2020年2月3日9,436 View

【夜になると暴れん坊に】かまってちゃん、ストレス…暴れる理由はさまざま!ブヒのタイプに合わせた対処法とは

愛ブヒを本当の意味で幸せにするには、オーナーが犬にとって頼れるリーダーになることが何より大切です。
そこで、国際的なドッグトレーナーのライセンスを取得している大久保羽純さんに、“愛ブヒから信頼されるリーダーになる方法”を学ぶこの特集。

今回は、夜になると起こる問題について。オーナーは仕事や家事から開放されてリラックスしたいのに、“寝る前になるときまって暴れだす”というブヒは少なくありません。

そんなブヒたちの心の中、そして対処法とは?

フレンチブルドッグ,しつけ

夜になると暴れん坊になるブヒ

あなたの愛ブヒは、夜寝る前になると、暴れたり大興奮をしますか?

 

例えば、夜寝る前になると部屋中を走り回って大運動会を始めるブヒ。必死になってお布団を堀ったり、体をこするつけるブヒ。

オーナーさんにタックルしたり、強めに甘噛みしてくるブヒ。

 

すっと寝入るブヒもいますが、ひとしきり大暴走してから就寝するブヒも少なくありません。

 

この、寝る前の大暴れタイムには、どんな理由が隠れているのでしょうか?

 

今回は、就寝前に大興奮してしまうブヒさんたちに話を聞いていきましょう。

皆さんの愛ブヒに、似ているタイプの子はいるでしょうか。

 

タイプ1 元気がありあまっているガッツくん

フレブル

Patryk Kosmider/ shutterstock

 

インタビュアー:「ガッツくんは、寝る前になると家の中を大爆走するそうですね」

 

ガッツくん:「オレは、いつでも元気がみなぎっているぜ! 暇さえあれば、走り回りたいぜ!!」

 

インタビュアー:「オーナーさんは、たくさん散歩に行ってくれているようですが、それではダメですか?」

 

ガッツくん:「散歩して家で休憩したら、またみなぎってくるんだよ! 誰も俺を止められないぜ~!」

どうやらガッツくんは、体力も気力もみなぎっているようですね。

 

散歩に行った後は少し落ち着いても、またすぐに回復して身体を動かしたくなるようです。

 

いつも寝る前の大暴れがあるならば、その前におもちゃ遊びをしたりして、少しでもたくさんエネルギーを発散させるのも良いでしょう。

 

このタイプはお散歩量が足りていなかったり、若いブヒや、健康的なブヒに多いタイプかも知れません。

 

タイプ2 掘り堀りが習慣の桜ちゃん

フレブル

Vershinin89/shutterstock

 

桜ちゃん:「ワタクシは、寝る前にお布団を掘るのが習慣ですの。素敵なベッドメイクをしていますわ」

 

インタビュアー:「いつも冷静で穏やかな桜ちゃんですが、この時ばかりはものすごい速さで、必死にベッドを掘りまくるらしいですね。オーナーさんからは、ベッドメイクする前と後とで、そんなにベッドに変化は無いと聞いていますが…?」

 

桜ちゃん:「失礼ね。ワタクシのベッドメイクは最高ですわ。オーナーさんにはわからないのですわね! 

 

確かにワタクシ自身も、ベッドメイクをしていたのか、掘ること自体が楽しいのか、身体をこすりつけて気持ち良いのか、途中からわからなくもありますけれど、なんにせよ、ワタクシの楽しい儀式ですわよ」

 

桜ちゃんは、眠くなるとベッドや布を掘ることが大好きなようですね。

寝床を作る儀式として、フレブルに限らず多くの犬で見られる行動です。

 

ベッドから落ちたり、爪が引っかかったりせずに安全であれば、この行動を止めさせることも無いでしょう。

 

ただ、皮膚のトラブルで体がかゆくてたまらないことが掘り掘り行動の理由になっていそうなら、検査のために動物病院に行きましょう。

 

タイプ3 遊びのチャンスは就寝前!のハッチくん

フレブル

Patryk Kosmider/shutterstock

 

ハッチくん:「は~いみんな! ハッチだよ☆ 僕にとっては、寝る前は全員集合でお遊びの時間さ! ハッチの家族は、余裕のある時間が寝る前なんだ☆」

 

インタビュアー:「オーナーさんは、他の時間にも遊んでいるんだけれど…と言っていますが、それでは足りませんか?」

 

ハッチくん:「足りないと言うよりさ、僕に集中してもらえる度合いが夜は違うね☆ 

 

日中のオーナーは忙しそうだけど、寝る前ってオーナーもリラックスして、僕だけを見てくれるんだよ。やっぱ僕、みんなに見てもらうの大好きだからさ☆ 寝る前の遊びの時間は最高さ☆」

 

ハッチくんにとっては、就寝前が主役になれるチャンスのようですね。

 

皆さん、学校の修学旅行を思い出してみて下さい。

 

就寝時間を過ぎても、みんなで過ごすことが嬉し過ぎて、なかなか寝つけずに枕投げをしたり、深夜までお話したがるお友達がいませんでしたか? これとハッチくんの行動は同じことです。

