2022年6月27日1,240 View

【お留守番】出かける時、吠えたり噛んだり…愛ブヒが大騒ぎ!穏やかな「行ってきます」のためにできること4つ

国際的なドッグトレーナーライセンスを取得している大久保羽純さんに、愛ブヒを正しく守り、導き、固い信頼関係を築くための方法を学ぶのが、この特集『私は、愛ブヒのリーダーになるのダ。』です。

今回は、家に愛ブヒを残して出かけるとき、吠えたり飛びついたりと大騒ぎされて困っている…というオーナーさんに向けた解決策をご紹介!

フレンチブルドッグ,しつけ

オーナーさんが家を出ようとすると大興奮!

フレンチブルドッグ

Lee waranyu/Shutterstock

 

外出のとき、毎度必ず愛ブヒと一緒に出かけられればいいですが、そんなことは当然ながら不可能。仕事や用事などのため、お留守番をお願いすることが多々あります。

 

愛ブヒを残して出かけようとする時に、あなたの愛ブヒはどのようなリアクションをしますか?

 

寝たまま気付かなかったり、うっすら目を開けて「あ、出かけるの? いってら〜」とリラックスしたままでいてくれたら素晴らしいこと。お互いストレスが少なく済みます。

 

しかし実際は多くのオーナーさんが、出かける際に愛ブヒとひと悶着。頭を抱えています。

 

例えば… 

・出かける準備を始めると、足元にまとわりついてきて離れない。

・「行かないで」と止めるように、裾を引っ張ったり、足を噛んでくる。

・締めた扉の前で、ワンワン、ガリガリ、大騒ぎ! 

・オーナーさんが家を出た途端、家具を噛んで破壊し始める。

 

出かけるたびに、こんなふうに愛ブヒが興奮したり、悲しんだりして欲しくはありませんよね。

 

そこで今回は、少しでも愛ブヒが穏やかにお留守番をできるためのヒントを紹介していきます。

 

お留守番で大興奮するときのイメージは、こんな感じかも?

フレンチブルドッグ

Lee waranyu/Shutterstock

 

愛ブヒはなぜ、オーナーさんのお出かけの時に、聞き分けよく「いってらっしゃい」と見送れないのでしょうか?  

 

まずはその理由を探るべく、愛ブヒを人間に置き換えて考えてみましょう。 

 

体力のある10代の青年が1人、あなたの家に住んでいると想像してください。

 

その彼を、スマホも、テレビも、本も、お菓子も与えず、家に監禁して、あなただけが外出したらどうでしょう?

 

多分、キレられます。いや、きっとブチギレです。「暇じゃー! 俺も連れて行けー! ずるいぞー!」という具合で。

 

もちろん、初めは青年も油断していますから、あなたの外出も数回は成功するかも知れません。

 

しかし、青年は記憶します。あなたに「ちょっと待っててね」と扉を閉められたが最後、数時間以上の暇が続くということを! 

 

「おいおい、ひどくない!? “ちょっと待ってて”って言われたから“はーい♪”なんて言って、扉の前で待っていたけどさ。そのあとオレ、放置じゃん!? 超だまされたんですけどー!」なんて不満も出るというものです。

 

数回置いてけぼりを食らい、あまりに暇でつまらない時間を過ごした青年は、「もう二度とこんな思いはしたくない。次に外出するときは絶対に見逃さないぞ!」と目をギラギラさせながら、あなたを見張ることでしょう。

 

…と、まずはこんなイメージを持っていただいたところで、愛ブヒのお留守番についてさらに考えてみましょう。

 

あなたが出かけている間、愛ブヒも生きている

フレンチブルドッグ

bozsja/Shutterstock

 

オーナーさんに人生があるように、愛ブヒにも犬生があります。オーナーさんが家から出て、働いたり用事をしたり、愛ブヒと一緒にいられない時間も、愛ブヒは生きています。

 

オーナーさんが出かけている間、愛ブヒの時間が停止すればいいですが、そんなわけはありません。留守番の間、やることがなくて暇な状態は、犬にとって苦痛です。

 

昔の日本のように、庭先で愛犬が“番犬”の仕事に勤しみ、庭に近所の人たちがやって来てなでてくれたり、通り過ぎる猫や夕日に染まっていく空などの風景を楽しめる環境であれば、お留守番も楽しいかも知れません。

 

刺激がありますから暇も潰れます。しかし、現代のお留守番は、刺激の無い室内で過ごすことが多いため、どうしてもつまらないものになりがちです。

 

だから、オーナーさんがあえてお留守番に“良い事”を加えて、少しでも愛ブヒの満足度を上げる努力が必要なのです。

 

外出前に愛ブヒのために出来ること

それでは、実際にどのようにすれば少しでも愛ブヒの満足度を上げることが出来るのでしょうか?

