2022年2月18日2,912 View

犬だってアンチエイジング!「若さを保つために今日からできること」ココロ編

国際的なドッグトレーナーライセンスを取得している大久保羽純さんに、愛ブヒを正しく守り、導き、固い信頼関係を築くための方法を学ぶこの特集。「平均寿命は8歳」なんて言われていた一昔前に比べ、ぐんぐん寿命が伸びているブヒたちのために、今回はいつまでも若々しいメンタルを保つための方法を教えてもらいました!

フレンチブルドッグ,しつけ

未来に向けて、愛ブヒのココロにできること

フレンチブルドッグ

Larissa Chilanti/shutterstock

 

私たち人間に比べて、あっという間にシニアになっていくブヒたち。可愛いブヒには、いつまでも健康で、元気に過ごして欲しいですよね。

 

昔に比べて現代のブヒたちは長命な分、シニアになってからの人生も長くなりました。

 

若いときのようには身体が自由に動かない分、シニア期はココロを充実させていくと言う考え方がますます重要です。

 

世界中どの犬も、シニアになることは避けられませんが、少しでも若さを保ち、快適な生活を送ってもらうために、今から出来ることがたくさんあります!

 

今回は、愛ブヒの若さを保つために、オーナーさんが今日からできること「ココロ編」を紹介します。

 

カラダ編はこちら→犬だってアンチエイジング!「若さを保つために今日からできること」カラダ編

その1 脳トレのバリエーションを増やしておこう

ノーズワーク

Masarik/shutterstock

 

シニアになると耳や目が悪くなってきます。そんな中で活躍するのが鼻。鼻を使った脳トレ遊びは、シニアになっても楽しめる生涯スポーツです。

 

例えばノーズワーク。紙コップを数個用意して、その中の1つにオヤツを入れ、ひっくり返して床に置きます。

 

「探して」の合図で、愛ブヒにオヤツを探してもらいましょう。他にも、部屋の数カ所にオヤツを隠して探してもらったり、知育玩具にオヤツを入れて遊んでもらうも、立派なノーズワークです。

 

要は、犬のクンクンパワーを使うお仕事がノーズワークなのです。

 

たとえ短くたって、たとえフガフガしていたって、ブヒたちの鼻は立派に匂いを探し当てます。

 

「ブヒって、ノーズワークとか出来なさそう(笑)」なんて言われがちですが…失礼千万! フレブル、ノーズワーク上手ですからー! 

 

実は今、ノーズワークは世界中で大ブーム。ハイレベルなものから、家庭で簡単にできる身近なものまでたくさんあります。

 

インターネットで検索して、愛ブヒとやってみながら、皆さんのおうちに合うものを探してみましょう。

 

もちろんシニアになってから始めることも出来ますが、若いうちからやっておくことで脳トレにもなり、若さを保つことにもつながります。

 

楽しい遊びと楽しい時間は、愛ブヒの若さの源なのです。

 

その2 持ちネタのバリエーションを増やしておこう

フレンチブルドッグ

Lee waranyu/shutterstock

 

何歳になっても、「オーナーさんと一緒に遊ぶこと」は若さを保つ秘訣。しかし、高齢になると身体の状態や体力によって, 出来ない遊びも増えてきます。

 

そうなる前に、出来るだけ一緒に遊べる遊びのレパートリーは増やしておきたいところ。

 

もちろん、引っ張りっ子や、ボール遊び、かくれんぼなどでもいいのですが、愛ブヒの“持ちネタ(トリック、芸)”を増やしておくことをオススメします。

 

「持ちネタなんて、すごいもの無いよ…」と謙遜するオーナーさん、安心してください。

 

オスワリが出来るとか、バーンで倒れるとかに限らず、名前を呼んだらチラッとこっちを見るとか(立派なアイコンタクト)、呼んだら来るとか(立派なオイデ)、小さなものからでもOKです。

 

持ちネタ遊びは、オーナーさんの合図に合わせて、愛ブヒが考え、愛ブヒが動き、愛ブヒがご褒美のオヤツまでもらえると言う最高のコミュニケーション。

 

