フレブルにとって快適な季節到来!しかし気を抜けない、秋から冬にかけての注意点まとめ
長かった夏もすっかり去って、朝晩はコートが欲しいような寒さを感じる今の時期。11月に入って季節が一段階進んだことを体感し、暑がりのフレブルにとっては熱中症もあまり心配せずにお外遊びや野外イベントを楽しめるシーズンになりました。秋から冬にかけては様々なドッグイベントが開催されることもあり、週末は愛ブヒを連れてお出掛けする予定がビッシリなんて人もいるのではないでしょうか。
さて、人にもフレブルにも快適なこの頃の気候ですが、実は秋から冬にかけて注意すべきポイントがいくつかあるのです。相棒との暮らしをより楽しむために、季節によって陥りやすい状態や病気についておさらいしておきましょう。
抜け毛にノミ皮膚炎まで、皮膚トラブル多発!

SasaStock/shutterstock
フレンチブルドッグと暮らしていると彼らの抜け毛の多さに驚きますが、フレブルは毛が二重構造になっているダブルコート犬種。
ダブルコートを持つ犬はアンダーコートの増減によって体温調節をするため、気温が大きく変わる春と秋に換毛期を迎え、夏が長かった今年の場合ならば冷え込んできた今くらいの時期にごっそり毛が生え代わります。
ブラッシングの基本は毎日ですが、中には忙しくて時間が取れなかったり、いくらブラッシングをしても抜け続ける毛との戦いに疲れてブラッシングそのものをサボる人も。

Patryk Kosmider/shutterstock
ブラッシングはお部屋に散らばる抜け毛対策のひとつでもあるけれど、実は皮膚トラブルが多いブヒにとっては健康な皮膚を保つための基本的ケアなのです。
例えば薬浴など特殊なシャンプーをする場合を除き、被毛に必要な油分を保つためにシャンプーの頻度は2週間に1度程度が適当。
でもそれではお散歩中についた汚れが落ちないので、毎日のブラッシングで毛に付着した汚れを落とし、皮膚をブラシの刺激でマッサージすることで血行を良くして換毛が促されます。

Vantage_DS/shutterstock
また、散歩中についたダニは噛む場所を探して被毛の上を歩くので、噛まれる前にダニを払い落すのにもブラッシングは有効なのです。
それだけでなく、相棒にくまなく触れて行うブラッシングには肌や体に異常がないかをチェックする自己健診の役割も果たしてくれます。

Margarita Mindebaeva/shutterstock
ただ。秋から冬にかけてはお洋服を着用しているブヒが多いので、「お散歩で被毛が汚れにくいから大丈夫」という理由でブラッシングを軽視するオーナーさんがいるのも事実。
お洋服で皮膚や被毛が隠れて見えにくい季節こそ、いつもより念入りにブラッシングを行なってくださいね。

Alena Dafna/shutterstock
そして同じく皮膚に関して、秋に気をつけるべきがノミ。ノミは刺咬した箇所に痒みや痛みを起こす「ノミ皮膚炎」を引き起こし、発疹や局所的な脱毛などのダメージを与えます。
特に犬に感染するケースが多いネコノミは気温21度~30度くらいの環境を好み、昼間の気温がまだ下がりきっていない秋はまだまだ活動的…。
肌寒くなったからフィラリアやノミダニのお薬はもう飲まさなくても良いかしら? と思いがちですが、11月いっぱいまでは予防薬を忘れず、冬場でもアウトドアを楽しむブヒの場合は通年の予防がオススメです。
未去勢のブヒは、秋に攻撃性がアップ
なんだか夏の終わり頃からやけに相棒が攻撃的になったりガウガウすることが増えた気がする…とお悩みのオーナーさん、実はそれ、発情サイクルによるものかもしれません。

mala_koza/shutterstock
現在は将来的な病気予防のために避妊や去勢手術をしているコが多いけれど、そもそも犬は春(3~5月)と秋(9~11月)の年に2回発情期を迎えます。
そのため避妊・去勢手術をしていないコの場合は春と秋に体内でホルモンバランスが変化し、他の犬に対し攻撃的になることも。
実は発情期があるのは女の子だけなのですが、女子のヒート(生理)の匂いに男の子が反応して発情するので、匂いを嗅ぎつけて脱走を繰り返したりマウンティングをしたり、ソワソワと落ち着きがなくなります。
一方女子の側は、ヒート中は精神的にデリケートになって気が短くなる傾向が。

