2022年7月13日1,194 View

【トイレのしつけ】ホテルや友人宅…外出先でも「トイレシートの上」で排泄できるようになる方法とは

国際的なドッグトレーナーライセンスを取得している大久保羽純さんに、愛ブヒを正しく守り、導き、固い信頼関係を築くための方法を学ぶこの特集。今回は、友人宅やホテルなど家意外の場所でもブヒがトイレシートの上で用を足してくれるようになるための方法を教えます。これから帰省や旅行を控えているというオーナーさん必読ですよ! 

フレンチブルドッグ,しつけ

出先でオシッコがシートで出来たなら…

フレンチブルドッグ

Magicballe/Shutterstock

 

とあるブヒオーナーさんから。こんな質問が届きました。

 

「一緒にペットOKのホテルでお泊りしたとき、友だちの家に遊びに行ったときなど、家でない場所でも、トイレシートの上でおしっこやうんちをするように教えることは可能でしょうか? 

 

もしそれが教えられれば、とってもラクなのにと思うんです。」

 

そうですよね〜! その気持ち、とてもわかります。

 

そこで今回は、家以外でのトイレシートでの排泄に関する、成功のヒントを紹介していきます♪ 

 

ブヒにとってトイレシートで排泄するイメージとは

犬用トイレシート

umaruchan4678/Shutterstock

 

そもそもブヒは、トイレシートの上でトイレをする時、何を目印にして排泄しているのでしょうか? 

 

もちろん、家の中でのトイレの設置場所や、トイレ周囲の風景、トイレシートの匂いなども目印になるでしょう。

 

しかし、数ある目印の中でも大きく影響するのは、「足の裏に感じるシートの感覚」です。私達人間も、便座に座ると、なんとな〜く排泄したい気持ちになりませんか? 

 

この足の裏でシートを感じて「あ、ここはトイレだ!」と思う感覚を、家以外の場所でも利用していきます。

 

よその場所でも、足の裏でトイレシートの感覚を得てもらい、それを目印にしてもらえれば、家以外でもトイレシートを敷いた所に排泄ができますよね。

 

家以外でのトイレセッティングのヒント

フレンチブルドッグ

Penyushkina/Shutterstock

 

しかし家以外では、トイレシートを敷いても失敗してしまうことが多々あります。なぜなのでしょうか?

 

その要因をいくつか紹介しましょう。

 

・トイレシーツ以外にも、排泄したくなる場所がある。

フカフカの場所や、オシッコの匂いがする場所など、ブヒたちが本来オシッコをしたくなる場所がトイレシート以外の場所にあればあるほど、失敗の確率が上がります。

 

例えばうちの子は、洗面所の前にマットがあるとオシッコをしたくなるので、旅先でも友人宅でも洗面所のマットはどけてもらっています。

 

・トイレの場所が落ち着かない。

排泄中は無防備です。騒がしかったり、人の動線上にあったりなど、なにかしら落ち着かない場所のトイレは、避けられてしまいやすいです。

 

ホテルの人が決めたトイレの場所が、愛ブヒに心地良いとは限りません。外出先では、愛ブヒマイスターのオーナーさんが、トイレの設置場所を厳選しましょう。

 

・トイレに行く暇がなかった。

家以外の場所だと、他人がいたり他の犬がいたり、刺激がいっぱい! 愛ブヒが「トイレに行きたいな〜。でもこの場所から離れたくない!」というように、トイレに行っている場合じゃない状況にいると、トイレシートのところまでいかず、別のところで済ませてしまうこともあります。

 

外出先に着いたらまず、落ち着いた状況を作るようにしましょう。

 

・トイレを事前に紹介しておかなかった。

外出先に到着したら、まずは愛ブヒをトイレに案内しましょう。そして、まずはトイレシートの上で排泄を成功させてから、室内探索をスタートします。

 

まず一回は、成功させることが大切。人間も旅館などに付いたら、まず館内案内をされますよね。知らない場所で愛ブヒに判断を任せたら、失敗して当然です。

 

要するに、愛ブヒがトイレシートで排泄しやすい状況を、オーナーさんが作ることが大切なのです。

 

愛ブヒだって、好きで失敗しているわけじゃありません。よくわからないけど、オシッコやウンチはしたいから、本犬なりに考え抜いた場所でやるわけです(そこで失敗して怒られたら悲しすぎますし、排泄自体が怖くなっちゃいます)。