 

ブヒたちは、家族で一緒にいることが大好き。愛ブヒだけに集中する、幸せな家族の時間が就寝前であれば、愛ブヒたちはその時間を心から楽しみにします。どうぞ、家族みんなで盛り上がって楽しんでください。

 

ただ、もし興奮し過ぎて遊び方が荒くなってしまう(強すぎる甘噛み、吠えなど)なら、盛り上げ過ぎか、日頃の欲求不満が溜まっているのかも知れません。

 

「眠たいけれど、寝る前のこの時間を逃したら、また明日の夜まで僕を見てもらえないから、頑張って起きていよう」とブヒが言っていたら、悲しいですよね。

 

タイプ4 イライラが大爆発のムースちゃん

フレブル

bozsja/shutterstock

 

インタビュアー:「ムースちゃんは、寝る前になるとガウガウしたり、かなり強めの甘噛みが出るらしいですね」

 

ムースちゃん:「そうね。アタシ、ムシャクシャしているからね。だって散歩も少ないし、遊ぶ時間も少ないし、留守が長いし、顔を合わせたら“大人しくして”って言われてナデナデだけされる日々よ?

 

インタビュアー:「ナデナデだけじゃ、ご満足いただけませんかね?」

 

ムースちゃん:「当たり前でしょ!? アタシ持病はあるけれど、心は元気なイヌよ。エクササイズも不足しているし、外での情報収集の時間(お散歩での匂い嗅ぎやお友達との交流)も少ないし。

 

なでたいのはオーナーでしょ? アタシは一緒に体を動かして遊んだり、新しい刺激が欲しいのよ! だから寝る前の時間に、暇そうになったオーナーを見つけると、相手をしなさいよって想いを強めにぶつけちゃうの!」

 

ムースちゃんは、なかなかご不満のようですね。愛ブヒがあまりにも興奮してしまうのであれば、日常の刺激や運動の不足が原因かもしれません。

 

体と心が満たされていれば平和な行動も望めますが、欲求不満なブヒさんたちの心を落ち着けるのは至難の業。正常な生活を提供するようにしましょう。

 

寝る前の大暴れ、やめさせるべき? 

French Bulldog

bozsja/shutterstock

 

さあ、いろいろなタイプのブヒさんたちのお話が聞けましたね。

 

結局のところ「寝る前の大暴れ、やめさせるべき? やめさせないでいい?」という質問には、みなさんならどう答えますか。

 

ドッグトレーナーとしては、以下を判断基準にします。

 

・寝る前の大暴れの原因がストレスであれば、そのストレス自体を除去する方法を考えましょう。
・オーナーにとっても愛ブヒにとっても、安全でないならやめさせましょう。

 

この2点がクリアされており、家族全員にとってハッピーであればやめさせる必要もないのではないでしょうか。

 

ちなみに私の愛犬は「タイプ2 掘り堀りが習慣です」のようで、一心不乱に掘り掘りした後は、その寝床で満足げに寝始めます。

 

私の家族も全員で、愛犬が布を掘る様子を楽しんでいます。

 

ぜひ皆さんも、寝る前の大暴れが愛ブヒにとってハッピーなのかどうか、愛ブヒ自身に聞いてみて下さいね。

 

こんなときは専門科に相談

フレブル

Javier Brosch/shutterstock

 

最後に、超重要なポイントを一つお伝えします。

 

もし寝る前の愛ブヒの大暴れによって、愛ブヒ自身がケガをしたり、家族がケガをしそうになる場合はすぐに専門家に相談しましょう。

 

家族みんなにとって、危険な行動はオーナーが止める必要があります。

 

ただし、大暴走をやめさせる時に「タイプ4 ムースちゃん」のようなブヒを叱ってしまうと逆効果。

 

逆ギレされるか、ムースちゃんのココロを孤独にしてしまうだけで、誰も幸せになれません。

 

もしプロのドッグトレーナーに依頼をする場合も、そのトレーナーが行動修正の豊富な経験を持っているか、科学的知識をもって、動物福祉と動物への倫理に基づいた指導を安全に行える人かどうか、オーナーさんが見極めて依頼をするようにしましょう。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。あなたの愛ブヒに似たタイプのブヒはいましたか? 

 

うちのブヒの就寝前の暴れっぷりは、どの子とも違ったなあと思う方は、ぜひあなたの愛ブヒがどんなタイプか教えてくださいね。

 

生活環境、人生での経験、家族関係などたくさんの要素によって、行動の一つ一つに変化があります。

 

そのため、愛ブヒの数だけ愛ブヒのスタイルがあって当然なのです。

 

愛ブヒをもっと理解したい、心を通じ合わせたいと願う愛情にあふれたオーナーの皆さんを、心から応援しています。

 

PERRO株式会社 代表取締役 大久保羽純

PERRO株式会社 代表取締役 
SUNNY Dog Training Partner代表 大久保羽純

米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー

日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「犬と人の心をつなぐトレーニング」を広めている。「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、しつけ方教室を始め、各種ドッグイベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の暮らしを楽しいものにする活動を行っている。

 

 

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