Firn/shutterstock
なお、だいたいヒート期間は1~3週間程度だけれども個体差があるので、ヒート期間中はあちらこちらから気になる匂いがして、そのためずっと落ち着きがなくなるなんてこともあります。
避妊や去勢手術をするかどうかはオーナーさんの考え方によるので一概にどちらが良いかとは言えませんが、未手術のブヒの場合、春や秋にはそういったことがあるということを知っておけば、脱走の抑止や他の犬の少ない時間に散歩させるなどの対策が取れるでしょう。

chaowalit jaiyen/shutterstock
なお、ヒート期間中にドッグランや犬が多く集まるイベントなどに出掛ける際はいつも以上に気をつけてくださいね。
秋から冬にかかりやすい様々な病気とは
朝晩と日中で寒暖差が大きかったり急激な冷え込みが起こりやすい秋から初冬にかけての時期に、特に犬がかかりやすいとされている病気がいくつかあります。

Sbolotova/shutterstock
まず秋冬に最も目立つのが泌尿器系の病気で、これは寒くなることで水分の摂取量が減少することが原因。膀胱炎や尿結石が多く、いずれも尿に血が混じるのが特徴です。
予防には意識的に水分を与えることが大切で、お水をあまり飲まないのであればご飯に肉の茹で汁をかけたりドライフードをお湯でふやかすなどの工夫を。
次に、フレブルにはもともと多い関節系の病気。寒さを理由に散歩などの運動量が減ると肥満につながり、足腰に過度な負担をかけてそれが炎症につながってしまいます。

Patryk Kosmider/shutterstock
特に秋冬はイベントが満載で人間でもつい食べ過ぎてしまうシーズンゆえ、相棒と共に適度な食事量と運動を意識することでオーナーさんも一緒に冬太りと関節トラブルを回避しましょう。
さらに、泌尿器、関節炎に次いで多いのが、心臓&循環器系疾患。
特にシニア犬は気温の低下によって発症することが多く、朝晩に咳ごんだりブーブーと鼻を鳴らすことが普段よりも増えたと感じたなら、心臓や呼吸器系疾患を疑ってみてください。

Patryk Kosmider/shutterstock
寒い外と暖かくしてある家の中で急激な気温差にさらされやすいのも秋冬の特徴で、気温差が原因となって気道粘膜が刺激され、気管虚脱になるケースもよくみられます。
普段と比較してなんだか様子がおかしいかもと感じたら、まずはかかりつけ医に相談してくださいね。
フレブルだけでなく多くのワンコにとって過ごしやすい秋冬シーズンですが、意外にも病気リスクが高まったり、体力や抵抗力が低いパピーやシニアブヒにとっては気をつけるべきことが多いシーズンでもあります。

