犬だってアンチエイジング!「若さを保つために今日からできること」ココロ編
国際的なドッグトレーナーライセンスを取得している大久保羽純さんに、愛ブヒを正しく守り、導き、固い信頼関係を築くための方法を学ぶこの特集。「平均寿命は8歳」なんて言われていた一昔前に比べ、ぐんぐん寿命が伸びているブヒたちのために、今回はいつまでも若々しいメンタルを保つための方法を教えてもらいました!
目次
未来に向けて、愛ブヒのココロにできること

Larissa Chilanti/shutterstock
私たち人間に比べて、あっという間にシニアになっていくブヒたち。可愛いブヒには、いつまでも健康で、元気に過ごして欲しいですよね。
昔に比べて現代のブヒたちは長命な分、シニアになってからの人生も長くなりました。
若いときのようには身体が自由に動かない分、シニア期はココロを充実させていくと言う考え方がますます重要です。
世界中どの犬も、シニアになることは避けられませんが、少しでも若さを保ち、快適な生活を送ってもらうために、今から出来ることがたくさんあります!
今回は、愛ブヒの若さを保つために、オーナーさんが今日からできること「ココロ編」を紹介します。
カラダ編はこちら→犬だってアンチエイジング!「若さを保つために今日からできること」カラダ編
その1 脳トレのバリエーションを増やしておこう

Masarik/shutterstock
シニアになると耳や目が悪くなってきます。そんな中で活躍するのが鼻。鼻を使った脳トレ遊びは、シニアになっても楽しめる生涯スポーツです。
例えばノーズワーク。紙コップを数個用意して、その中の1つにオヤツを入れ、ひっくり返して床に置きます。
「探して」の合図で、愛ブヒにオヤツを探してもらいましょう。他にも、部屋の数カ所にオヤツを隠して探してもらったり、知育玩具にオヤツを入れて遊んでもらうも、立派なノーズワークです。
要は、犬のクンクンパワーを使うお仕事がノーズワークなのです。
たとえ短くたって、たとえフガフガしていたって、ブヒたちの鼻は立派に匂いを探し当てます。
「ブヒって、ノーズワークとか出来なさそう(笑)」なんて言われがちですが…失礼千万! フレブル、ノーズワーク上手ですからー!
実は今、ノーズワークは世界中で大ブーム。ハイレベルなものから、家庭で簡単にできる身近なものまでたくさんあります。
インターネットで検索して、愛ブヒとやってみながら、皆さんのおうちに合うものを探してみましょう。
もちろんシニアになってから始めることも出来ますが、若いうちからやっておくことで脳トレにもなり、若さを保つことにもつながります。
楽しい遊びと楽しい時間は、愛ブヒの若さの源なのです。
その2 持ちネタのバリエーションを増やしておこう

Lee waranyu/shutterstock
何歳になっても、「オーナーさんと一緒に遊ぶこと」は若さを保つ秘訣。しかし、高齢になると身体の状態や体力によって, 出来ない遊びも増えてきます。
そうなる前に、出来るだけ一緒に遊べる遊びのレパートリーは増やしておきたいところ。
もちろん、引っ張りっ子や、ボール遊び、かくれんぼなどでもいいのですが、愛ブヒの“持ちネタ(トリック、芸)”を増やしておくことをオススメします。
「持ちネタなんて、すごいもの無いよ…」と謙遜するオーナーさん、安心してください。
オスワリが出来るとか、バーンで倒れるとかに限らず、名前を呼んだらチラッとこっちを見るとか(立派なアイコンタクト)、呼んだら来るとか(立派なオイデ)、小さなものからでもOKです。
持ちネタ遊びは、オーナーさんの合図に合わせて、愛ブヒが考え、愛ブヒが動き、愛ブヒがご褒美のオヤツまでもらえると言う最高のコミュニケーション。
愛ブヒはやりがいに満ちた仕事として、高齢になっても楽しそうに持ちネタ遊びをやってくれるはずです。
とある高齢ブヒさんも、寝ている時間が長くなり、耳も遠くなってきていましたが、彼の得意な「スピン(くるんと一周回る芸)」は、喜んでやってくれていました。
若い頃より回る速度は落ちても、「ぼく上手でしょー! ご褒美ちょうだい」と、ドヤ顔で持ちネタを見せてくれる彼の笑顔が、今でも忘れられません。
持ちネタ遊びはエクササイズにもなり、オーナーさんとの親密なコミュニケーションにもなります。100ネタを目指して、若いうちから増やしていきましょう。大好きなオヤツのご褒美もお忘れなく♪
その3 好きな場所、好きなものを増やそう

