【教訓から備える】10年目の福島・宮城地震に想う。 災害大国である日本で、大事なフレブルと一緒に生きるために大切なこと。
東日本大震災から少しずつ復興が進み、ようやく一区切りとなる10年目。先日再び東北地方を震度6強という大きな揺れが襲いました。今回は最も懸念された津波はなくホッとしましたが、朝になって被害状況が明らかになると土砂に覆われた道路や壊れた家屋、散乱した石塀に屋根瓦など、そこにあったはずの光景はガラリと姿を変えていました。まず、被災された方に心よりお見舞いを申し上げます。それとともに、災害時にペットとともに生き残り今後も一緒に過ごすために何が大切か、それをもう一度考えてみませんか。
備えがあったからこその“死者数ゼロ”。

technomolly/shutterstock
今回発生した福島・宮城を中心とする地震で唯一朗報があったとすれば、それは死者がゼロだったということ。
この規模の地震で死者がゼロというのは間違いなく10年前の教訓が生かされていたからで、それだけ多くの人が普段から備えていたということでしょう。
震災時、まず何より大事なのは「生き残ること」。自分の命が失われれば、大切なペットを守ることも世話することもできません。

Tienuskin/shutterstock
そのためには避難経路の確認や大型家具の固定といった日頃からの防災対策は必須で、東日本大震災を教訓にし、それ以降は常に車にガソリンを満タンにしていたり保存食を常備している方が多かったと聞いています。
地震の時は人間もパニックになりますが、それはフレンチブルドッグらペットも同じ。
特に慌てふためくオーナーさんの様子を見てただ事ではない様子に興奮してしまうブヒは多く、興奮状態で万が一外に飛び出してしまうと本当に危険です。

Pazargic Liviu/shutterstock
とはいえ突然の大きな揺れに驚くなというのは無理な話。
そこで頼りになるのは、やはり経験と備え。
緊急地震速報が入ったらまずガスの元栓を閉め、愛ブヒにハーネスやリードを着けて離れ離れにならず逃げられるようにする、揺れが落ち着くまでは安全を確保してブヒを抱えてテーブルの下などに避難するなど、「地震が来た時にどう動くか」をイメージしておくことも大事なことです。
フレブルの留守番中に地震が発生したら

Lined Photo/shutterstock
福島・宮城地震のように夜遅い時間に地震が発生した場合、多くの家庭では家族が家にいたかと思います。が、これが日中だとみな仕事に出掛け、愛ブヒがひとりでお留守番しているという状況も多々あるでしょう。
相棒の留守中に地震が起きたとして、すぐに自宅に帰ることもままならず安否不明のまま何時間も過ぎる…これってかなりの確率で起こり得ること。
留守番カメラも停電すると使えないし、何はともあれ留守中の愛ブヒの様子を把握したいですよね。

Carrastock/shutterstock
そんな場合に備え、やっておきたいのが自宅内の片付けと家具の固定。
普段ケージ内で留守番をしているフレブルなら、ケージの天井に物が落下してきても大丈夫なよう屋根やネットをつけて布などで覆っておくほか、ケージそのものが揺れで動かないよう固定をしておくこと。
フリーの状態でのお留守番の場合でも、相棒が動ける範囲を限定し、その部屋には背の高い家具や花瓶、額縁などをなるべく置かず、どうしても1mを超える高さの家具を置く場合は必ず固定を。

chettarin/shutterstock
特に食器棚などは揺れで中の食器が落下し割れる危険が大きいため、扉にロックをつけることもお忘れなく。
地震の映像を見ていると棚に収納してある引き出しや小物類が飛び出して散乱する様子が多いですが、こういった小物が飛んできて怪我を負うこともあるため、留守番中はなるべく物や家具の少ない部屋にいてもらいましょう。
外出の際にはガスの元栓を閉め、帰宅できずとも中に犬がいることがわかるよう、狂犬病の予防接種の際にもらう“犬シール”を貼っておくなども有効です。
遠くにいてもできること。

Sbolotova/shutterstock
地震が起きても被害を受けた地域以外では日常生活が送れますが、フレブルオーナーとして忘れないでいて欲しいのが「被災した中にはフレンチブルドッグやペットを愛する仲間がいる」ってこと。
今回のように10年経ってようやく以前の震災から立ち上がり、一歩ずつ歩み始めた矢先に再び大きな地震被害に見舞われ、心折れかけている方々もいるかと思います。
ペットと暮らすには、綺麗事なしにあらゆることに余裕が必要。それは時間だったり物資だったり心のゆとりだったりと様々ですが、遠くからでも応援できることがあります。

