2019年11月13日5,417 View

フレブルにとって快適な季節到来!しかし気を抜けない、秋から冬にかけての注意点まとめ

長かった夏もすっかり去って、朝晩はコートが欲しいような寒さを感じる今の時期。11月に入って季節が一段階進んだことを体感し、暑がりのフレブルにとっては熱中症もあまり心配せずにお外遊びや野外イベントを楽しめるシーズンになりました。秋から冬にかけては様々なドッグイベントが開催されることもあり、週末は愛ブヒを連れてお出掛けする予定がビッシリなんて人もいるのではないでしょうか。

さて、人にもフレブルにも快適なこの頃の気候ですが、実は秋から冬にかけて注意すべきポイントがいくつかあるのです。相棒との暮らしをより楽しむために、季節によって陥りやすい状態や病気についておさらいしておきましょう。

抜け毛にノミ皮膚炎まで、皮膚トラブル多発!

フレブル,健康

SasaStock/shutterstock

 

フレンチブルドッグと暮らしていると彼らの抜け毛の多さに驚きますが、フレブルは毛が二重構造になっているダブルコート犬種。

 

ダブルコートを持つ犬はアンダーコートの増減によって体温調節をするため、気温が大きく変わる春と秋に換毛期を迎え、夏が長かった今年の場合ならば冷え込んできた今くらいの時期にごっそり毛が生え代わります。

 

ブラッシングの基本は毎日ですが、中には忙しくて時間が取れなかったり、いくらブラッシングをしても抜け続ける毛との戦いに疲れてブラッシングそのものをサボる人も。

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Patryk Kosmider/shutterstock

 

ブラッシングはお部屋に散らばる抜け毛対策のひとつでもあるけれど、実は皮膚トラブルが多いブヒにとっては健康な皮膚を保つための基本的ケアなのです。

 

例えば薬浴など特殊なシャンプーをする場合を除き、被毛に必要な油分を保つためにシャンプーの頻度は2週間に1度程度が適当。

 

でもそれではお散歩中についた汚れが落ちないので、毎日のブラッシングで毛に付着した汚れを落とし、皮膚をブラシの刺激でマッサージすることで血行を良くして換毛が促されます。

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Vantage_DS/shutterstock

 

また、散歩中についたダニは噛む場所を探して被毛の上を歩くので、噛まれる前にダニを払い落すのにもブラッシングは有効なのです。

 

それだけでなく、相棒にくまなく触れて行うブラッシングには肌や体に異常がないかをチェックする自己健診の役割も果たしてくれます。

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Margarita Mindebaeva/shutterstock

 

ただ。秋から冬にかけてはお洋服を着用しているブヒが多いので、「お散歩で被毛が汚れにくいから大丈夫」という理由でブラッシングを軽視するオーナーさんがいるのも事実。

 

お洋服で皮膚や被毛が隠れて見えにくい季節こそ、いつもより念入りにブラッシングを行なってくださいね。

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Alena Dafna/shutterstock

 

そして同じく皮膚に関して、秋に気をつけるべきがノミ。ノミは刺咬した箇所に痒みや痛みを起こす「ノミ皮膚炎」を引き起こし、発疹や局所的な脱毛などのダメージを与えます。

 

特に犬に感染するケースが多いネコノミは気温21度~30度くらいの環境を好み、昼間の気温がまだ下がりきっていない秋はまだまだ活動的…。

 

肌寒くなったからフィラリアやノミダニのお薬はもう飲まさなくても良いかしら? と思いがちですが、11月いっぱいまでは予防薬を忘れず、冬場でもアウトドアを楽しむブヒの場合は通年の予防がオススメです。

 

未去勢のブヒは、秋に攻撃性がアップ

なんだか夏の終わり頃からやけに相棒が攻撃的になったりガウガウすることが増えた気がする…とお悩みのオーナーさん、実はそれ、発情サイクルによるものかもしれません。

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mala_koza/shutterstock

 

