【全ては大事な相棒のため】“超大型犬”から学ぼう!『愛すべきフレブル』になるために、必要なしつけを。
フレンチブルドッグは穏やかで甘えん坊が多い犬種ですが、彼らの血統の中には闘犬として作出されたブルドッグや、勇敢で狩猟犬として活躍したテリアの血が入っています。その後繁殖の過程で闘争心や攻撃的な面を排除し、今私たちの愛ブヒとなっている優しいフレブルたちが誕生していったのです。が、優しい性格とはいえども骨太で筋肉質のガッチリした体格やブルドッグから引き継いだ強い顎を持つからこそ、しつけに対しては多くのオーナーが細心の注意を払い、誰かに怪我をさせることがないよう、また、誰かに怪我させられることがないように気をつけているのではないでしょうか。ただ、やはり中には気性の激しい相棒のしつけに頭を悩ませている人も多いように思います。
ドッグランで出会った超大型犬の“社会化”
今回しつけに関する記事を書こうと思ったきっかけは、ある日訪れた大きな公園内のドッグランで目にしたひとつの光景でした。

Spiky and I/shutterstock
その公園で出会った1頭のワンコはまだ1歳未満だというのにとびきり大きく、ピットブル風のお顔にボクサーを大きくしたような体格を持つ超大型犬。
初めて見る犬なのでオーナーさんに犬種を尋ねると、「ドゴ・アルヘンティーノ(以下ドゴ)」というアルゼンチン原産の犬種で、闘犬として作出され、その後は大型の野生動物から家を守る番犬や狩猟犬として知られているんだとか。

Eudyptula/shutterstock
ピューマやジャガーといった大型の肉食獣と対峙できるポテンシャル…そのため飼育には特に注意が必要。
オーナーさん曰く「とにかく今は社会化の訓練をしていかに穏やかな性格にさせるか」を重視しているのだそうです。
そもそもドゴは猟犬として人と暮らしてきた犬種なので人間には友好的らしいけれど、同性の他犬種には攻撃的になる性質があるらしく、現在はよそのワンコに怪我などをさせることがないように徹底して他のワンコに慣れさせているのだとか。

Elkhophoto/shutterstock
では、そのお散歩の様子を拝見してみると、例えばすれ違うワンコが寄ってきたときはオーナーさんがしっかりドゴの体をホールドして動きを制しながら挨拶を。
そしてドッグランは、入場こそするものの片時もリードを離してフリーにすることなく、寄ってきたワンコ(こちらはフリー)と遊ばせる。
愛犬のパワーを分かっているからこそのお散歩方法を知り、なんだか“オーナーの責任感”を強く感じたのです。
怪我だけじゃ済まないかもしれない可能性もある。

isilterzioglu/shutterstock
さて、上記のワンコ。サイズはビッグとはいえまだまだパピー。遊びたい盛りのドゴをランでフリーにする選択肢だってあるでしょう。
でも、そのオーナーさんは決してリードを離しませんでした。
それはもしスイッチが入った場合、彼らの強力なパワーだと怪我だけでは済まない可能性を否定できないからに他なりません。

Jesse Franks/shutterstock
もちろん、我らがフレンチブルドッグにそこまでの攻撃力はないかもしれませんが、『もし何かあった場合、体とパワーが大きいワンコが悪者になる』という危機感は常に持っておくべきです。
仮にトイプードルとフレブルが喧嘩したら、仕掛けてきたのがトイプードルでもやはりフレブルが悪者になってしまうであろうこと、ブヒオーナーさんならきっと体感として分かるはず。

Will Rodrigues/shutterstock
だからって他犬種と遊ばせるな、ランでフリーにさせるなと言っているわけではなく、むしろその逆。
他犬種と遊ぶまではいかなくとも攻撃的にならないようしつける、ドッグランで萎縮したり反対に攻撃的な面が強く出る性格ならドッグラン以外の楽しみを見つけるなど、社会化トレーニングと並行して愛ブヒの性格を見極め、彼らに適した遊びやお散歩をすることがオーナーとしての役割です。

Vera Petrunina/shutterstock
なお、一般的に犬の社会化に適しているのはパピー期であるとされ、確かにその通りなのですが、成犬になってからの社会化だって決して遅くはありません。
大人になってからの社会化はプロのトレーナーさんにアドバイスを仰ぐなどして実行している人が多い傾向にあります。

praditkhorn somboonsa/shutterstock
しつけをはじめとするトレーニングを始めるなら、某予備校教師じゃないけれど「今でしょ」が正解。
だって、日々年を重ねていく我々生き物は、今この瞬間が一番若いのですからね。
しつけって、相棒のためのもの。
上で紹介したドゴをはじめ、周囲でもピットブルやドーベルマンといった大型犬を相棒にしている人はとにかくしつけに関して真面目な人が大多数。
中には訓練施設に愛犬と一緒に通ったり、ハーフチョーク(しつけ用首輪)を使って散歩中に訓練をしていたりと、相棒が人や他の犬に対して危害を加えないよう気をつけている印象を受けます。

Richard Chaff/shutterstock
というのも、もし危害を加えてしまったら、最悪の結果として一緒に暮らせなくなる恐れがあり、大切な相棒が不幸になってしまうから。
もちろん犬を飼うにあたってしつけを行うことはオーナーとして最低限の責任だけれど、時々「うちの子はもうしつけるには遅いから」「小型犬だし私が抱えて静止できるから」などなど、しつけを諦めてしまっているオーナーさんも残念なことに存在します。

Vera Petrunina/shutterstock
そしてそれは、オーナーさんの力で静止できるサイズのワンコオーナーに顕著。
そんなしつけを放棄されたワンコは他の犬やオーナーから避けられ、結果ハッピーとは言えない状況に陥ってしまいます。
ね、結局しつけをするってことは、家族の一員である相棒が幸せに暮らすための免許証みたいなもの。

SaveOlga/shutterstock
特にフレンチブルドッグは強力な顎を持ちパワフルだから、それらをコントロールするためのしつけは不可欠。
中にはしつけがうまくいかず落ち込むこともあると思いますが、フレブルはお利口で物覚えの良い犬種。
だから諦めず気長に教えることで、日々より良い相棒になっていくのではないでしょうか。

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ちなみに、ワンコをしつけるためにはまずオーナーが自分のパートナーである犬種に対して、また、愛ブヒの性格や怒りスイッチの入るタイミングなどを学び観察する必要があります。
そしてそれは相棒の生涯にわたるもの。
しつけという名の「お互いを知り幸せに共生する努力」こそが、ドッグオーナーに課せられた使命なのかもしれませんね。

yhelfman/shutterstock
愛ブヒと一緒に様々な場所へ出かけるとたくさんのワンコに出会います。
中には人間よりお利口さんなんじゃないかと思うコやワンコ同士で遊ぶのが上手なコ、犬に興味がなく人間大好きなコなど様々ですが、時に「ちょっとうちのコには近づけて欲しくない」と思ってしまうワンコも。
そんな場合、責められるべきは好かれない犬に育ててしまった飼い主の側。

Tienuskin/shutterstock
ただ、どれだけしつけの入っていないワンコでも、そのオーナーさんがしつけようと努力している場合はちゃんと他のオーナーさんにも伝わるはず。
だからこそ、しつけを諦めることなく、長きにわたって相棒とのベストな関係作りを目指していけたら素敵ですね。
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