保護犬をむかえた理由〜フレブル「羽菜・茉菜」と運命の出会い〜
ペットショップで、ブリーダーから、知り合いのおうちから…などいろいろな形で迎えた愛ブヒたち。
FBLライターの志野菜緒子は、今までに保護施設から2頭のフレンチブルドッグを家族に迎えています。なぜ保護犬だったのか…。
「家族をむかえるなら、絶対にこの子たち」
そう心に決めた理由、そして保護犬「羽菜・茉菜」との出会いと別れについて。ライターの志野菜緒子がお届けします。
目次
- 「フレンチブルドッグ」との出会い
- テレビ番組で知った「保護犬」の実態
- 保護犬を探しはじめて、見えた現実
- 里親募集に出ていたフレンチブルの女の子
- 運命の出会い
- 本当の家族になれるまでの日々
- 辛い別れ
- 予期せぬ出会い
- 羽菜からの贈り物
- 二人の娘
目次
我が家でも以前は当たり前にブリーダーから迎えようかと考えていました。けれど、なぜ保護犬を迎えるに至ったかをお話したいと思います。
「フレンチブルドッグ」との出会い
結婚当初からいつかはわんこを家族に迎えたいねと話していた私たち夫婦。
当たり前のようにペットショップかブリーダーから迎えるという選択肢しか持っていませんでした。
そしてその頃、同じマンションに住んでいた何とも愛嬌のあるフレンチブルに出会いました!!
こんなにかわいいわんこがいるのかと、私たちは一目ぼれしました。
テレビ番組で知った「保護犬」の実態
そんなある日、たまたま保護犬の実態を特集しているテレビ番組を見ました。それまではその存在すら知らなかった保護犬。
引っ越すから、わんこが病気になったから、高齢になったから、流行の種類ではなくなったから、そんな理由で命を捨てに行く人もいるようでした。
一方で番組はそうして廃棄された命を保護して、里親を探す活動に奔走している人たちも多くいることも伝えていました。
救われて笑顔と健康を取り戻したわんこ達の映像で番組は締めくくられました。
家族に迎えるならこの子たちの中からだと、その時私たちの気持ちは決まりました。
保護犬を探しはじめて、見えた現実
インターネットで「犬、里親」と検索したら、多くのサイトがヒットしました。
想像以上に、家族だと思っていた人間に捨てられたわんこも、それを救おうと奮闘している人たちもたくさんいたのです。
まずすぐにできることは、そんな活動をしている個人や団体に、わずかばかりでも後方支援をすること。
そして我が家にもこの子たちの中から家族を迎えること。
都会の真ん中のマンションに住んでいる自分たちには、あまり大きな子や吠え癖のある子を迎えることはできませんでしたが、そうでなければ犬種を問わず、迎えに行けそうな範囲で探しました。
そして、運命の出会いがやってきたのです!
里親募集に出ていたフレンチブルの女の子
里親募集のサイトに小さく出ていたフレンチブルの女の子。ブリンドルで半陰陽だとのこと。
ブリンドルって何?半陰陽ってどういうこと?
