2021年1月16日2,498 View

【超大事!コレはおさえて!】冬こそ積極的に水分補給を。“脱水”から起こる様々な病気からフレブルをまもろう!

ぐぬぬ、寒い。年明けにやってきたこの寒波の影響で日本列島を冷た~い風が吹き抜けているけれど、きっと我らがフレブルは暖かな部屋でストーブの番やこたつの管理人役に徹していることでしょう。そんなポカポカグッズを独占する彼らに忍び寄る冬の病魔、実は結構あるんです。特に空気が乾燥する冬は無意識に水分が不足しがちになるため、水分不足によって起きる病気が多いシーズン。そこで今回は冬の水分補給がどれだけ大事かを解説しちゃいますよ~。

まさか! 冬も熱中症になる。

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dezy/shutterstock

 

暑くなるとブヒオーナーさんがとにかく注意する熱中症。フレブルはとりわけ熱中症リスクが高い犬種ゆえ、皆さん夏の熱中症対策はほぼ完璧ですよね。

 

でも、これだけ寒くなると熱中症になるなんて想像すらしないけれど、結構あるんですよ冬場の熱中症。

 

冬の熱中症の原因の多くは『室内の暖房と乾燥』で、他にもシャンプー時に高温多湿の浴室に長時間いると起こりやすく、いずれも人間にとっては快適なことなのでオーナーさん側が気が付きにくいのが特徴なんです。

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Patryk Kosmider/shutterstock

 

例えば寒くないようにと部屋を暖かくし、ブヒが暑さを感じても涼しい場所に移動できない状態でのお留守番、湯船に浸かるのが好きだからと長めに入浴させているその時に、熱中症の魔の手が忍び寄っているとか衝撃です。

 

「えー、どちらも愛犬を考えてのことなのに」とお思いでしょうが、犬の体感温度は人間のプラス5度と言われているので、暖房が効いた室内で厚着をさせていたりするともはやサウナ状態なのかも。

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Margarita Mindebaeva/shutterstock

 

もし息遣いが荒かったりよだれを多く出しているようなら、まずは熱中症を疑ってみて。

 

その際は涼しい部屋に移動させて水分を補給し、保冷剤などで首や脇の下などをクールダウンさせましょう。

 

単独でのお留守番の場合は暖房の設定温度を低めにするかいつでも潜れる毛布を置いて暖房は極力控えるなど、自分で温度設定ができないフレブルが適温で過ごせる工夫をしてあげてくださいね。

 

冬は泌尿器系疾患が増える季節。

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Crystal Clear Photographs/shutterstock

 

冬場に増えるワンコの病気といえば、泌尿器系の疾患。

 

特に目立つのが尿路結石で、これは尿管や膀胱、尿道、腎臓に結石ができて排尿時に痛みが生じたり排尿できなくなる病気で、水を飲む量や回数が減少することが引き金となります。

 

そもそもヒトもワンコも夏場と比べて喉の渇きをあまり感じなくなる冬は、知らず知らずのうちに体内の保有水分量が失われていることが多数。

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IMG Stock Studio/shutterstock

 

これは熱中症の原因にもなるのだけれど、水分が少ない状態だと血液や尿も濃くなってしまうのです。

 

その結果脱水症状に陥ったり、尿の成分の濃縮によって結石の原因となるミネラル分が他の成分と結合して結晶化し結石となってしまうのです。

 

特にミドルシニアやシニア期のワンコは尿路結石になりやすく、結石の性質やサイズによっては初期ならば溶かして小さくして排尿させることもできますが、悪化すると全身麻酔を伴う手術が必要。

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Ivonne Wierink/shutterstock

 

なお、尿路結石は一度かかると再発しやすいため、日頃から尿の色や量をチェックし、適度な水分補給をさせることがとても大切なんです。

 

他にも水分不足で増えるのが膀胱炎。

 

特にトイレはお外派のブヒは、散歩時間が寒さゆえ短くなったり回数が少なくなると排泄を我慢するケースが増えがち。

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Cat Box/shutterstock

 

同時に寒さで免疫力が落ちていることも加わって膀胱への細菌感染リスクが上昇します。

 

泌尿器に関わるトラブルは愛ブヒにとっても痛みを伴う疾患が多いので、できるだけ未然に防ぐよう排泄を我慢させないように気をつけて。

 

『美味しく楽しく』水分補給を!

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Tul Pannengpet/shutterstock

 

自宅では常時新鮮なお水を飲めるようにしておくのが基本だけど、自主的にはなかなか水を飲まない子が多いのもまた事実。

 

特に昼間にブヒをお留守番させている家庭では、日中どれだけ水を飲んだのかを知る術もない、なんてこともままありますよね。

 

けれどもそんな間にもフレブルの体からは水分が失われつつあるので、いかに水分補給をさせるかがオーナーの腕の見せ所です。

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Rosemarie Mosteller/shutterstock

 

お勧めしたいのは、お湯や水で溶くタイプのフードや手作りのスープかけご飯など、日々のご飯で水分も一緒に取れるメニューを導入する方法。

 

ドライフードだけでは水分が不足しがちになるので、ドライフードを一度湯通ししてふやかせるのも良いでしょう。

 

ちなみにドライフードの多くは長期間保存できるように油で揚げているものが多いので、熱湯をかけて湯通しすると無駄な油分が落ちて消化も良くなります。

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Istvan Csak/shutterstock

 

他にもヤギミルクや果物など、ブヒが好んで食べる上に水分も取れるオヤツを選ぶのも手。

 

参考までに、筆者の場合は普段のご飯をスープかけご飯にしているだけでなく、少し水で薄めた無添加の甘酒やほとんどが水分と言われるキュウリをオヤツにあげていますよ。

 

『冬の脱水』は万病の元に

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Kotelnikov Andrii/shutterstock

 

雪がちらつくような寒い日は、暖かなお部屋で愛ブヒとぬくぬくゴロゴロして過ごすのが最高ですよね。

 

でも暖かい部屋にも落とし穴はあり、それが今回紹介した水分不足によって起きる病気です。

 

なお、健康なワンコが1日に必要とする水分は体重1kgにつき5060ml

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Milos Bogicevic/shutterstock

 

体重が10kgだと500mlのペットボトル1本分が必要になるなんて、想像よりも多いように感じませんか?

 

それだけの水分を飲み水だけでカバーするのは結構難しいので、ぜひ食事やオヤツに工夫をして冬の脱水を予防してあげてくださいね。

 

 

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