雨や猛暑を楽しく乗り切る!愛ブヒが喜ぶ「室内でできる遊び&トレーニング」9選
愛ブヒを本当の意味で幸せにするには、オーナーが犬にとって頼れるリーダーになることが何より大切です。
そこで、国際的なドッグトレーナーのライセンスを取得している大久保羽純さんに、“愛ブヒから信頼されるリーダーになる方法”を学ぶのが、この特集。
今回は、室内で楽しく運動不足やストレスを発散する方法についてレクチャーします。
梅雨で長雨が続くときや、暑さが厳しくお散歩が短くなってしまうこれからの時期でも、愛ブヒといっしょに楽しく過ごせるノウハウが満載です。
目次
家の外で遊べない時、どうしたらいいの?

Lee waranyu/shutterstock
お出かけに快適な季節であれば、愛ブヒと、たくさんお外で過ごしてストレス発散が出来ます。
しかし、気候が悪いと、どうしてもお家で過ごす時間が長くなってしまいますよね。
日本には、梅雨や、暑い夏があります。十分にお外に出られず、エネルギーのあり余った愛ブヒとの室内遊びのレパートリーで、困っている方もたくさんおられることでしょう。
今回は、お外だけじゃなく、お家の中でも楽しめる、愛ブヒとオーナーさんが笑顔になれる遊び方を紹介していきます。
退屈なステイホームは、事件の引き金!?

technomolly/shutterstock
私たち人間もCOVID-19による外出自粛で、ステイホームをどう楽しむかは話題になりましたよね。
外に出られないからと言って、人間の「遊びたい気持ち」、「新たな発見と刺激を求める気持ち」、「ストレス発散をしたい気持ち」は、止められません。
ブヒたちも、同じです。ぼーっと過ごすだけのお家時間では、イライラ・モヤモヤしてしまいます。
退屈を持て余したブヒたちが何をするか…。それはきっと皆さんの望んでいないことでしょう。
例えば、要求吠えの増加、チャイムや来客などへの警備強化、破壊神の降臨(家具の破壊増加)、オーナーさんと愛ブヒの関係の悪化(愛ブヒは退屈過ぎて辛いのに、相手をしてもらえず、オーナーさんへの好感度が下がる一方)。
元気があり余っているブヒが、悪さをしてしまっても、さすがに責められませんよね。
退屈な時間は、ふだんなら起こらなかった事件(問題行動)の引き金となってしまう可能性があるのです。
ドッグトレーナーは、よく「たっぷり遊んで疲れた犬は、いい子」と言います。
問題行動を起こすほどの、体力・気力を発散しきっていて、無害だからです。
愛ブヒがたくさんエネルギーを発散して、気持ちよく寝てくれるように遊ぶことこそ、オーナーさんと愛ブヒの笑顔の秘訣なのです。
遊び方はいろいろ♪
さあ、ここから、いろいろなお家遊びを紹介していきます。「これは、うちもよくやるわ!」と思うものがあるでしょうか。
■Nose Work game(探索ゲーム)

LightField Studios/shutterstock
お家の中に、トリーツ(大好きな食べ物)を隠して、それを探すゲームです。
ブヒに待っていてもらい、その間に、ソファの角、テレビの横、カーペットの上などにトリーツを置きます。
「探して」の合図で探索開始♪
始めは目の前にトリーツを置いたり、ブヒから見えるところに隠すなど、簡単に見つけられるようにセットするのがポイント。
愛ブヒが小さな成功体験を重ねて、自信がついてきたら、見つけるまでに10秒程度かかる場所に隠してみましょう。
この遊びは、接待ゴルフと同じで、愛ブヒが気持ちよく楽しめるように、“トリーツを隠すオーナーさんの腕前”が重要です。
いきなり難しい課題を出してしまうと、愛ブヒは「もうやりたくない!」とスネちゃいますよ。
■知育おもちゃ

Africa Studio/shutterstock
知育おもちゃとは、中にトリーツを入れ、遊びながらそれを取り出すことで脳トレができるおもちゃです。
人間で言うところの、カニを自分でほぐして、夢中で食べる…そんな充実感をブヒにもたらしてくれます。
これも、どれくらいの難易度の知育おもちゃに、どれくらい美味しい食べ物を詰めるかというオーナーさんの腕前の見せ所。
少なくとも5種類くらいの知育おもちゃを用意して、試してみましょう。
■Hide & Seek(かくれんぼ)

Switlana Sonyashna/shutterstock
いわゆる、オーナーさんを見つけよう遊びです。
ブヒに待っていてもらい、その間に、扉の裏側に隠れたり、違う部屋に行ってみましょう。
そして、愛ブヒを呼んで、自分を探してもらいます。
オーナーさんが隠れる間、待つことが難しい子は、床にドッグフードを20粒程度ばらまいて、それを食べている間に隠れるのもいいでしょう。
オーナーさんでなくても、大好きなおもちゃを隠して、それを探させるのもOKです。
いずれにせよ、見つけてくれたときには、愛ブヒにたくさんのトリーツを渡しましょう。
■一緒にハンティング! 引っ張りっ子遊び