現在は将来的な病気予防のために避妊や去勢手術をしているコが多いけれど、そもそも犬は春(35月)と秋(911月)の年に2回発情期を迎えます。

 

そのため避妊・去勢手術をしていないコの場合は春と秋に体内でホルモンバランスが変化し、他の犬に対し攻撃的になることも。

 

実は発情期があるのは女の子だけなのですが、女子のヒート(生理)の匂いに男の子が反応して発情するので、匂いを嗅ぎつけて脱走を繰り返したりマウンティングをしたり、ソワソワと落ち着きがなくなります。

 

一方女子の側は、ヒート中は精神的にデリケートになって気が短くなる傾向が。

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Firn/shutterstock

 

なお、だいたいヒート期間は13週間程度だけれども個体差があるので、ヒート期間中はあちらこちらから気になる匂いがして、そのためずっと落ち着きがなくなるなんてこともあります。

 

避妊や去勢手術をするかどうかはオーナーさんの考え方によるので一概にどちらが良いかとは言えませんが、未手術のブヒの場合、春や秋にはそういったことがあるということを知っておけば、脱走の抑止や他の犬の少ない時間に散歩させるなどの対策が取れるでしょう。

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chaowalit jaiyen/shutterstock

 

なお、ヒート期間中にドッグランや犬が多く集まるイベントなどに出掛ける際はいつも以上に気をつけてくださいね。

 

秋から冬にかかりやすい様々な病気とは

朝晩と日中で寒暖差が大きかったり急激な冷え込みが起こりやすい秋から初冬にかけての時期に、特に犬がかかりやすいとされている病気がいくつかあります。

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Sbolotova/shutterstock

 

まず秋冬に最も目立つのが泌尿器系の病気で、これは寒くなることで水分の摂取量が減少することが原因。膀胱炎や尿結石が多く、いずれも尿に血が混じるのが特徴です。

 

予防には意識的に水分を与えることが大切で、お水をあまり飲まないのであればご飯に肉の茹で汁をかけたりドライフードをお湯でふやかすなどの工夫を。

 

次に、フレブルにはもともと多い関節系の病気。寒さを理由に散歩などの運動量が減ると肥満につながり、足腰に過度な負担をかけてそれが炎症につながってしまいます。

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Patryk Kosmider/shutterstock

 

特に秋冬はイベントが満載で人間でもつい食べ過ぎてしまうシーズンゆえ、相棒と共に適度な食事量と運動を意識することでオーナーさんも一緒に冬太りと関節トラブルを回避しましょう。

 

さらに、泌尿器、関節炎に次いで多いのが、心臓&循環器系疾患。

 

特にシニア犬は気温の低下によって発症することが多く、朝晩に咳ごんだりブーブーと鼻を鳴らすことが普段よりも増えたと感じたなら、心臓や呼吸器系疾患を疑ってみてください。

フレブル,健康

Patryk Kosmider/shutterstock

 

寒い外と暖かくしてある家の中で急激な気温差にさらされやすいのも秋冬の特徴で、気温差が原因となって気道粘膜が刺激され、気管虚脱になるケースもよくみられます。

 

普段と比較してなんだか様子がおかしいかもと感じたら、まずはかかりつけ医に相談してくださいね。

 

フレブルだけでなく多くのワンコにとって過ごしやすい秋冬シーズンですが、意外にも病気リスクが高まったり、体力や抵抗力が低いパピーやシニアブヒにとっては気をつけるべきことが多いシーズンでもあります。

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Ian McGlasham/shutterstock

 

今回紹介した皮膚トラブルや病気以外にも、アウトドアで見つけたキノコをうっかり食べてしまい食中毒になることもあるのでお出かけ時にも注意が必要。

 

とはいえ、野外を駆け回るのが心地よい季節であることは間違い無いので、ブヒ諸君にはオーナーさんに気をつけてもらいながら、たっぷりと恵の秋を満喫してほしいなと思います。

 

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【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。

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