【犬がトンビにさらわれた】飼い主は街でも上空に注意を!
お散歩中やドッグランではトラブルや危険を避けるために多くのことに目を配っている私たちですが、完全に意識外にある場所があります。それは空。空から降るものには雨や雪、雹など色々あるけれど、そもそも荒天時に屋外で相棒と過ごすことはかなりレア。だから晴れた日の日中、屋外でブヒと過ごしている際に上空に注意を払うなんてことはありませんでした。けれど先日驚きの話を聞き、今後は上空にも目を光らせるべきだと痛感したのです。
よく行くドッグランでチワワさんが…

Lee waranyu/shutterstock
お友達の多頭飼いブヒのママさんが数日前Instagramに、“お出かけ先で一番体が小さい愛ブヒの周囲をトンビが狙いを定めたように旋回し、不穏に感じてすぐに抱き上げた”という投稿をしていました。
その時はそのママさんのユーモア溢れる写真に笑ったものの、後日筆者がいつも行くドッグカフェで戦慄する話を聞いたのです。
それは筆者も頻繁にブヒ連れで訪れるドッグランがある海沿いの公園でのこと。

HarryKiiM Stock/shutterstock
小さなチワワがオーナーさんの目の前でトンビに攫われ、そのまま連れ去られてしまったのだとか。
悲しいことですがその子は帰って来ていません。
たまたまドッグカフェのお客さんがその現場にいたらしく、こういうことがあったからあの公園に行く人には注意するように教えてあげて、と言われたそう。

HarryKiiM Stock/Shutterstock
ちなみにその公園は大阪市内から川1本挟んだ場所にあり、今までトンビを見かけたことはありませんでした。
何より、トンビが動いている犬を襲ったことに驚いたし、市街地に生息していることも知りませんでした。
いくらトンビが大型の猛禽類とはいえ、超小型でも犬を襲うなんてにわかには信じられなかったけれど、調べるといくつか事例があるのですね。
それに、トンビって私たちが想像している以上に生息範囲が広かったのです。
海岸や河川、河口付近にご用心。

Annette Shaff/Shutterstock
時々おもしろ動画で食べようと手にしたハンバーガーをトンビに掻っ攫われる映像がありますが、食べ物なら笑い話にもなります。
けれどそれが愛犬なら…想像しただけで背筋が凍りますよね。
でもトンビってスズメやハトほど身近な鳥じゃないよねなんて油断してはいけません。

Taisya Korchak/Shutterstock
改めてトンビについて調べると、日本では沖縄地方のみ稀なものの、全国で生息し繁殖しています。
オスは全長59cm、メスは全長69cmと日本の猛禽類の中では大型で、特にメスが翼を広げると1.6mにもなる…。
いや、それもう成人女性サイズでめちゃくちゃデカいやんか!

Jsnow my wolrd/Shutterstock
自然界でのあだ名は「掃除屋」で、動物の死骸などを食べることからその名がついたそう。
そのため動物の死骸が多い水辺に多く生息し、海岸や河川、河口でよく見られますが、雑食ゆえに残飯も食べることから住宅地で遭遇することも多々。
さて、ここまでは簡単なトンビの紹介ですが、実は元来トンビは警戒心が強い性格ゆえに人を襲うことは滅多にありませんでした。

Umaporn Tepumong/Shutterstock
しかし近年餌付けなどで人に慣れたトンビが人の食べ物を奪ったり、人間や人が連れている犬を襲うようになったのです。
実際に調べると愛犬がトンビに狙われたという事例は過去にも多数あり、その多くはチワワやトイ・プードルといった超小型犬。
トンビがどの程度までの重量を運べるのかはわかりませんが、トンビに愛犬が攫われるというのはあり得ない話ではないのです。
フレブルだから大丈夫、なことはない。
犬の中でも筋肉質で知られる我らがフレブルは、見た目よりも重たい中型犬。
だからトンビが連れ去るなんて不可能だろうと思いますよね。
けれど中には小柄な子もいれば、まだパピーだっています。
それに、連れ去らなくとも背中にあの鋭い爪を立てられると、それだけでも大ダメージ。

Pilar_revilla/shutterstock
ネットで「トンビ 爪」で検索すれば一目瞭然ですが、あの爪だと必ず怪我をするし、腐肉や死肉を食べるトンビの爪には多くの菌がついていることも。
それにトンビは鷹の一種で、飛行速度もかなりのもの。
狙いを定めて飛んできたら人間のスピードで追いつき追い払うなんてできるものではありません。

Sharon van der Deijl/shutterstock
なお、トンビはカラスより知能が高いとされ、カラスが人間だと6〜8歳程度の知能を持っていると言われているので、「襲える範囲のサイズかどうか」を見分けることもできるはず。
普段トンビを見かけない地域でも、水辺に愛ブヒと出かけることは結構あると思います。
その際は絶対にリードを外さず、ドッグランでは上空にも気を配ることを心がけてくださいね。
おわりに

Bussakorn Ewesakul/Shutterstock
トンビに襲われた犬は可哀想ですが、トンビが悪いわけではありません。
きっと彼らも生きるためにリスクを冒して生き物を狙うのでしょう。
その背景には自然破壊による餌や住処不足があり、私たち人間がそうさせてしまっているのかも。

Tienuskin/shutterstock
昨今は猪や熊が餌不足によって市街地に姿を表すニュースが増えていて、野生動物と愛犬が遭遇する可能性も高まっています。
その時にどう愛犬を守るか、それに、野生動物が今までのように暮らせる環境を守ることを含めて考える時が来たのかもしれませんね。
*トンビは正式にはトビと呼び、タカ目タカ科に属する鳥類。季節的な移動はせず同じ地域に一年中生息して繁殖をする留鳥です。
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