワン友宅におじゃましたり、自宅にお客様を迎えたときに起こりがちなトラブルを防ぐための心構えを教えていただきました。

フレンチブルドッグ,しつけ

愛ブヒと一緒に、よそのお宅に訪問する時と、ゲストを自宅にお迎えする時のルールとは? 

皆さんは、愛ブヒと一緒に、よそのお家に遊びに行ったことはありますか? また、よその方がご自宅に遊びに来たことはありますか? 

 

せっかく一緒に時間を過ごすわけですから、少しでも快適に、笑顔の時間が増えると良いですよね。今回は、愛ブヒたちも、人間も、来客時と訪問時に気持ち良く過ごせるヒントをご紹介します。

 

「外で大丈夫」は、「家でも大丈夫」では無い! 

FotoKina/shutterstock

皆さんは、どのケースを経験したことがありますか? 

 

①愛ブヒと一緒に、ワンちゃんのいない家に訪問をする。

②愛ブヒと一緒に、ワンちゃんがいる家に訪問する。

③愛ブヒと一緒に、ゲスト(人のみ)を自宅にお迎えする。

④愛ブヒと一緒に、ゲスト(人とワンちゃん)を自宅にお迎えする。

 

いずれも経験が無い方もいるでしょうし、ホスト側もゲスト側も経験豊富な方もいることでしょう。

実は、①~④のいずれも、アクシデントは多いと言われています。

 

普段お家ではしないようなことも、他のお家では、やってしまうことがあります。例えば、トイレ以外の場所での排泄や、誤飲、普段は仲が良いワンちゃん同士のオモチャや食べ物、オーナーさんを取り合ってのケンカなど。

 

お家に出入りすることは、実はワンちゃんたちにとって、デリケートなイベントなのです。私たち人間のおもてなしに合わせるだけだと、ワンちゃんたちがストレスを感じて、ケンカや事故につながってしまうこともあるのです。

 

家にいきなり入るのはNG! 

Joy Brown/shutterstock_

来客時や訪問時にどのようにすると、愛ブヒたちにとって快適な状態になるのでしょうか? 一番大切なポイントは、興奮させないこと。そのために大切なのは、この3つ。

 

興奮させないためのポイント3つ

① ゲストを直接家に招き入るのではなく、家の外でみんなで待ち合わせをする。

② ホスト、ゲスト、ワンちゃんたちみんなが合流したら、人間はワンちゃんたちを興奮させないために、「犬を見ない。触れない。放っておく」を3分ほど行い、落ち着いてから家に入る。

③ (②でワンちゃんたちの興奮が5分間続くようなら)みんなで一緒に10分以上散歩をして、体力とストレスを発散して、ワンちゃんたちが落ち着いてから家に入る。

 

たとえお友達だとしても、お家に直接人間が来ることは、ワンちゃんにとってはプライベート空間への侵入者です。好きな人でも、嫌いな人だとしても、興奮し過ぎて当然です。

 

その興奮はなかなか冷めず、その場だけでなく、その後の事故にもつながりやすいです。外で興奮をおさめてから、家に入ることが大切なのです。

 

では、クイズです。

 

あなたの家に、あなたと愛ブヒ1頭がいて、お客様2名1頭が来るとしましょう。このとき、1名の人は先に合流して家に入ったものの、あとから、1名1頭が遅れて参加する場合はどうしましょう。

 

① : 全員で外に出て、合流してから家に戻る。

② : あなたと愛ブヒが外に出て、1名1頭と合流して家に戻る。ゲスト1名は家に残っている。

いかがでしょうか。出来れば①が望ましいですが、状況によっては②も検討できます。要するに、どんな時も「ワンちゃんは外であいさつ」というルールを守ることが大切です。

 

来客「前」の大切なルール。〜ホスト・ゲスト編〜

Patryk Kosmider/shutterstock

来客の前には、ホストとゲストでそれぞれ、こんなことに気を付けると良いでしょう。

 

 

誤飲は徹底して予防! 

【ホスト】 

ワンちゃんの届く所に、口に入る大きさの物は一切置かないように片付けましょう。

普段はいたずらをしないからと言って、安心できません。来客時は、「日常」ではない興奮状態だからです。人用のお菓子やお食事やスリッパも、事前には置かずに、ゲストが来てから出すようにしましょう。

 

【ゲスト】 

訪問した家の中を見回して、自分のワンちゃんの口に入りそうなものがあれば、ホストに言って片付けてもらいましょう。

例えば、小型犬オーナーさんの中には、大型犬がどこまでの高さまで顔が届くか知らない方もいます。一緒に暮らしている犬種や性格によって、それぞれが考える「安全の範囲」は異なります。

 

愛ブヒの安全の範囲の感覚は、オーナーさんにしかわからないのです。

 

 

排泄ミスに備えましょう!