 

お留守番の前に愛ブヒが興奮せず、穏やかに「いってらっしゃい」してもらうためのアイデアをいくつか紹介しましょう。

 

<知育玩具を活用>

フレンチブルドッグ

Pau Novell Aran/Shutterstock

 

留守番前に知育玩具を3個以上用意しておき、楽しく遊び、美味しく食べている間に、そっと出かけましょう。

 

代表的な商品名としては『コング』をはじめ『ガジィー』や『ドッグ・ピラミッド』など。中に入れるオヤツの量や質で、愛ブヒの興味をひきましょう。

 

<出掛ける前にたっぷり遊んでおく>

フレンチブルドッグ

Carrastock/Shutterstock

 

留守の時間をあっという間に感じてもらえるように、愛ブヒを疲れさせておくのも良いでしょう。散歩の量と質をアップして、大満足でヘロヘロになるまで楽しんだ後は、疲れて玄関までのお見送りをしない子も続出です。

 

家の中でも、引っ張りっ子やおもちゃ遊び、トリックの練習など、効率よく体と頭を疲れさせる時間を作るのもいいでしょう。

 

<出掛ける15分前から構わない>

フレンチブルドッグ

YAKOBCHUK VIACHESLAV/Shutterstock

 

オーナーさんが出掛けた後の感情のアップダウンを避けるためにも、少なくとも出掛ける15分間前からは、愛ブヒをあまり構わず、飼い主さんは少しずつ気配を消していきましょう。

 

<出掛ける瞬間にドッグフードをばら撒く> 

ドッグフード

sophiecat/Shutterstock

 

オーナーさんの出かける後ろ姿が興奮の材料になっている場合は、ドアの前でドッグフードをばら撒く作戦もあります。

 

出かける際、手にいつもの食事量の半分のフードを持ったら玄関の扉を背にして立ち、部屋の奥に向かって節分の豆のごとく、床にドッグフードをばらまきましょう。

 

脇目もふらずに愛ブヒがドッグフードを食べ始めたら、こっそり玄関を出てください。

 

“オーナーさんが玄関の前に立つ=さみしい、悲しい”の気持ちを、“オーナーさんが玄関の前に立つ=美味しい、楽しい”に変えるのです。

 

結局の所、なるべく愛ブヒの心と体が満たされた状態を作って出かけるのが、お互いストレスが少なく済む方法。

 

愛ブヒのパワーがフル充電されているまま出かけようとすれば、その興奮は出際のオーナーさんにぶつけられてしまうでしょうし、その後の留守の時間も苦痛が伴います。

 

各家庭によってどの作戦が功を奏すかは異なります。試行錯誤しながら、愛ブヒを穏やかな気持ちで過ごさせてあげる方法を見つけてください。 

 

留守中のいたずらは嫌がらせじゃないよ! 

フレンチブルドッグ

Penyushkina/Shutterstock

 

最後に、留守番に関わる大切なことを補足します。

 

オーナーさんがいない間に、いたずらをしたり、トイレを失敗したり、執拗に手足を舐める子がいたら…それは離れている不安による行動かも知れません。

 

よく聞く話で「留守中にトイレ以外の場所でおしっこをして、嫌がらせをされた」がありますが、これは大きな間違い。

 

犬は純粋な生き物。オーナーさんに嫌がらせをするような、複雑な思考回路は持ち合わせていません。

 

留守中の問題行動は、ストレスが原因の可能性が。ひとりで不安だったり寂しかったりというストレスをなんとか発散しようとした結果、普段と違う行動をしてしまう場合があるのです。

 

心当たりのある方は、1人で悩まず、お近くのドッグトレーナーや獣医さんに相談してみましょう。

 

留守番や分離不安の疑問にお答えした記事「【外出自粛後のトラブルに備える】留守番再開でブヒを「分離不安」にしないために!いまオーナーができること

もよかったら参考にしてください。

 

お出かけは日々のことだからこそ、工夫をしながらお互いの心を穏やかに保って幸せに暮らしていけたらいいですよね。

 

PERRO株式会社 代表取締役 大久保羽純

PERRO株式会社 代表取締役

SUNNY Dog Training Partner代表 大久保羽純

米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー

日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「犬と人の心をつなぐトレーニング」を広めている。「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、しつけ方教室を始め、各種ドッグイベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の暮らしを楽しいものにする活動を行っている。

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