愛犬の「暑さ対策」は大丈夫?本格的な夏が来る前に取り入れたい『犬の夏支度』をおさらい!
今年も間も無く暑い夏がやってきますが、夏といえばフレブルにとっては最も危険な季節。何しろ熱中症リスクが爆上がりするし、暑さゆえに散歩に行けずストレスが溜まりやすくなるなど、来る前から一刻も早く夏よ過ぎ去れと願うブヒオーナーさんは多いはず。とはいえ夏の到来を回避するのは無理な話なので、ならば少しでも暑さに強く夏バテしにくいよう体調を整えてあげるのがオーナーとしての役目です。そこで今回は暑い夏を乗り越えるため、今からしておけるアイデアを紹介します。
“食事の量”を今から夏仕様に。

Florida Chuck/shutterstock
夏は汗をかいて痩せやすい、というのは人間の話。
フレブルたちは肉球以外に汗腺を持っていないので、汗をかいて体温調節をすることも痩せることもありません。
逆に、ブヒにとって夏は太りやすい季節で、これは一定の体温をキープすることで命を維持する恒温動物のサガ。

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冬場は外気温が下がるので体温が低下しないよう体のエネルギーを燃やす一方、気温の高い夏場は体温が下がりにくくエネルギー消費量が減ってしまうのです。
エネルギーとは、つまりカロリー。
『カロリー = 食事』なので、エネルギー消費が減少する夏場は食事の量そのものを見直す必要があります。

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目安は約1割〜3割程度で、普段からぽっちゃりが気になっている子の場合はローカロリーフードに切り替えるのもおすすめ。
夏場も冬と同じように食べていると肥満に繋がることも多く、太ることで熱中症にかかるリスクや呼吸のし辛さ、足腰にかかる負担も上昇します。
また、食べ物を消化するために要する体力はかなりのもの。

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暑さで内臓機能が低下している時は消化能力も落ちているので、体力をつけさせようとしてたっぷり食べさせるのは逆効果。
腹八分目で消化の良い食事を意識することで、夏バテしにくく暑さに強い体が作れるのです。
消化しやすいよう食事を日に3〜4回に分けて与えるのもおすすめです。
梅雨の皮膚トラブルを予防。

Unchalee Khun/shutterstock
かんかん照りの夏が来る前にはこれまた苦手な梅雨がありますが、梅雨時期に圧倒的に増えるトラブルが皮膚炎です。
もともと皮膚が弱い子が多いフレンチブルドッグにとって、高温多湿で細菌が繁殖しやすいシーズンは最も注意が必要。
アレルゲンとなるカビやダニが増え、それプラス雨で濡れた被毛を放置することで細菌が繁殖します。

Tienuskin/shutterstock
普段はなんともないけれど、梅雨時期のみ皮膚トラブルが起きるという場合は、湿度がもたらすダニや菌の繁殖が原因になっているケースが大半。
とはいえカビは掃除でなんとかなっても、ダニを根本から撃退するのは至難の技。
ダニの住処となる布製品をなるべく取り去るほか、ペットがいる家庭でも使えるダニ除去剤などを活用しましょう。

Umaporn Tepumong/shutterstock
ちなみにラグなどを敷かずフローリングにする場合、ブヒが足を滑らせて腰や関節を痛めないよう、ペットが滑りにくくなるフローリングワックスを塗っておくことをお忘れなく。
また、雨上がりのお散歩などで濡れた被毛は指の間までしっかり乾かし、皮膚の通気性を良くするために、こまめにブラッシングして抜け毛を除去するのも大事。
梅雨時期特有の皮膚トラブルはオーナーのケアで防げることも多いので、愛ブヒや住環境を普段より念入りに清潔にしておくのがポイントですよ。
『冷房病』を防ぐためには

Valeriia Khodzhaeva/shutterstock
長時間冷房が入った部屋で過ごすことで起きる不調、これをクーラー病や冷房病なんて呼びますよね。
これは犬も共通で、冷房にあたりすぎたり体が冷えすぎることで自律神経が乱れて不調に陥ります。
ただ夏場のフレブルはエアコンフル稼働が定番の犬種。

New Africa/shutterstock
それゆえ使用にはそれなりの注意が必須なのです。まずは室温。
暑がりだからと低めに設定しすぎると、冷房の冷気は下に行く性質があるため体高の低いフレブルは私たちより冷えを感じていることも。
そのためサーキュレーターを使って気流を拡散させたり、散歩に出る前の早朝の涼しい時間帯はあえて冷房を切り、日陰で自然の風にあたらせ外の気温に体を慣らすことも重要。

Tienuskin/shutterstock
ブヒオーナーさんの中には夏場は散歩に行かない人もいますが、ストレスを緩和し基礎体力を低下させないために、涼しい時間帯に短時間でも散歩させるのは心身にプラスです。
ちなみにブヒをお留守番させている間はエアコンをつけっぱなしにしていると思いますが、エアコンの種類によっては一定時間運転すると一旦停止し自動掃除を開始するタイプがあります。
この場合掃除が終わるまでは停止状態となるので、留守番中に自動掃除にならないよう気をつけてくださいね。

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また、冷房での体温コントロール以外に、体を冷やすスイカやキュウリをオヤツに取り入れたり、オクラやトマトといった野菜も夏バテ予防に効果的。
ただし果物や果実は未完熟だと犬に毒となる成分が含まれていることもあるので、必ず完熟したものを与えるのが鉄則です。
おわりに

Julia Nazarova/shutterstock
季節の変わり目は人も犬も体調を崩しやすいけれど、特に湿度が高く暑い日と肌寒い日が交互に来る初夏から夏への変わり目は要注意。
体が暑さに慣れていないこともあり、普段元気なブヒもお疲れ気味に。
そのため今の時期から、暑さ対策と夏バテ対策を始めておくと安心です。
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