icebergpicture/shutterstock
若さを保つポイントとして、好きな場所や、好きなものを増やすチャレンジをすることもGOOD。
新しいものと出会い、好きなものを見つけていくことは、愛ブヒのココロの刺激になります。人間だって、ずっと同じ場所にいたら飽きてしまいますよね。
じゃあ海外旅行! なんて、大きなチャレンジでなくて良いのです。日々の暮らしの中で、ちょっとずつ好きな場所、好きなものを増やしていけば良いのです。
チャレンジが脳トレになるだけでなく、その成果はシニア期に必ず役立ちます。
例えば、お散歩。毎日同じ道じゃなきゃいけないでしょうか? いいえ、そんなことありません。
ときには、愛ブヒの選ぶ道についていってみましょう。「いつ家に帰れるんだろう(笑)」なんて思いつつ、お任せするんです。愛ブヒの好きな場所、好きなものが発見できるかもしれません。
他にも、ドッグカートで散歩をしてみたり、入ったことのないお店で買い物をしてみたり、新しい環境にチャレンジしてみましょう。
チャレンジするときには、大好きなオヤツもお忘れなく。その場所、そのモノに良い印象をつけるために頻回使用してくださいね。
他にも、動物病院を好きになっておくことも大切です。若いうちから病院に行くたびに大きなストレスで老け込むより、病院が好きな場所だったら最高ですよね。
注射の日にだけ行くのではなく、なにもない日に訪問して、スタッフの人にオヤツをもらったり、遊んでもらったり、病院を好きになる練習をしておきましょう。
もしまだ愛ブヒが子犬で、動物病院でパピーパーティーや交流イベントなんかが開催されていたら最高です。ぜひ参加しましょう。
愛ブヒにはいつまでも元気でいてほしいから

