フレンチブルドッグの混合ワクチンは毎年打つべき?知っておきたいこと。
愛ブヒがどれだけ健康でも毎年必ず動物病院へ行くタイミングってありますよね。代表的なのはフィラリア薬をもらう際の検査のためや狂犬病の予防接種、そして混合ワクチンの時。これらは必須の予防医療だけれど、この中で混合ワクチンについては抗体検査をするという選択肢があるのをご存知でしたか?
ワクチンには副作用があるってこと

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筆者の話で恐縮ですが、我が家は毎年12月が混合ワクチン接種月。
ワクチン月になると動物病院から葉書が届くので予約を入れるのですが、その際に先生から「抗体検査もできますがどうしますか?」との言葉が。
抗体検査とは何だろうかと病院で話を伺うと、去年打ったワクチンの抗体効果が残っているかどうかを検査し、残っていればワクチンを打つ必要はないのだそう。

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先生曰く「日本では毎年1回のタイミングだけれど、世界的には3年以上の間隔を開けるのがスタンダード」とのこと。
なお混合ワクチンに含まれるジズテンバーウイルス感染症、パルボウイルス感染症、アデノウイルス感染症に対する3ワクチンがコアワクチンと呼ばれるもので、この3つは一度免疫を獲得すると長期間免疫が維持できるもの。
一方で生活環境やライフスタイルによって必要になるノンコアワクチンと呼ばれるものは免疫の持続期間が短いため、必要な時期に接種するのが好ましいとも。

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筆者は今まで年1回の接種が当たり前と思っていたけれど、ワクチンって多かれ少なかれ副作用があるもの。
私たち人間の間でも新型コロナウイルスのワクチン接種で高熱が出るなどの副反応を経験した人がいるように、ワクチンには副作用がつきものなんです。
だからこそ多くの動物病院では接種後に何かあっても対応できるよう午前中の接種を推奨しており、これは多少なりともワクチンのリスクがあることを示しています。
抗体検査のメリットとデメリット

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さて、今回筆者はワクチン接種ではなく抗体検査を選びました。
その理由としては、まだ愛ブヒの体に抗体が残っているのに新たにワクチンを打つことで過剰接種となり副作用のリスクが上がることを避けたかったから。
そして今まで副作用が出なかったからといって今回また出ないとも限らないため、なるべく副作用リスクを抑えたいという気持ちもありました。

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とはいえ、抗体検査はあくまでも過去のワクチンの効果が体内に残っているかを調べるためのものなので、検査の結果抗体が失われていればワクチン接種を行うことになります。
抗体検査は血液を採取するので針を刺されるのは同じだけれど、採血だけなのでリスクはありません。
また、抗体検査で愛犬が持っている抗体の量を把握できれば、それに応じて必要なワクチンを必要な頻度で接種することも可能。

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簡単にまとめるとメリットはワクチンによる副作用リスクを減らせるところで、デメリットはもし抗体がなければ二度手間になるという点でしょうか。
ちなみにドッグランやトリミングサロンでワクチン証明書の提示を求められることがありますが、抗体検査の場合も抗体検査結果証明書が発行されます。
そのためワクチン接種証明書と同様に使えるのですが、難点はまだ抗体検査結果証明書を知らない施設があることでしょうか。
参考までに、抗体検査費用は病院により異なると思いますが筆者の場合は採血料含め約5000円でした。
相棒の体質や年齢によって選んで

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今回筆者が抗体検査を選択したのには7才という愛ブヒの年齢もあります。
犬界では7才からシニアに分類されることもあり、シニアや老犬になると副作用の影響が出やすくなる傾向に。
もちろん個体差はあるしワクチンそのものは必要なもの。抗体も過去のワクチン接種によって獲得したものなので、今後も抗体が失われれば再びワクチンを接種します。

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ただ、現在の体調や年齢などを考慮し、ワクチンが良いのか抗体検査が良いのかをその時々の愛ブヒの体に合わせて選ぶことが大切なのだと思うのです。
ところで最近の研究によれば、犬によってワクチンによる免疫のつき方に差があることが分かってきているのだとか。
犬の体質によりワクチンの効果が3年以上続く子もいれば1年続かない子、特定のワクチンの効果が全く得られないケースなどもあるそう。

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このように個体によって接種の適正回数が変わってくるので、ウチの子はどうなのかを知るためにも抗体検査を受けるのは有効ではないでしょうか。
ちなみに抗体検査では採血をするため、筆者はついでに血液検査もお願いしています。フレブルもミドルシニア期を過ぎたらこまめな健康チェックが欠かせないので、こういった機会を利用してついでに検査してもらうのもおすすめですよ。
おわりに

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ワクチンは毎年必ず打つもの。そう考えるオーナーさんが大半ではないでしょうか。
筆者もそのひとりで、今まではさほど疑問を持たずワクチンを受けていました。
けれど場合によってはリスクが高まることもある。
そう考えるとオーナー側の選択肢として抗体検査はかなり安心。

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ただすべての動物病院が抗体検査を取り入れているわけではないため、予め抗体検査ができるかどうかを確認してくださいね。
なお、多頭飼いだったり湖で遊ぶなどのライフスタイルを送るブヒの場合、毎年の接種が必要なノンコアワクチンを打つのが推奨されます。
そのため飼育環境やどんなライフスタイルを送っているかを獣医師に伝えることもお忘れなく。
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