【豪雨・台風直後は注意】愛犬を迷子にさせないために。
先日、関東を中心に襲った台風15号。そんな時に急増するのが、迷子になるペットの存在です。まだまだ油断できないこの時期、改めて迷子対策についてお話しをさせていただきます。
雷や大きな音でフレブルだってパニックに。
ワンコの中には雷や花火の音を非常に怖がるコがいます。
人間よりもずっと耳が良い彼らにとっては遠くでゴロゴロと鳴る雷鳴もしっかり聞き取れ、私たちオーナーが気付いていないうちから密かにパニックに陥っていることも。
実際に迷子犬の情報などをSNSで発信するサイトをフォローしていると、豪雨や台風などの直後に迷子犬情報の数が増えることを体感します。
その内容を細かく見ていると、雷や風で大きなものが飛ばされた物音に驚いた相棒がリードをつけたまま逃げたり、少し隙間が開いていた窓やドアから飛び出したりということが多いよう。
完全室内飼いのフレブルの場合は外に繋いでいることが少ないため、繋留リードを引きちぎるなどして逃走することは稀だけれど、想像以上にすばしっこく力が強い彼らだけに、窓が網戸になっていたりドアにほんの少しの隙間があれば、それらを力任せにこじ開けて逃走することも考えられます。
もし彼らが何かに怯えて逃走した時、それが大雨や嵐の中では視界そのものが悪くなるため交通事故に遭う可能性も上昇するし、水かさが増して流れが速くなった側溝や川などに誤って落ちてしまうこともないとは言い切れません。
特に大きな被害をもたらす台風や大雨の場合、事前に避難などの準備をしていない場合は先に人間の方がパニックを起こすことも十分にあり、慌てて対策をしているちょっとした隙をついて愛ブヒが行方不明になるなんて悲しいケースも。
そういった災害時は普段のことが普段通りに行えないことが多々あるので、相棒が迷子になったことに気付くのが遅れた結果、取り返しがつかない事態に発展するケースだって少なくはないのです。
事前の確認と備えを怠らないことが大事。
突然起きる地震とは異なり、大雨や台風の接近は天気予報である程度事前に情報をキャッチできます。
とりわけ最近は大雨被害の大きさなどからかなり早めに対策ができるよう、天気予報や警報情報を詳細に取り上げるメディアが増えている模様。
ただ、いくら気象庁が警告を発しようとも、「うちは大丈夫だろう」という根拠無き自信から特に対策や避難をしない人も一定数います。
確かに多くの場合はさほど大事に至ることなく無事過ぎ去ることが多いものの、被害に遭っている人がいるのもまた事実。
これが人間だけだった場合なら自らSOSを発して救助を待ったりすることもできますが、大切なペットを連れている場合は思うように動くこともままならないかもしれません。
また、基本的に災害時の救助の最優先は人間なので、いくら何よりも大切な存在だからと訴えても動物の救助は後回しになることが大半。
だからこそ、オーナーである私たちが相棒を災害から守る術を知り、準備と対策をしっかりしておく必要があるのです。
そういった“もしも”の事態に愛ブヒを迷子にしないためにも、例えば玄関の入り口にペットゲートを設置する、天気予報に注意して雷やゲリラ豪雨がある予報が出た場合は入念に戸締りするなど、まずはブヒにとって安全地帯である「我が家」から逃走させないことを常に意識していてくださいね。
迷子札がどれほど大切なのか。
台風やゲリラ豪雨の被害は何も地方でだけでなく、都心部でも高い確率で起こり得るもの。
先日神奈川県の横浜で起きたゲリラ豪雨が記憶に新しいけれど、日頃雨の影響が少ないエリアに暮らしていればいるほど警戒を怠りがちなのです。
そして都心部は通行する車両も多く、もし相棒が迷子になった場合に人も車も多いため危険度が上がるほか、雑踏に紛れ込んでしまい見つかりにくくなるという懸念も。
そんな時に役立つのが、とてもアナログだけれどやっぱり頼りになる迷子札。
「我が家はICチップを入れているから安心」と思っていても、迷い犬を保護してくれる人の多くはICチップを読み取る機器を持っていないし、ペットオーナーでなければICチップの存在自体を知らないこともあるでしょう。
その点相棒の名前や飼い主の住所、連絡先が書かれた迷子札を身につけていたなら解決までの時間は早くなるし、すぐに飼い主が分かることで警察や保健所をたらい回しにされず、いち早く迎えに行ける確率も上がるでしょう。
なお、迷子札はハーネスやカラーにつけている人が多いけれど、散歩時にしか身につけない犬具につけるのではなく、相棒が常に身につけていられるよう工夫することが大切。
迷子になるのは何もお散歩中とは限りませんからね。
おわりに
ゲリラ豪雨や急な雷雨はいつ、どこででも頻繁に起こるもの。
特にこれからやってくる秋という季節はその傾向が強いため、突然の荒天に襲われても相棒が驚いて逃走しないよう工夫することが大切です。
何事も備えあれば憂いなし、です。
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