2019年10月22日3,609 View

「当たり前」はないから。フレブルを通して考える、 地球温暖化や被災時のコト。

先日関東広域を襲った台風19号。日にちが経つにつれ被害の大きさがどんどん明らかになり、ニュースに心を傷める毎日です。まず、被災された方々にお見舞いを申し上げさせてください。

さて、今回の台風もそうですが、ここ数年台風や集中豪雨による被害の数がどんどん上昇しているように感じます。確かに10月に入ったとはいえ例年に比べると気温が高く、そのため海水温が下がらず熱帯低気圧が台風化する率が増えている昨今。

実際に国土交通省の見解では、日本における大雨の発生数が長期的に増加傾向にある原因のひとつとして、地球の温暖化を指摘しています。温暖化問題は地球規模のお話なので、私たち一個人ができることはたかが知れているかもしれません。でも、何もしないよりも少しでも何かをしたい、そう考え行動に移す人が増えると、ほんの少しでも地球環境をより良くすることができるのではないでしょうか。

熱中症リスクが高いフレンチブルドッグを相棒にする人は、とても気温に敏感です。年々暑くなる夏を体感するたびに、「あと10年もしたら日本でフレンチブルドッグや短頭種と暮らすことは不可能になっているかもしれない」と危機感を抱いたことがあるのではないでしょうか。これから先の未来もずっと大好きなブヒと暮らすために、この機会に温暖化問題や災害について考えてみませんか?

今日の当たり前は明日も当たり前、じゃない。

フレブル,災害対策

Errant_Alien/shutterstock

 

いつもの朝。当たり前に起きてブヒと散歩して、帰ったら淹れたてのコーヒーを飲む。

 

こんな普通の日常が一夜にして失われるのが災害です。過去に被災した経験がある人は、その規模の大小はさておいて、“今日当たり前だと思っていることが明日は当たり前じゃなくなる”という事実を実感として経験しているのではないでしょうか。

 

そのために災害に向けて備えるわけですが、備えていても為す術もなくなる状況ってやっぱりあるのです。

フレブル,災害対策

Rachata Teyparsit/shutterstock

 

ところで、国土交通省の観測結果では「過去100年において自然災害につながる可能性のある日降水量100mm以上や200mm以下の降水が発生する日数は増加傾向にある」そうで、これは日本のみならず東アジアの広範囲にわたって共通しているそう。

 

では、明日も当たり前の日々を過ごすために、たとえほんの小さなことでも私たちができる地球温暖化対策ってどのようなものがあるのでしょう。

 

例えば日常生活では、

 

・電力消費や水の使用量を抑える

・車の排気ガスを抑える

・ペットボトルやレジ袋といった身近な石油資源の消費を控える

・家電を買い換える際は省エネ製品を選ぶ

・焼却場が排出するCO2削減のため家庭ゴミを少なくする

 

などが今日からでも実行できる温暖化対策。

フレブル,災害対策

28aug1978/shutterstock

 

フレブルオーナーは愛ブヒとのお出かけにマイカーを利用する人が大多数ですが、車自体をエコカーにしたり、近場ならばブヒを同乗させられる自転車を使うなど、車ありきのライフスタイルを見直すのもアリ。

 

また、夏場はエアコンフル稼働のフレブルオーナー家だからこそ、頻繁に使うエアコンを省エネタイプにすれば、環境だけでなくランニングコストも下がるので節約しながら地球環境にとってプラスに。

 

さらに、つい持参するのを忘れて出先で調達してしまうペットボトル飲料やレジ袋は、持ち歩きたくなるデザインのものを選ぶのをオススメします。

 

最近はフレブルがモチーフになったエコバックやマイボトルも多く、ブヒ愛をカタチにして持ち歩けると思えば手間を感じないはず。

フレブル,災害対策

Tienuskin/shutterstock

 

かつてはエコな暮らしって正直面倒というイメージが先行していたけれど、エコフレンドリーという言葉が身近になった今ではエコ性能の高い様々な製品が登場し、暮らしの中に気軽に取り入れられるようになっています。

 

