【フレブルを迎えるその時に】こんな“NG言葉”を言ってくる相手は危険!愛ブヒ探しで気をつけるべき『注意点6つ』
国際的なドッグトレーナーライセンスを取得している大久保羽純さんに、愛ブヒと固い信頼関係を築く方法を学ぶのがこの特集です。
今回は、これからフレンチブルドッグというこの世で最も愛くるしい生き物と一緒に暮らしたいと思っている人に、“どこから迎えればいいか”についてお伝えします。
犬はぬいぐるみではありません。かけがえのない命であり、あなたのことを純粋に心から愛してくれる最高のパートナーになる存在です。だからこそ、どこから迎えるかを真剣に考えてほしいのです。
目次
愛犬を迎えることは、重大な決断

Alice Rodnova/shutterstock
「愛犬」を迎えること、それは今後の人生の数十年を左右する重要な決断です。
家や車を買うことももちろん重大な決断ですが、「物」を買うことと「犬」を迎えることの大きな違いは、犬を迎えることは「取り返しがつかない」ということ。
命のない「物」であれば、「返品、交換、合わなかったから捨てよう」と放棄することが出来ます。
しかし犬は、そういう訳にはいきません。
もちろん、後から愛犬に障害が見つかったときには「返品交換します」と言う契約書を出しているお店もあります。
しかし、その状況になったオーナーさんが「じゃあ、この犬は返品で♪ 新しい犬をください」なんて、愛犬を手放せるかと言うと、そんな気持ちにはなれません。
ですから、愛犬を迎えることについては、どんなに慎重になっても慎重すぎることなんてないのです!
どこから、どんな愛犬を迎えるのか。その選択が人生を変える!

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無責任に動物を飼い始めるのは論外です。
しかし、家族でしっかり話し合って愛犬を迎えることを決めても、「どこから、どんな犬を迎えるか?」という選択を間違えてしまうと、家族も愛犬も一生苦しむ可能性だってあります。
愛犬選びで大切なのは、出会った時の一目惚れや、出会った時のビビッときた感覚だけではありません。
出会いはあくまで思い出の1ページに過ぎず、重要なのは、何年もの時を共に過ごしながら、最高の家族になっていく思い出の積み重ね。
新しく愛犬を迎えることは、今後15年ほどの未来を共にするパートナー選びです。
あなたが素晴らしいパートナーを見つけられるように、愛犬探しで気をつけることを紹介していきます。
愛犬を迎える場所は、どのような選択肢があるの?

Lee waranyu/shutterstock
昔は、犬を迎えると言うと、知り合いの家で生まれた犬を譲ってもらったり、野良犬を拾ってきたり、ペットショップで買うことが一般的でした。
今ではその犬種にこだわって育てている「ブリーダー」や、「保護団体」から犬を迎える人も増えてきました。
以前、犬の通信販売やネット販売が増えた時代がありましたが、動物愛護法の改定で、対面販売義務が強化されたことで、このような不透明な販売形態は減少しています。
しかし残念ながら日本では、お金さえ出せば簡単に犬が手に入ります。
しかし購入した後には「生活費」「医療費」「介護費」「世話の時間」「散歩時間」「遊びの時間」その他諸々…あまりにも多くの負担がオーナーさんに要求されます。
そのため、無責任に飼育放棄をする人もいるのが現状です。
「簡単に買えること」と「簡単に飼えること」は、とても大きな違いがあります。
安易な購入、飼育放棄を防ぐため、海外の動物愛護先進国ではペットショップで犬を売らない国も増えています。
そういう国では、きちんとした資格を有するブリーダーからの購入や、動物保護団体から犬を引き取ることが主な選択肢。
では皆さんは、どこから愛犬を迎えたら良いのでしょうか。
その答えを探すために、以下のポイントを確認していきましょう。
こんな甘い言葉には気をつけて