Ian McGlasham/shutterstock
今回紹介した皮膚トラブルや病気以外にも、アウトドアで見つけたキノコをうっかり食べてしまい食中毒になることもあるのでお出かけ時にも注意が必要。
とはいえ、野外を駆け回るのが心地よい季節であることは間違い無いので、ブヒ諸君にはオーナーさんに気をつけてもらいながら、たっぷりと恵の秋を満喫してほしいなと思います。
こちらの記事も合わせてチェックしてくださいね。
おすすめ記事
-
皮膚にお悩みのフレブルが体験した奇跡を、どうしてもお伝えしたくて。
フレンチブルドッグにどうしてもつきまとう、健康上のアクシデント。
それはなんといっても「皮膚疾患」です。痒そうにしている愛ブヒを見るのはなかなかつらいものですよね。
皮膚疾患が強く出れば、もちろん動物病院での治療が必要になってくるわけですが、それ以降についてはどうやって良好な状態をキープすればいいのか。ぶり返してしまったら、また負のループに陥ってしまう。
今回はわたしたちがつくったコラーゲンサプリメント『Ta-Ta(タータ)』にまつわる、あるフレブルのお話をお伝えしましょう。
愛ブヒの皮膚にお悩みの方は、必読です。※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません
エッセイ -
【涙やけ改善、被毛ふんわり!】フードに悩みつづけたオーナーが「ワンフー ラブガド」を試してみたら…!?
お肌がデリケートなフレブルにとって、フード選びは永遠のテーマ。カイカイに悩む子に一度は試してほしいのが「ワンフー ラブガド」。編集部がいろんなフードに浮気しまくった挙句、結局戻ってきたという噂のフードです。
今回は、同じく愛ブヒのお肌に悩むフレブルオーナーが忖度なしのレビューをお届け! 涙やけが減って被毛ふんわり、抱き心地もバツグンに!? 驚きの内容をマンガで楽しくご覧ください!
(sponsored by 環境プラント工業株式会社)
PR -
【チンスリTシャツ爆誕!】フレブルラバーは絶対買うべきです!PEGION×French Bulldog Lifeコラボ第2弾
「PEGION×French Bulldog Life」のコラボプロダクト第1弾は、ウンチ中のフレブルが可愛いPOOPINGシリーズ。
今夏、ついに待望の第2弾が登場! 今回はフレブル特有の行動である「チンスリ」デザイン。ありそうでなかった憧れのチンスリデザインが、オーナー向けのTシャツと愛ブヒ用のタンクトップになりました!
ストア情報 -
【愛ブヒがブランドのロゴに?】大人気ブランド「TES」からカスタムオーダーが誕生!
新しくも懐かしいリラックスライフを演出するアパレルブランド「TES(The Endless Summer)」。
メインビジュアルは、なんとフレンチブルドッグなのです!
そんなTESのデザインを手がけるSHARES DESIGN(シェアーズデザイン)から、愛ブヒの名前を入れられるカスタムオーダーが誕生!
その魅力をたっぷりとご紹介します!FBLオンラインストアからオーダーができますので、最後までお見逃しなく!
ストア情報 -
【インタビュー】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【なぜ日本製が良いのか】わたしたちが、Vague(ヴァーグ)をオススメしたい理由
一段と寒い日がつづき、フレブルたちにもお洋服が欠かせなくなりましたね。この時期は洋服の着用時間が長くなりがちなので、いつも以上に素材にこだわりたいところ。リーズナブルなお洋服は縫い目が荒く、脇やお腹がスレて肌荒れの原因になることも。
冬こそ、世界が認める「日本製(Made in Japan)」を選びましょう。そしてお肌に優しい日本製の犬服といえば、やっぱり…?
(sponsored by 株式会社Vague)
PR -
【大切なこと】近年若くして旅立つフレブルが増えている現実と向き合う〜交配や体格について〜
実は昨今、わずか3歳や4歳という若さで突然虹の橋を渡ってしまうフレンチブルドッグが増えています。よちよちのパピー期を過ぎてオーナーさんとのコミュニケーションも覚え、さあこれから! という時に突如として失われた命。どうして、なんで? と涙に暮れるけれど、そのことについてFrench Bulldog Lifeなりに調査し、考えられる理由をまとめてみました。是非ともフレブルラバーである皆様にお伝えすべきだと思ったのです。
読みもの -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【イベントレポート】フレブルLIVE in FB愛!およそ1,000頭のフレブルが大集結(泣けたぜ、リアルに。)
本日3月20日(日)に開催された「French Bulldog LIVE」in FB愛。無事大成功で幕を閉じました!
イベント主催者のFB愛スタッフのみなさま、そしてご来場いただいたフレブルファミリーのみなさまには心より感謝いたします!
リアルイベントの参加はおよそ2年半ぶりでしたが、たくさんのフレンチブルドッグとオーナーさんに会えたことが一番の喜びでした。
さてさて、興奮冷めやらぬうちにイベントレポートを大公開です!
イベントレポート
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】短命拒否権 powered by Ta-Ta
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
【特集】新・家術〜進化型家電と、新しい愛情物語
愛犬たちとのかけがえのない生活をもっと楽しく快適に暮らすために。
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【スナックふれぶる】あなたの悩みに答えます。
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブルペット保険ガイド
あなたと、あなたの隣にいるフレンチブルドッグがより安心して暮らしていけるように
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
迷子犬情報
French Bulldog Lifeは、迷子犬を家族の元へかえすための活動をしています。