よくわからないけれど、とりあえずいつものように主人に「こんな子出ているよ」とメールで連絡しました。
すると主人から「わあ、ぶうぶうの女の子や!可愛いやろうなあ!」といつになく嬉しそうな返信。
ご縁を感じてさっそく岐阜でその子を保護してくださっていた個人ボランティアさんに連絡を取りました。
運命の出会い
その子は繁殖用にブリーダーのもとに置かれていたけれど、生後3か月頃から膣口からおちんちんが生えてきて半陰陽だとわかったとのこと。
これでは繁殖には使えないと放棄され、ボランティアさんに保護されたようでした。私たちが会った時は6か月になっていました。
会うなり、主人は「わあ、この子すごい別嬪さんやあ!」と一言。
そしてその子は我が家の長女・羽菜になってくれたのです。
本当の家族になれるまでの日々
羽菜の体のハンディは少し気を付けてケアをしていけば大丈夫なものでした。けれど心はわずか半年の間にとても傷つけられていたようでした。
長い棒状の物を見るとびくっとして体を硬直させ、トイレの躾をしようとして体に触れても不信感むき出しの目でこちらを睨みつける羽菜。
今までどんな扱いをされてきたかは容易に想像ができました。
私たちにできることは、あなたはもう私たちの大切な娘になったのだから安心して良いよと伝えること。
あなたが辛い思いをしてきた分、これからはたくさん愛してたくさん幸せになってもらえるように精いっぱい頑張るよと伝えること。
できる限りスキンシップしながら話しかけ、散歩や旅行で一緒にたくさんの時間を過ごし、羽菜の心は少しずつ柔らかくなっていきました。
1歳の誕生日を迎える頃にはパパが大好きで抱っこが大好きな甘えん坊に変わってくれていました。
辛い別れ
おテンバで散歩とブヒレスが大好きで明るい羽菜。羽菜との毎日は宝物のようでした。
わんこを家族に迎えることがこんなに人生や考え方を変えるのかと思うほどに、主人と私にたくさんの喜びと素敵なご縁と幸せをくれました。
けれどあまりにも突然、羽菜は8歳の誕生日を迎える前に原因不明の病気で倒れ、わずか4日後にて虹の橋に行ってしまいました。
私たちは深い悲しみに突き落とされました。
予期せぬ出会い
羽菜がいる頃から羽菜に姉妹がほしいと思って里親募集のサイトはたびたび見ていた習慣は、羽菜が逝ってしまった後も続いていました。
体の一部をもぎ取られたような喪失感の中で新しい子を引き取る気持ちはなかったけれど、「又こんなにかわいい子が放棄されているよ」と私が話すといつも主人は「早く新しい優しい家庭に引き取られると良いね」と答える日々。
そしてある日、神戸で保護されているガリガリに痩せて、爪も巻くほどに伸びたフレンチブルの女の子を見つけました。
ところが、いつものように主人に話すと意外な言葉が返ってきたのです。
「神戸やろ?会いに行けるやんか!」
「え?昨日まではフレンチブルの女の子が里親募集に出ているよと言っても、早く里親さん見つかったら良いのになとしか言わなかったのに?」
「だってこんな状態の子、ほっとかれへんやろ!」
羽菜の時と同じでした。どうやら主人は運命の子がわかるセンサーを持っているようです。

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羽菜からの贈り物
その子を保護してくれていたボランティアさんはこんな言葉をかけてくれました。
「新しい子を引き取ることは、亡くなった子の供養になりますよ。自分が亡くなったことで、もうわんこを飼うのは嫌だと言われることがこの子たちには一番辛い。
自分が幸せにしてもらったように、次はこの子をお願いねってきっと羽菜ちゃんが会わせてくれたんですよ。」
その言葉で私の気持ちも決まり、頼りなげな表情のその子は羽菜の妹になってくれました。
今、私の足元ですやすやと眠っている茉菜です。

DSC_0079
二人の娘
茉菜は虐待されたことはなかったみたいだけど、おそらくブリーダー放棄のようで、うちに来て4年経った今も消えない痛々しい足枷や出産の跡があります。
もちろん正確な年齢も誕生日もわかりません。
何年かほとんど歩いたことのなかったようで、初めはほんの数メートル歩くのもおぼつかない様子でした。
でもこの子はとても頑張り屋さん。ペースはゆっくりだけど散歩ができるようになり、ソファーに登れるようになり、ちゃんとボウルからご飯を食べられるようになりました。
今でも散歩は好きじゃないけれど、パパのお迎えと聞くと結構な距離を一生懸命歩いてくれます。
性格も羽菜とは真逆。抱っこが苦手、どこに行ってもすぐに緊張してカハカハ。家でまったりと昼寝するのが大好き。
でもこの何とも頼りないおっとりとした表情が私たちをこの上なく優しい気持ちにさせてくれています。
これからも、微力ながらも保護活動に協力していきたいと思っています。それが羽菜や茉菜への唯一できるお礼だから。
今回は、ライター志野菜緒子が経験した愛ブヒとの出会いをお届けしました。子犬から、保護犬から…愛犬を家族に迎え入れる形に正解などありません。
しかし、家族に迎えた以上は、必ず最後まで責任をもって大切に育ててあげてください。
大切な愛犬の命は、あなたが全てにぎっているのですから。
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