Catalin Arcu/shutterstock
これらのことを日々やっていくことで、愛ブヒとのコミュニケーションが深まり、若さを保つにとどまらず、愛ブヒのとても小さな異変にも気づけるオーナーさんになれます。
「今日はノーズワークでの動きが良くないな」、「いつも楽しくやってくれる持ちネタをやりたがらないな」、「散歩で好きな道なのにつまらなそうだな」など、たくさんの気づきが得られます。
獣医さんに定期的な健康診断をお願いするのは当然のことですが、毎日の健康診断はオーナーさんの重要な任務です。
日々愛ブヒのココロに向き合って、その若さと笑顔を保っていきましょう。
オーナーさんが少しでもおかしいなと感じたら、それは愛ブヒからのSOS。
ためらうことなく病院に行き、獣医さんから「大丈夫」の言葉をもらって安心するようにしましょう。
PERRO株式会社 代表取締役 大久保羽純
PERRO株式会社 代表取締役
SUNNY Dog Training Partner代表 大久保羽純
米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー
日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「犬と人の心をつなぐトレーニング」を広めている。「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、しつけ方教室を始め、各種ドッグイベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の暮らしを楽しいものにする活動を行っている。
おすすめ記事
-
皮膚にお悩みのフレブルが体験した奇跡を、どうしてもお伝えしたくて。
フレンチブルドッグにどうしてもつきまとう、健康上のアクシデント。
それはなんといっても「皮膚疾患」です。痒そうにしている愛ブヒを見るのはなかなかつらいものですよね。
皮膚疾患が強く出れば、もちろん動物病院での治療が必要になってくるわけですが、それ以降についてはどうやって良好な状態をキープすればいいのか。ぶり返してしまったら、また負のループに陥ってしまう。
今回はわたしたちがつくったコラーゲンサプリメント『Ta-Ta(タータ)』にまつわる、あるフレブルのお話をお伝えしましょう。
愛ブヒの皮膚にお悩みの方は、必読です。※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません
エッセイ -
【涙やけ改善、被毛ふんわり!】フードに悩みつづけたオーナーが「ワンフー ラブガド」を試してみたら…!?
お肌がデリケートなフレブルにとって、フード選びは永遠のテーマ。カイカイに悩む子に一度は試してほしいのが「ワンフー ラブガド」。編集部がいろんなフードに浮気しまくった挙句、結局戻ってきたという噂のフードです。
今回は、同じく愛ブヒのお肌に悩むフレブルオーナーが忖度なしのレビューをお届け! 涙やけが減って被毛ふんわり、抱き心地もバツグンに!? 驚きの内容をマンガで楽しくご覧ください!
(sponsored by 環境プラント工業株式会社)
PR -
【チンスリTシャツ爆誕!】フレブルラバーは絶対買うべきです!PEGION×French Bulldog Lifeコラボ第2弾
「PEGION×French Bulldog Life」のコラボプロダクト第1弾は、ウンチ中のフレブルが可愛いPOOPINGシリーズ。
今夏、ついに待望の第2弾が登場! 今回はフレブル特有の行動である「チンスリ」デザイン。ありそうでなかった憧れのチンスリデザインが、オーナー向けのTシャツと愛ブヒ用のタンクトップになりました!
ストア情報 -
【愛ブヒがブランドのロゴに?】大人気ブランド「TES」からカスタムオーダーが誕生!
新しくも懐かしいリラックスライフを演出するアパレルブランド「TES(The Endless Summer)」。
メインビジュアルは、なんとフレンチブルドッグなのです!
そんなTESのデザインを手がけるSHARES DESIGN(シェアーズデザイン)から、愛ブヒの名前を入れられるカスタムオーダーが誕生!
その魅力をたっぷりとご紹介します!FBLオンラインストアからオーダーができますので、最後までお見逃しなく!
ストア情報 -
【インタビュー】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【なぜ日本製が良いのか】わたしたちが、Vague(ヴァーグ)をオススメしたい理由
一段と寒い日がつづき、フレブルたちにもお洋服が欠かせなくなりましたね。この時期は洋服の着用時間が長くなりがちなので、いつも以上に素材にこだわりたいところ。リーズナブルなお洋服は縫い目が荒く、脇やお腹がスレて肌荒れの原因になることも。
冬こそ、世界が認める「日本製(Made in Japan)」を選びましょう。そしてお肌に優しい日本製の犬服といえば、やっぱり…?
(sponsored by 株式会社Vague)
PR -
【大切なこと】近年若くして旅立つフレブルが増えている現実と向き合う〜交配や体格について〜
実は昨今、わずか3歳や4歳という若さで突然虹の橋を渡ってしまうフレンチブルドッグが増えています。よちよちのパピー期を過ぎてオーナーさんとのコミュニケーションも覚え、さあこれから! という時に突如として失われた命。どうして、なんで? と涙に暮れるけれど、そのことについてFrench Bulldog Lifeなりに調査し、考えられる理由をまとめてみました。是非ともフレブルラバーである皆様にお伝えすべきだと思ったのです。
読みもの -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【イベントレポート】フレブルLIVE in FB愛!およそ1,000頭のフレブルが大集結(泣けたぜ、リアルに。)
本日3月20日(日)に開催された「French Bulldog LIVE」in FB愛。無事大成功で幕を閉じました!
イベント主催者のFB愛スタッフのみなさま、そしてご来場いただいたフレブルファミリーのみなさまには心より感謝いたします!
リアルイベントの参加はおよそ2年半ぶりでしたが、たくさんのフレンチブルドッグとオーナーさんに会えたことが一番の喜びでした。
さてさて、興奮冷めやらぬうちにイベントレポートを大公開です!
イベントレポート
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】短命拒否権 powered by Ta-Ta
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
【特集】新・家術〜進化型家電と、新しい愛情物語
愛犬たちとのかけがえのない生活をもっと楽しく快適に暮らすために。
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【スナックふれぶる】あなたの悩みに答えます。
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブルペット保険ガイド
あなたと、あなたの隣にいるフレンチブルドッグがより安心して暮らしていけるように
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
迷子犬情報
French Bulldog Lifeは、迷子犬を家族の元へかえすための活動をしています。