2025年4月22日1,031 View

フレンチブルドッグの涙やけ徹底ガイド:原因から予防策まで完全解説!

フレンチブルドッグの目の下に茶色いシミができてしまう…そんなお悩みをお持ちのオーナーさんは多いのではないでしょうか。

このシミ、いわゆる「涙やけ」は見た目の問題だけでなく、体の内側や目の構造にも関係するサインかもしれません。

 

今回は、獣医学的な知識をベースにしつつ、オーナーさんに寄り添った視点で「涙やけの原因・仕組み・予防策」について徹底解説!

専門的すぎないけれど、信頼できる情報がほしい——そんな方にぴったりの内容です。

なぜフレンチブルドッグは「涙やけ」になりやすいの?

みなさんご存知の通り、フレンチブルドッグは鼻が短い「短頭種」というグループに属します。

 

この顔の形が原因で、目から鼻へ涙を流す通り道(鼻涙管)が生まれつき狭かったり曲がっていたりすることが多いのです。

 

涙は本来、目の端にある小さな穴(涙点)から鼻に流れていくのですが、通り道が狭いとスムーズに流れず、目の外にあふれてしまいます。

 

これが、涙やけ第一の原因!

 

さらに、まぶたが内側に巻き込んでいる「眼瞼内反(がんけんないはん)」や、まつ毛が目に向かって生えている「逆さまつ毛」などの目のトラブルも、フレンチブルドッグではよく見られます。

 

こうした状態では目が刺激を受けやすく、涙の量が増えてしまいます。

 

加えて、皮膚がデリケートでアレルギー体質の子が多いのもフレンチブルドッグの特徴。

 

アレルギーによって目の粘膜が炎症を起こし、涙が増えることも少なくありません。

 

涙やけの仕組みをわかりやすく解説

涙やけは、目の下の毛が赤茶色に染まってしまう現象をいいます。

 

その原因は、「ポルフィリン」という涙に含まれる色素が主な原因。

 

鉄分を含んだこの成分が、空気や日光に触れると酸化して茶色く変色してしまうのです。

 

つまり、涙が目の外にあふれてそのままにしておくと、時間とともに毛が赤茶色に染まってしまうわけです。

 

また、目の周りが常に湿っていると、細菌や酵母(真菌)が繁殖しやすくなり、炎症や悪臭の原因にも。

 

これがさらに涙の量を増やし、涙やけを悪化させてしまいます。

 

クリーム(白)のフレンチブルドッグは特に注意?

フレンチブルドッグにはさまざまな毛色の子がいますが、クリーム(白)、フォーン(茶)などの目の周りの毛色が薄い子は、涙やけが目立ちやすい特徴があります。

 

とはいえ、ブリンドル(黒)やパイド(白黒)が、涙やけにならないというわけではありません。

 

どんな毛色の子でも涙やけは起こりますので、目の周りを(シワの溝まで)小まめに拭いてあげるようにしましょうね。

 

これは涙やけの予防だけでなく、ニオイの緩和や細菌の繁殖による肌荒れ予防にも繋がります。

 

飼い主さんの体験談:涙やけが改善した愛ブヒの話

ここからは涙やけで悩んでいたフレブルオーナーさんのプチ体験記をお届け。

 

「うちの子はクリーム(白)のフレンチブルドッグで、目の下がいつも赤茶色に染まっていて写真を撮るのも気が引けていました。涙の量も多くて、目ヤニもよく出る。毎日拭いているのに全然改善しなくて、何が悪いのかわからなかったんです」

 

そう話すのは、3歳のフレンチブルドッグ「マルくん」のご家族。

 

「動物病院で相談したら、涙管が詰まっている可能性があるといわれ、涙管洗浄を受けることにしました。さらに、ドッグフードを無添加のものに変えてみたら、1ヶ月ほどで涙の量が減ってきて、気づいたら目の下の赤みもほとんどなくなっていました!」

 

今では、マルくんの顔まわりもすっきり清潔に保てていて、写真映えもばっちり。

 

涙やけは正しく向き合えば、きちんと改善できるという良い例ですね。

 

今日からできる!フレンチブルドッグの「涙やけ」予防法

涙やけは、予防と日々のケアでかなり改善することができます。

 

ここからは、オーナーさんが自宅でできる具体的な対策をご紹介します。

 

 

【1】目の周りをこまめに拭こう

一番大切なのは、目の下に流れた涙をそのままにしないこと。

 

ガーゼやコットンにぬるま湯や専用ローションを含ませて、やさしく目の周りを拭いてあげましょう。

 

抗菌作用のある犬用ローションや涙やけ用の拭き取りシートもおすすめ。

 

朝晩のケア習慣として取り入れると、涙やけの悪化を防げます。

 

シワの溝もしっかり拭くことを忘れずに!

 

 

【2】食事の見直しも有効

意外かもしれませんが、涙やけの原因が「食べ物」のこともあります。

 

添加物の多いフードや、アレルギーを引き起こしやすいタンパク質を使ったごはんが、体質に合わずに涙が増えることも。

 

無添加で高品質な原材料を使ったドッグフードに切り替えてみるのも一つの手。

 

ちなみに3年以上愛ブヒの涙やけに悩んでいた編集メンバーは、フードを変えただけですっかり治ったこともありますよ。

 

それだけフードが与える影響は大きいのです。

 

 

【3】お部屋の環境も大切

細菌やカビが繁殖しやすい高温多湿な環境では、涙やけも悪化しやすくなります。

 

除湿機や空気清浄機を使って、お部屋の空気を快適に保ちましょう。

 

また、散歩の後は目の周りの汚れや花粉を拭き取ってあげることも大切です。

 

 

【4】水分補給と清潔なお皿

Teerawut-Bunsom/shutterstoc

体の老廃物を外に出すためにも、たっぷり水を飲んでもらいましょう。

 

水道水が気になる場合は、浄水器を通した水やミネラルバランスの良い飲み水を使うのもおすすめです。

 

また、フードボウルはステンレスや陶器製で、毎日洗うこと。

 

プラスチック製は細菌が繁殖しやすく、目や皮膚のトラブルを招くことがあります。

 

涙やけで獣医師に相談すべきケースは?

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Hryshchyshen-Serhii/shutterstock

「毎日拭いているのに改善しない」「目をかゆがってこすっている」「目ヤニが黄緑っぽくなってきた」

 

…こんな時は、早めに動物病院を受診しましょう。

 

涙の通り道が詰まっていたり、眼の病気が隠れていることもあります。

 

必要に応じて涙管洗浄や逆さまつ毛の治療など、専門的な対応が必要になることも。

 

目の症状は放っておくと悪化しやすいので、違和感があれば早めに対処してあげることが大切です。

 

涙やけは、日々のサポートで改善できる!

Tatiana-Buzmakova/shutterstock

フレンチブルドッグは、顔の構造や体質の影響で涙やけを起こしやすい犬種です。

 

けれど、日々のケアや生活環境の見直し、フードの工夫などで予防・改善することができます。

 

まずは「小まめに顔を拭いてあげること」は欠かさず、フードの見直しなど愛ブヒに合った涙やけ対策を見つけていきましょう。

 

涙やけは、放置せず向き合えば改善できる症状です。

 

毎日を快適に過ごせるよう、オーナーさんの手でサポートしてあげましょうね!

 

 

 

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