愛ブヒはやりがいに満ちた仕事として、高齢になっても楽しそうに持ちネタ遊びをやってくれるはずです。

 

とある高齢ブヒさんも、寝ている時間が長くなり、耳も遠くなってきていましたが、彼の得意な「スピン(くるんと一周回る芸)」は、喜んでやってくれていました。

 

若い頃より回る速度は落ちても、「ぼく上手でしょー! ご褒美ちょうだい」と、ドヤ顔で持ちネタを見せてくれる彼の笑顔が、今でも忘れられません。

 

持ちネタ遊びはエクササイズにもなり、オーナーさんとの親密なコミュニケーションにもなります。100ネタを目指して、若いうちから増やしていきましょう。大好きなオヤツのご褒美もお忘れなく♪ 

 

その3 好きな場所、好きなものを増やそう

フレンチブルドッグ

icebergpicture/shutterstock

 

若さを保つポイントとして、好きな場所や、好きなものを増やすチャレンジをすることもGOOD。

 

新しいものと出会い、好きなものを見つけていくことは、愛ブヒのココロの刺激になります。人間だって、ずっと同じ場所にいたら飽きてしまいますよね。

 

じゃあ海外旅行! なんて、大きなチャレンジでなくて良いのです。日々の暮らしの中で、ちょっとずつ好きな場所、好きなものを増やしていけば良いのです。

 

チャレンジが脳トレになるだけでなく、その成果はシニア期に必ず役立ちます。

 

例えば、お散歩。毎日同じ道じゃなきゃいけないでしょうか? いいえ、そんなことありません。

 

ときには、愛ブヒの選ぶ道についていってみましょう。「いつ家に帰れるんだろう(笑)」なんて思いつつ、お任せするんです。愛ブヒの好きな場所、好きなものが発見できるかもしれません。

 

他にも、ドッグカートで散歩をしてみたり、入ったことのないお店で買い物をしてみたり、新しい環境にチャレンジしてみましょう。

 

チャレンジするときには、大好きなオヤツもお忘れなく。その場所、そのモノに良い印象をつけるために頻回使用してくださいね。

 

他にも、動物病院を好きになっておくことも大切です。若いうちから病院に行くたびに大きなストレスで老け込むより、病院が好きな場所だったら最高ですよね。

 

注射の日にだけ行くのではなく、なにもない日に訪問して、スタッフの人にオヤツをもらったり、遊んでもらったり、病院を好きになる練習をしておきましょう。

 

もしまだ愛ブヒが子犬で、動物病院でパピーパーティーや交流イベントなんかが開催されていたら最高です。ぜひ参加しましょう。

 

愛ブヒにはいつまでも元気でいてほしいから

フレンチブルドッグ

Catalin Arcu/shutterstock

 

これらのことを日々やっていくことで、愛ブヒとのコミュニケーションが深まり、若さを保つにとどまらず、愛ブヒのとても小さな異変にも気づけるオーナーさんになれます。

 

「今日はノーズワークでの動きが良くないな」、「いつも楽しくやってくれる持ちネタをやりたがらないな」、「散歩で好きな道なのにつまらなそうだな」など、たくさんの気づきが得られます。

 

獣医さんに定期的な健康診断をお願いするのは当然のことですが、毎日の健康診断はオーナーさんの重要な任務です。

 

日々愛ブヒのココロに向き合って、その若さと笑顔を保っていきましょう。

 

オーナーさんが少しでもおかしいなと感じたら、それは愛ブヒからのSOS。

 

ためらうことなく病院に行き、獣医さんから「大丈夫」の言葉をもらって安心するようにしましょう。

 

PERRO株式会社 代表取締役 大久保羽純

PERRO株式会社 代表取締役

SUNNY Dog Training Partner代表 大久保羽純

米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー

日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「犬と人の心をつなぐトレーニング」を広めている。「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、しつけ方教室を始め、各種ドッグイベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の暮らしを楽しいものにする活動を行っている。

 

 

 

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