【ホスト】 

排泄ミスが起きやすいフワフワした素材の物は極力片付けておきましょう。

よそのお家だと、普段はおトイレが上手な子でも、トイレの場所がわからなかったり、緊張で失敗してしまうのは当然です。置いておく物はすべて、汚されても良い覚悟でいましょう。

 

【ゲスト】 

目をけして離さない、もしくはマナーパンツを

よそのお家では、排泄のミスが起こりやすいです。ミスをしないように終始見ておくか、マナーパンツを履かせて、絶対に失敗しない状況を作りましょう。

 

evgeniykleymenov/shutterstock

 

 

入って欲しくない場所は、完璧に入れないようにする。

【ホスト】 

入って欲しくない部屋の扉は閉めるなどの安全管理をしましょう。

お客様が来るからと言って、家中すべてのお部屋を掃除したり、カーペットをどけたりするのは大変です。入って欲しくない部屋の扉は閉めたり、ベビーゲートを立てたりしてましょう。

 

【ゲスト】 

ホストの方に、愛ブヒが動き回って良い範囲を確認しましょう。

入ってはいけない場所があれば、その場所のガード(扉やゲート)を確認しましょう。急に開いた玄関から飛び出したり、マンションのベランダから外に出てしまうなどは特に注意しましょう。

 

 

荷物置き場は、ワンちゃんの届かないところに

【ホスト】 

お客様の荷物を置く台があると便利です。

床に置くようなことがあっては、愛ブヒたちの荷物チェックが始まってしまいます。

 

ホスト「こら! 人のカバンをいたずらしないの! 」

ゲスト「私は気にしないから、中を見てもいいわよ。」

ホスト「あ! キシリトールガム食べちゃった!(中毒の危険!! ) 」

ゲスト「キャー! ごめんなさい。入れていたのを忘れていたわ! 」

 

どうでしょうか。怖いですよね。ワンちゃんにダメと言って止めさせるよりも、私たちでワンちゃんたちが届かない場所に荷物を預かるのが一番です。

 

来客「後」の大切なルール

Aleksandra Baranoff/shutterstock

みんなでお家にいる時の注意も知っておきましょう。

 

 

① お家にワンちゃんが来たら、10分位放っておく。

知らない場所に来たワンちゃんは、まるで警備員のように、家中をパトロールすることでしょう。そして、安全が確認できたら、ホッと一息つくわけです。

 

家に来てからすぐに構うことはせずに、ワンちゃんの好きに過ごさせてあげましょう。ワンちゃんの好きにさせてあげるためにも、事前に人間が家の中の安全管理を徹底しておく必要があるのです。

 

 

② ワンちゃん同士でケンカにならないようにする。

愛ブヒたちにとって宝物である「オモチャ」「食べ物」「オーナーさん」を取り合って、ケンカになることは多いです。

 

家の中は、資源とスペースに制限があり、争いが生まれやすい状況。外ではケンカにならないとしても、家の中ではわかりません。

 

家の中では、取り合いになる物を置いておかない方が安心です。

 

 

③ ワンちゃん同士で放っておかない。

ワンちゃんは人間の3歳児くらいと言われています。いたずらもケンカも起きて当然です。

 

必ず飼い主が見ておくようにして、絶対にワンちゃん同士だけにしないようにしましょう。

 

ワンちゃん同士が必ずしも仲良くなれるわけではありません。「お互いを無視して、同じ空間にいられる」くらいで十分なわけです。

 

もし愛ブヒが来客を苦手としているなら、愛ブヒまでもが人間に合わせて、無理にゲストを迎える必要はないのです。

 

家族に頼んでゲストと別の部屋で過ごしてもいいでしょうし、来客の時間に、家族や散歩代行業者に頼んで、お外に遊びに行かせてるのもOK。愛ブヒが笑っていられる方法を考えましょう。

 

 

④ ゲストが帰るときには、さよならの挨拶をしない。

Koy_Hipster/shutterstock

 

ワンちゃんたちにとって、せっかく馴染んできた仲間(ゲストの人やワンちゃん)が急に帰ってしまうのは、とても悲しく不安に感じるもの。お客様が帰るときには、玄関までお見送りをするのではなく、ワンちゃんが気づかない間に、帰ってしまっている状態を作りましょう。

 

例えば、リビングで大好きなオヤツをもらいながら、オーナーさんと遊んでいる間に、ゲストはひっそりと玄関から出ていくなどがGoodです。もしお見送りの必要があるなら、玄関ではなく、みんなで外に見送りに出て、その後10分位散歩をしてからお家に戻るようにして、お別れの寂しさを紛らわせましょう。

 

 

⑤ ゲストが帰った後は、排泄のミスが起こりがち。

ゲストが帰った後のお家に残った愛ブヒは、来客と言う刺激的な時間を通して、興奮とストレスが高まった状態かも知れません。こういったときには、普段しない排泄の失敗やマーキングが起りやすいです。

 

頑張りすぎてお腹がゆるくなってしまう子もいます。もしそういったことが2回以上あるなら、ゲストが帰った後にお散歩をして、外で気分転換をするようにしましょう。

 

応用できる場面はたくさん

ここまで読んでくださった皆さんなら、ゲストとしても、ホストとしても、マナーがバッチリになっていることでしょう。このルールは、お客様対応だけでなく、以下のような場面でも応用できます。

・ペットシッター、ドッグトレーナー、家事代行サービスなどを初めて家に呼ぶとき。

・引っ越し屋さん。

・水道屋さんや各種点検サービスの人が家に入るとき。

・新しくワンちゃんをお家に迎える時。

 

まとめ

Grisha Bruev/shutterstock

愛ブヒたちが快適に過ごせるかどうかは、皆さんの知識と技術にかかっています。

 

ワンちゃんたちに何かをさせようとしても、人間の3歳児くらいの彼らには限度があります。ほとんどの事故やケガは、私たち人間の事前準備によって防ぐことが出来るのです。

 

愛ブヒたちの笑顔のために、スーパーゲスト、スーパーホストとして、おもてなしの達人になりましょう。

 

PERRO株式会社 代表取締役 大久保羽純

米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー

日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「犬と人の心をつなぐトレーニング」を広めている。「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、しつけ方教室を始め、各種ドッグイベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の生活を楽しいものにする活動を行っている。

 

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