Skomskiy/shutterstock
引っ張りっ子遊びは、狩りの疑似体験。
噛みたい欲求、追いかけたい欲求などを満たしてくれる、最高のストレス発散法です。
退屈になるとオーナーさんの手や服を甘噛みしたくなってしまうブヒは、お口がムズムズしてくる前に引っ張りっ子に誘ってみましょう。
■持ってきて遊び

Wanchana Phuangwan/shutterstock
おもちゃを投げて、それを追いかけて、持ってきてもらう遊びです。
床の上に布団を置いたり、障害物をセットして、おもちゃを持って戻る道のりを「山あり谷あり」にアレンジするのもいいでしょう。
おもちゃを追いかけたいだけで、持ってこないブヒの場合は、おもちゃを10個くらい用意して、どんどん投げて追いかけさせてもOK。
オーナーさんが、ブヒの代わりに散らばったおもちゃを回収すれば良いだけです。
■ブヒにトリック(一芸)を教える

Patryk Kosmider/shutterstock
オスワリ、フセなどの基本的なものでもいいですし、オマワリやハイタッチなど、チャレンジできるトリックは無限にあります。
トリーツを使いながら、トリックを一緒に練習する時間は、愛ブヒの脳トレ&作業意欲を満たす、楽しい時間になりますよ。
■スペシャルケアサロンオープン

Svetography/shutterstock
お家にいる時間が長いときこそ、いつもより丁寧に、じっくり時間をかけて愛ブヒをナデナデ&マッサージ。
同時に、日頃より入念に体中を見て、触って、匂いを嗅いで、どこかに異変はないか、全身の健康チェックもしましょう。
■苦手なことの見直しと改善

Oleksandr Lysenko/shutterstock
日頃少し苦手意識があることを、良い印象にしていくトレーニングに挑戦してみましょう。
例えば、触られるのが苦手な部位を、トリーツを与えながら少しずつ触り、良い印象に変えてもらいます。
他にも、ブラッシング、足拭き、ハウストレーニングなど、少し時間がかかるし、苦手だからと、なんとなくウヤムヤにしていたトレーニングがあれば、梅雨や夏のお家時間が長いときに取り組んでみましょう。
■手作りトリーツ製作

Firn/shutterstock
オーナーさんがトリーツを作ってみるのも良いでしょう。
数種類作って、試食係のブヒさまの前に並べて、どのトリーツを一番先に食べるのかチェックしてみてるのもいいですね。
何度かトリーツの並べ方を変えて、どのトリーツが一番お気に召していただけたのか、愛ブヒにお伺いすると、楽しい時間になりますよ。
お皿であげるなんてもったいない! もっと食べ物で遊ぼう

Firn/shutterstock
お家で出来る遊びは、たくさんありましたね。
紹介した遊び方の中でも、トリーツ(ご褒美となる食べ物)を使う遊びがたくさんありました。
食べ物は、おもちゃと同じで、遊びに使える最高のツール。
食事をお皿で与えるだけなんて、もったいない!
頭を使うこともなく、すぐに食べ終わってしまって、退屈です。
食べ物で遊ぶなんてけしからん、と思う方もいるかも知れません。
しかし、日本は回転寿司という“食べ物+エンターテイメント”を開発した素敵な国です。
愛ブヒにも、楽しく遊べる食事タイムを作っていきましょう。
ご褒美であるトリーツは、愛ブヒが喜ぶものなら、ドッグフードでもOK。
主食に加えて、いくつか違うトリーツを混ぜて、幕の内弁当を作っておきましょう。
1日分の食事をタッパーにまとめて、そこから遊ぶときに取り出していくと、与え過ぎ防止になります。
まとめ

mala_koza/shutterstock
日本は、豊かな四季を楽しめる国です。年中同じ暮らし方が出来ないからこそ、季節に合わせた愛ブヒとの過ごし方を学べる国でもあります。
ちょっと大変…と思うときもあるかも知れませんが、新しいことにチャレンジしたり、進化させていくことで、楽しい発見があるはずです。
愛ブヒの家族であり、一番の遊び相手はオーナーさんです。
マンネリな日々ではなく、新たな楽しみや刺激をもたらすことの出来る素敵なオーナーさんを目指して、遊び方を探求していきましょう♪
PERRO株式会社 代表取締役 大久保羽純
PERRO株式会社 代表取締役
SUNNY Dog Training Partner代表 大久保羽純
米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー
日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「犬と人の心をつなぐトレーニング」を広めている。「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、しつけ方教室を始め、各種ドッグイベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の暮らしを楽しいものにする活動を行っている。
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