 

また、トイレシートの設置環境を考えるだけでなく、「ワンツー、ワンツー」など“排泄の時の合図”を練習をしておくのも、とても便利です。

 

愛ブヒが「ここ、家と雰囲気違うけど、トイレシートがあるんだよなぁ…。本当にトイレしていいのかなあ?」と困惑している時に、合図を出してあげることで、よりトイレがわかりやすくなります。

 

日頃から、オシッコをしている時に、「ワンツー」や「シーシー」などの声がけをしてみましょう。もちろんすぐには理解できませんが、繰り返していく中で、その合図とオシッコの条件付けが出来てきますよ。

 

だんだんと上達するオーナーとブヒ

フレンチブルドッグ

New Africa/Shutterstock

 

あるオーナーさんから、こんな声が届きました。

「うちの子(6歳)、前までは一緒にホテルに泊ってもトイレじゃないところでチーッとやってしまってましたが、なぜか一昨年からどのホテルに泊まってもちゃんとホテルに置いてあるトイレトレーの上でしてくれるようになりました…。

 

すごく感動するとともに、どんな心境の変化があったの?と不思議でした」

 

これは嬉しいですよね。どうして出来るようになったか…その理由として考えられるのは、以下の2つです。

 

・オーナーさんが、愛ブヒのトイレが成功しやすい状況を作れた。失敗はしながらも、その次のときには、成功しやすい状況を作る日々を積み重ねていた。

 

・愛ブヒも少しずつ、家以外でのトイレシーツのルールを覚えてきた。

 

すべてのトレーニングは積み重ねです。もし望ましい行動が増えてきたのなら、それはオーナーさんが、望ましい行動を取りやすい環境を整えた影響が大きいのです。

 

逆を言えば、何年経っても上達どころか、悪化していく場合だってあります。

 

例えば、ホテルに到着後、すぐにベッドに乗せるとオシッコをしてしまうブヒがいるとします。その子を毎回、部屋に着いてすぐベッドにあげていたら… ベッド=オシッコが強化されてしまいますよね。

 

はじめから完璧になど出来ません。チャレンジしながら、失敗の経験を活かす(オーナーさんが、ですよ)日々を繰り返すことで、少しずつ、共に上達していけるのです。

 

失敗してはいけない状況ではマナーパンツを有効活用! 

オムツをするフレンチブルドッグ

Larissa Chilanti/Shutterstock

 

「失敗はつきもの。チャレンジを繰り返しながら成長していこう!」なんて言いつつも、全面カーペットの友人宅でのチャレンジなんて難しいですよね。

 

絶対に失敗させてはいけない場所では、粗相に備えた準備をしておくほうが良いでしょう。

 

例えば、マナーバンドやマナーパンツ、オムツなどは、もしもの粗相にも対処できます。はじめは嫌がる子も多いので、洋服を着せるのと同じように、日頃から慣れておくと便利です。

 

最近では、上手にトイレが出来る子でも、レストランの店員さんに安心してもらうために、あえてマナーパンツを着用させて入店するオーナーさんもいるそうです。

 

決して、“パンツ=おもらしする子”ではなく“みんなが安心できる”目的で気軽に付けるのも、良いことかも知れませんね。

 

こんなときは専門科に相談

フレンチブルドッグ

Patryk Kosmider/Shutterstock

 

排泄の失敗は、トレーニングで改善する場合もあります。しかし、実は腎臓など体内の不調によって失敗してしまうケースも数多くあります。

 

うまくいかないな、今までと違うな、なんだかおかしいなと思ったら、獣医さんやプロのドッグトレーナーなどに相談しましょう。皆さんを支える仲間は、身近にたくさんいます。

 

ドッグトレーナーに依頼をする場合も、家庭犬のトイレトレーニングに関する行動修正の豊富な経験を持っているか、学術的、科学的知識をもって動物福祉と動物への倫理に基づいた指導を安全に行える人材かどうか、オーナーさんが確認をするようにしましょう。

 

PERRO株式会社 代表取締役 大久保羽純

PERRO株式会社 代表取締役

SUNNY Dog Training Partner代表 大久保羽純

米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー

日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「犬と人の心をつなぐトレーニング」を広めている。「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、しつけ方教室を始め、各種ドッグイベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の暮らしを楽しいものにする活動を行っている。

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