【教訓から備える】10年目の福島・宮城地震に想う。 災害大国である日本で、大事なフレブルと一緒に生きるために大切なこと。
東日本大震災から少しずつ復興が進み、ようやく一区切りとなる10年目。先日再び東北地方を震度6強という大きな揺れが襲いました。今回は最も懸念された津波はなくホッとしましたが、朝になって被害状況が明らかになると土砂に覆われた道路や壊れた家屋、散乱した石塀に屋根瓦など、そこにあったはずの光景はガラリと姿を変えていました。まず、被災された方に心よりお見舞いを申し上げます。それとともに、災害時にペットとともに生き残り今後も一緒に過ごすために何が大切か、それをもう一度考えてみませんか。
備えがあったからこその“死者数ゼロ”。

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今回発生した福島・宮城を中心とする地震で唯一朗報があったとすれば、それは死者がゼロだったということ。
この規模の地震で死者がゼロというのは間違いなく10年前の教訓が生かされていたからで、それだけ多くの人が普段から備えていたということでしょう。
震災時、まず何より大事なのは「生き残ること」。自分の命が失われれば、大切なペットを守ることも世話することもできません。

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そのためには避難経路の確認や大型家具の固定といった日頃からの防災対策は必須で、東日本大震災を教訓にし、それ以降は常に車にガソリンを満タンにしていたり保存食を常備している方が多かったと聞いています。
地震の時は人間もパニックになりますが、それはフレンチブルドッグらペットも同じ。
特に慌てふためくオーナーさんの様子を見てただ事ではない様子に興奮してしまうブヒは多く、興奮状態で万が一外に飛び出してしまうと本当に危険です。

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とはいえ突然の大きな揺れに驚くなというのは無理な話。
そこで頼りになるのは、やはり経験と備え。
緊急地震速報が入ったらまずガスの元栓を閉め、愛ブヒにハーネスやリードを着けて離れ離れにならず逃げられるようにする、揺れが落ち着くまでは安全を確保してブヒを抱えてテーブルの下などに避難するなど、「地震が来た時にどう動くか」をイメージしておくことも大事なことです。
フレブルの留守番中に地震が発生したら

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福島・宮城地震のように夜遅い時間に地震が発生した場合、多くの家庭では家族が家にいたかと思います。が、これが日中だとみな仕事に出掛け、愛ブヒがひとりでお留守番しているという状況も多々あるでしょう。
相棒の留守中に地震が起きたとして、すぐに自宅に帰ることもままならず安否不明のまま何時間も過ぎる…これってかなりの確率で起こり得ること。
留守番カメラも停電すると使えないし、何はともあれ留守中の愛ブヒの様子を把握したいですよね。

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そんな場合に備え、やっておきたいのが自宅内の片付けと家具の固定。
普段ケージ内で留守番をしているフレブルなら、ケージの天井に物が落下してきても大丈夫なよう屋根やネットをつけて布などで覆っておくほか、ケージそのものが揺れで動かないよう固定をしておくこと。
フリーの状態でのお留守番の場合でも、相棒が動ける範囲を限定し、その部屋には背の高い家具や花瓶、額縁などをなるべく置かず、どうしても1mを超える高さの家具を置く場合は必ず固定を。

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特に食器棚などは揺れで中の食器が落下し割れる危険が大きいため、扉にロックをつけることもお忘れなく。
地震の映像を見ていると棚に収納してある引き出しや小物類が飛び出して散乱する様子が多いですが、こういった小物が飛んできて怪我を負うこともあるため、留守番中はなるべく物や家具の少ない部屋にいてもらいましょう。
外出の際にはガスの元栓を閉め、帰宅できずとも中に犬がいることがわかるよう、狂犬病の予防接種の際にもらう“犬シール”を貼っておくなども有効です。
遠くにいてもできること。

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地震が起きても被害を受けた地域以外では日常生活が送れますが、フレブルオーナーとして忘れないでいて欲しいのが「被災した中にはフレンチブルドッグやペットを愛する仲間がいる」ってこと。
今回のように10年経ってようやく以前の震災から立ち上がり、一歩ずつ歩み始めた矢先に再び大きな地震被害に見舞われ、心折れかけている方々もいるかと思います。
ペットと暮らすには、綺麗事なしにあらゆることに余裕が必要。それは時間だったり物資だったり心のゆとりだったりと様々ですが、遠くからでも応援できることがあります。

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安否確認はもちろん、直近の困りごとはないかと尋ねる、必要な物資を送る、義援金に募金するなど、被災地からは遠く離れていてもサポートすることは可能です。
特に昨今は新型コロナの影響もあり、色々な面で余裕が失われつつあるけれど、例えばSNSで繋がっているブヒ友達が困っているようなら、どうか手を差し伸べてください。
不安に思っていることを誰かに話すだけで気が晴れることもあるし、何より自分と愛ブヒを気にかけてくれる人がいるってこと自体が大きな力となるはず。

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震災で目に見える怪我は負わなくとも、心に残る傷痕が深いことは多々あります。
それがきっかけでペットを手放す人もゼロであって欲しい。
そのために自分にできることがないだろうかと考えること、きっと誰かの支えになるはず。たとえ見ず知らずの人でも、フレブルを愛しているというそれだけで自分との共通点があることを、ちょっぴり気に留めてもらえると嬉しいです。
最後に

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震災大国である日本。この国に暮らす限り一生災害と無縁という人は本当に稀なのかもしれません。
その時、愛するものを守れるかどうか。これはフレブルを含む守りたいものを持つ人みんなに共通する悩み。
災害を避けるのは難しくとも、それに対して備えはできる。
そしてまた、同じように守るべきものを持つ誰かの力になることも、きっとできる。
地震に台風、津波に豪雨…きっとこれからも私たちの日常を足元からひっくり返すようなことが起きるかもしれないけれど、それに立ち向かうには、過去の教訓と知恵、そして人を思う気持ちが欠かせないと思うのです。
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