“やらなくちゃ”ではなく楽しんで取り入れる。こういう気持ちの切り替えこそが、日常的にエコを実践できるコツなのです。

 

愛ブヒと自分が暮らす地域を知ること。

今回の台風19号で問題になったのが、ペットと一緒に受け入れてくれる避難所の数についてでした。

 

東京23区を例に挙げれば、多くの区がペットを受け入れているものの、一部ではペットの同行を全面禁止にしている区もあり、家族の一員であるペットを置いては行けないため避難しないことを選択したご家庭も数多くありました。

フレブル,災害対策

Irina Kozorog/shutterstock

 

なお、比較的ペットを受け入れる区が多かった東京都に対し、千葉県などでは自治体が運営する避難所でペット受け入れができないケースが多かったようで、SNSではペットと一緒に避難できない不安を訴える書き込みが多数。

 

そこで、まず確認しておくべきは今自分が住んでいる地域は、避難所が開設された場合ペットを連れて避難できるのかどうか。

 

実は関東大震災を経て、環境省はペット同行避難が基本だとガイドラインを定めているにも関わらず、実情は全避難所がペットを受け入れる状況にありません。

フレブル,災害対策

praditkhorn somboonsa/shutterstock

 

確かにアレルギーの人や動物が苦手な人の存在も無視できないけれど、ペットを守るために避難せず一緒に被災したなんていう状況は悲し過ぎます。

 

だからこそ自治体に事前に確認し、もし住んでいるエリアにペット可の避難所がないようであれば、避難できる範囲でペットを受け入れてくれる避難所がどの辺りにどの程度あるのかを知っておくことはとても有効。

 

災害時は情報が錯綜したり真偽不確かな情報が出回ることが多いため、普段からの情報収拾が重要なのです。

フレブル,災害対策

Liliya Kulianionak/shutterstock

 

なお、それと同時に、近所の犬友達などご近所ワンコのネットワークを繋げておくことも大切。もし災害の最中に相棒が行方不明になっても、ご近所の犬友ネットワークから見つかり保護されるケースも少なくありません。

 

一歩先の防災を考える時が来たのかも。

過去にも大きな災害はたくさんあったけれど、これだけ日本のあちらこちらで年に何度も自然災害が頻発するようになったのはここ数年のことのような気がします。

 

そしてこれほど災害と被災者の数が多いと、正直国や個人からの支援だって行き届かないでしょう。100年に一度の規模の台風が数年に一度やってくるようになり、もしかしたらその規模も頻度も増大する一方なのかもしれない。

フレブル,災害対策

hypersoulz/shutterstock

 

そういう不安を感じるものの、それでも私たちは災害に備え、愛すべき相棒を守って一緒に生き抜く必要があるのです。

 

自然災害の規模が増大する昨今だからこそ、そのためにできる備えのアップデートをする時なのかもしれません。

 

とても大掛かりになるけれど、例えばキャンピングカーまではいかないにせよ、家族が寝泊まりできる車を検討したり、河川付近に暮らす人は住まいについて今一度再考し、強化できる部分がないかを見直す必要も。

フレブル,災害対策

Patryk Kosmider/shutterstock

 

まずは愛ブヒの存在ありきで家族で防災について話し合い、どうすれば家族(もちろんフレブルもその一員)を守れるかを考えることから始めましょう。

 

災害はゼロに越したことはないけれど、それはきっと無理なお話。いつかはわからないけど必ずまた来る。だからこそ、“当たり前の今日“のうちに未来への備えを。

 

守るべき存在がある限り進まなくちゃいけない。

フレブル,災害対策

Job Narinnate/shutterstock

 

大きな災害があると、その都度私たちの心は萎れます。甚大な被害を目の当たりにして言葉を失い、気持ちが折れてしまうこともあるでしょう。

 

それでも命ある限り、守るべき家族やブヒという存在がある限り、立ち上がって進まなくちゃいけない。そのために今できること。

 

それがたとえどんなに小さくても、やらないと何も変わりません。10年後も20年後もその先も、私たちがフレンチブルドッグを相棒に選べる日本であるために、まず今できることから始めてみませんか?

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

災害大国だからこそ。愛ブヒのために備えたいもの[8選]

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