GARAGE38/shutterstock
「こんなことを言ってくる相手から犬を迎えるのは危険」という、いくつかの例を紹介します。
以下の言葉を言われたら、ペットショップであれ、ブリーダーであれ、その相手から犬を迎えることは考え直したほうが良いかもしれません。
・「お散歩はいりません」
これは近年、売りたい側が頻繁に使う常套句のようです。
お散歩がいらない犬ですって? そんな犬種は世界中を探してもいません。
しかし日本では、このうたい文句で販売促進を目論む人もいるようです。
・「長時間のお留守番も大丈夫です」
これも「お散歩はいりません」と同じく、犬の幸せを無視した言葉です。
特に幼齢であれば、2〜3時間毎のトイレや食事が必要ですから、1回に4時間以上の留守なんて難しいでしょう。
根拠がないのにオーナーさんの都合の良いことばかりをささやく相手は警戒しましょう。
・「この子はおとなしいですよ」
もしその犬が子犬なら、おとなしくて当たり前です。
だってまだ体力がないのだもの。それか、病気じゃないかと心配になってしまいます。
抱っこした胸の中で、可愛くムニャムニャしているのなんて生後数ヶ月だけ。
生後4 〜5ヶ月にもなれば、やれ遊べだ、やれ甘噛みだ、大騒ぎの日々がやってきます。
これぞ、健康で健全な子犬です。若い犬で「おとなしい」は褒め言葉になりません。
・すぐに購入を決断させようとする
購入を急がせるのはおかしいですね。
良い子犬なら何人もオーナー候補がいますから、急かすわけがありません。
「こんな良い子、他にいません」とか、「早くしないと、他の人に取られちゃいますよ」とかも同じ。今月の売上ノルマでもあるのでしょうか?
酷いところだと「あなたが買ってくれないと、この子はもう月齢的にお店にいられなくて…」と、その犬の未来を人質にするような言い方をする人もいます。
・とにかく抱っこさせたがる

Unchalee Khun/shutterstock
俗に言う「抱っこ商法」というものです。
よくお店に行くと「抱っこしてみますか?」と話しかけられます。
寝ている子犬をわざわざ起こし抱っこさせてくることもあります。
抱っこしたらそりゃあ可愛いですよ。衝動買いしたくなります。情もわきます。
しかし、よく考えてみてください。新しく迎える犬を選定するときに、抱っこすることでその犬についてなにかがわかるわけでもありませんよね。
ブリーダーさんの家で、来客数が少なく子犬が安心している状態でなら、抱っこも良いかも知れません。
しかし、不特定多数が来店するような場所で1日になんども抱っこされてしまっては、子犬もたまりません。
犬の都合を考えていない施設での“抱っこ商法”に注意しましょう。
・分割払いを勧めてくる
購入を迷っているオーナーさんの背中を押す手段として分割を勧めているとしても、「犬にお金がかからない」イメージを与えることは、とても危険な行為と言えます。
なぜなら、犬は買うときより、飼ったあとのほうがずっとずっとお金がかかるから。
医療費は、ペット保険を使ったとしても人間よりうんと高くかかることもあります。
ましてや身体がデリケートなフレンチブルドッグは、毎日のフード代や医療費がほかの犬種に比べて高いと言われています。
犬の購入費用を一括で用意できない(または、一括で払うほどの価値を犬に感じられない)状態で犬を迎えることは、オーナーさんにとってリスクでしかありません。
これ以外にも、注意したほうが良い相手はたくさんいますが、要するに「犬を売って金儲けしたい」が本意である相手には要注意ということ。
そういう相手は「犬の人生を大切にする」話ではなく、「オーナーさんがいかに楽に犬を飼えるか」というイメージをもたせる甘い話をしてきます。
しかし、甘い話は悪魔のささやき。
例えば、幸せそうに犬と暮らしているオーナーさんたちに「犬を飼うのってラクですか?」と聞いてみてください。
ほとんどの方が「結構ね〜、手間がかかるわよ。まあ、可愛いから良いのだけどね」などとおっしゃいます。
生きている動物を飼うのですから、ラクなわけがありません。
そのため、意識の高いブリーダーさんや、犬の幸せを願う保護団体の方たちは甘い言葉をささやいたりしません。
どちらかというと、現実的で厳しいことを言う人のほうが多いでしょう。
だって、その犬とそのご家族に真の意味で幸せになってほしいから。
犬と暮らすには、手間も、お金も、時間も、愛情も必要です。
それらを充分に用意できれば、犬との生活はかけがえのない最高のものになります。
しかしいずれかが欠けると、犬も家族も苦痛だらけの日々を過ごすことになるのです。
上っ面だけの甘い言葉に惑わされず、今一度「自分は本当にフレンチブルドッグが飼えるのか」を真剣に考えてみてくださいね。
PERRO株式会社 代表取締役 大久保羽純
PERRO株式会社 代表取締役
SUNNY Dog Training Partner代表 大久保羽純
米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー
日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「犬と人の心をつなぐトレーニング」を広めている。「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、しつけ方教室を始め、各種ドッグイベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の暮らしを楽しいものにする活動を行っている。
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