2021年11月28日2,173 View

Q逆くしゃみはなぜ起きる?頻繁に起きる場合、何か病気が隠れているの?

「病院に行くまでもないかな…? でも気になる」といった症状について、獣医師の小泉しずかさんが解説する連載『かゆいところに手が届く!ブヒの健康Q&A』。今回は、ブヒに多い“逆くしゃみ”についての疑問を解決します!

ブヒに多い逆くしゃみ

くしゃみが勢いよく空気を排出するのに対し、その逆で、愛犬がブーブーと鼻を鳴らしながら勢いよく空気を吸う発作のような仕草が“逆くしゃみ”。

 

愛ブヒを飼い始めた頃、突然苦しそうにブーブーと苦しそうに呼吸する姿を目の当たりにし、「どうしたの!?」と慌てたことがあるオーナーさんも多いのではないでしょうか。

 

また、あまりによく逆くしゃみを起こすと「何か病気なのでは?」と心配になってしまうこともあると思います。

 

今回は、そんな逆くしゃみについて、原因や対処法、病気かどうか、などを中心にお話したいと思います。

 

逆くしゃみとは?

フレンチブルドッグ

Seregraff/Shutterstock

 

逆くしゃみは喉の奥の方にある粘膜に刺激が加わった際に、勢いよく連続的に空気を吸い込む行動です。

 

首を前方に伸ばして行うのが特徴的で、症状は数秒から長くても1分ほどでおさまることがほとんど。

 

また、症状がおさまってからは、何事もなかったかのようにケロッとしています。

 

一見すると苦しそうに見えますが、苦しいわけでは無いようです。逆くしゃみは病気ではなく、私達でいう“しゃっくり”のようなものと考えられています。

 

小型犬や短頭腫を中心に様々な犬種でみられ、若いときから始まることが多いです。

 

高齢になってくるとおさまる子もいますが、一生涯続く子もいます。

 

なぜ起こる?

フレンチブルドッグ

Tsomka/Shutterstock

 

逆くしゃみが起こる原因は未だはっきりとわかっていません。しかし、次のようなものが原因ではないかと考えられています。

 

・アレルギー

・植物などの異物

・軟口蓋の形状

・興奮

・首輪をつけたままリードを引っ張る

・急速な飲食

・家庭用品(香水、洗浄剤、芳香剤)

など

 

逆くしゃみのとき、オーナーはどうしたらいい?

フレンチブルドッグ

ben bryant/Shutterstock

 

なによりも見守ってあげることが一番です。

 

ただし、喉を撫でてつばを飲み込ませてあげる、ご飯やおやつで気をそらせてあげることなどは試してみても良いと思います。

 

また、逆くしゃみをしているタイミングを記録し、原因が思い当たるようであれば、その原因を避けることも有効でしょう。

 

例えば、首輪をつけたままリードを引っ張るタイミングで逆くしゃみがおこっているのであれば、首輪ではなくハーネスに変更する。

 

あるいは、水を飲むタイミングで起こることが多いのであれば、飲水を冷たいものから常温のものに変更したりすることが予防につながるかもしれません。

 

早食いが原因だった子は、早食い防止のお皿に変更したり、わんこそばのような形式でご飯を小分けにしたりすることで症状がおさまったこともあります。

 

病気との見分け方は?

フレンチブルドッグ

KarinR/Shutterstock

 

逆くしゃみ自体は病気では無いため、症状がそれだけであれば病気を疑う必要は無いと思われます。

 

しかし、咳や鼻水、食欲低下などの他の症状が発生した場合は注意が必要。

 

過去には、逆くしゃみに加えて他の症状があったワンちゃんで、ダニや寄生虫の感染、異物、鼻のポリープやがんであったという報告も。

 

特に、高齢になってから症状が出た場合は、がんの可能性も高くなりますので、動物病院で一度ご相談されることをおすすめします。

 

初めて逆くしゃみに遭遇した際に、それが本当に逆くしゃみなのかを判断するのはなかなか難しいと思います。

 

そのため、呼吸の異常がでた場合は、スマートフォンなどで動画を撮っておいて、動物病院でその様子を確認してもらうのが良いでしょう。

 

まとめ

フレンチブルドッグ

Oyls/Shutterstock

 

逆くしゃみは1分以内におさまる発作のようなもので、おさまると何事もなくケロッとしています。

 

病気ではないため、心配することはありません。

 

しかし、ぐったりしている、他の症状がある、高齢になってから始まったという場合には、別の病気が隠れていることや緊急性が高いことがあるので早めに動物病院で診てもらいましょう。

 

獣医師:小泉しずか

獣医師:小泉しずか

2018年 日本獣医生命科学大学卒業。埼玉県内の動物病院にて勤務後、アイデックスラボラトリーズ株式会社にて臨床病理医として勤務。

 

 

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