Volodymyr_Shtun/shutterstock
安否確認はもちろん、直近の困りごとはないかと尋ねる、必要な物資を送る、義援金に募金するなど、被災地からは遠く離れていてもサポートすることは可能です。
特に昨今は新型コロナの影響もあり、色々な面で余裕が失われつつあるけれど、例えばSNSで繋がっているブヒ友達が困っているようなら、どうか手を差し伸べてください。
不安に思っていることを誰かに話すだけで気が晴れることもあるし、何より自分と愛ブヒを気にかけてくれる人がいるってこと自体が大きな力となるはず。

sanjagrujic/shutterstock
震災で目に見える怪我は負わなくとも、心に残る傷痕が深いことは多々あります。
それがきっかけでペットを手放す人もゼロであって欲しい。
そのために自分にできることがないだろうかと考えること、きっと誰かの支えになるはず。たとえ見ず知らずの人でも、フレブルを愛しているというそれだけで自分との共通点があることを、ちょっぴり気に留めてもらえると嬉しいです。
最後に

technomolly/shutterstock
震災大国である日本。この国に暮らす限り一生災害と無縁という人は本当に稀なのかもしれません。
その時、愛するものを守れるかどうか。これはフレブルを含む守りたいものを持つ人みんなに共通する悩み。
災害を避けるのは難しくとも、それに対して備えはできる。
そしてまた、同じように守るべきものを持つ誰かの力になることも、きっとできる。
地震に台風、津波に豪雨…きっとこれからも私たちの日常を足元からひっくり返すようなことが起きるかもしれないけれど、それに立ち向かうには、過去の教訓と知恵、そして人を思う気持ちが欠かせないと思うのです。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
【これはNG】ドッグフードの危険な原材料とは?ホンモノの無添加『ドッグフード工房』のススメ
みなさんは、愛ブヒが食べているドッグフードの原材料を見たことがあるでしょうか。せっかく症状に合わせて選んだり、獣医師に勧められたものでも、危険な添加物が入っていては本末転倒。もちろんカラダに負担の少ない添加物もありますが、できれば“無添加”であることが理想です。
今回は『これが入っていたらNG』と声を大にしたい原材料のお話し。そして、食材のみで作られた完全無添加フード『ドッグフード工房』とは!?
(sponsored by ペットフード工房株式会社)
PR -
【愛ブヒがブランドのロゴに?】大人気ブランド「TES」からカスタムオーダーが誕生!
新しくも懐かしいリラックスライフを演出するアパレルブランド「TES(The Endless Summer)」。
メインビジュアルは、なんとフレンチブルドッグなのです!
そんなTESのデザインを手がけるSHARES DESIGN(シェアーズデザイン)から、愛ブヒの名前を入れられるカスタムオーダーが誕生!
その魅力をたっぷりとご紹介します!FBLオンラインストアからオーダーができますので、最後までお見逃しなく!
ストア情報 -
やればやるほど関係悪化…!?「犬に嫌われる行動」18選【愛ブヒの本音を知ろう】
愛ブヒを本当の意味で幸せにするには、オーナーが犬にとって頼れるリーダーになることが何より大切です。
そこで、国際的なドッグトレーナーのライセンスを取得している大久保羽純さんに、“愛ブヒから信頼されるリーダーになる方法”を学ぶのが、この特集。今回は、“愛ブヒから嫌われてしまう”オーナーさんの行動について教えていただきました。
ついやってしまいがちな、あんなことこんなことが、じつは犬からの信頼をなくすことに。犬が内心嫌がっていることを知り、相思相愛の関係を築きましょう!
-
自宅でフレブルのトレーニングができる!獣医師監修の『こいぬすてっぷ』
現在フレンチブルドッグと暮らしているみなさん。そして、これからフレンチブルドッグを迎えようとしている方々。ケージやトイレシートなど、はじめに準備するものはナントナクわかりますよね。でも、実際に迎えてから一番困ることといえば…「しつけ」や「トレーニング」といった知識や経験が必要なもの。
今回ご紹介するのは、獣医師監修・自宅でできるトレーニングセット『こいぬすてっぷ』。毎月その時期に合ったトレーニングのガイドブックと、その子におすすめのおもちゃ・ケア用品のセットが送られてくる画期的なサービスなのです!
(sponsored by : 株式会社YCP Lifemate)
PR -
【インタビュー】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【水分足りてる?】新発想!お湯を注いであげるフード「オネストキッチン」は消化に優しくフレブルに良いことばかり!
愛ブヒがガツガツ食べる姿は見ていて気持ちがイイ! けれど、食べ方やフードによっては愛ブヒの消化に負担をかけている可能性も…。デリケートなフレブルだからこそ、ちょっとした工夫が大きな愛情に繋がります。
今回ご紹介するのは、まるでおかゆのような消化に優しいフード。ペット先進国アメリカで爆発的にヒットした「オネストキッチン」が、ついに日本にやってきました! 知れば知るほどフレンチブルドッグにあげたくなるフードです!
(sponsored by 株式会社ライトハウス)
PR -
お風呂が大嫌いなフレブルパピー。最後まで抵抗しお風呂椅子の下に籠城中。こんなのもう大至急延期したる!【動画】
今回は、フレブルたちがチョイスした『謎の場所』で過ごしていた光景をご紹介。「確実に居心地悪いでしょ」「なんでそこ選んだ」「よく見つけたね…」と、ある種尊敬してしまうような謎スポットで過ごしているのです。なんでこんなにも不思議な行動をするのか…やっぱり可愛くって仕方がないわ!
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】スペインでフレブルと。
ドッグフレンドリーな国で過ごすフレブルライフを、アーティストのイトウマリさんがリアルな視点でお届け。
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
モデル田中美保のフレブルライフ
モデル田中美保さんと愛ブヒ「モフ」の日常をお届けする連載
-
フレブルペット保険ガイド
あなたと、あなたの隣にいるフレンチブルドッグがより安心して暮らしていけるように
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
迷子犬情報
French Bulldog Lifeは、迷子犬を家族の元へかえすための活動をしています。