フレンチブルドッグ「多頭飼い」の大変さを正直に話す〜ある飼い主の経験〜
フレンチブルドッグが大好きなみなさんにとって、いちどは憧れるであろう「多頭飼い」。たしかに、たくさんのフレブルと暮らす分だけ、楽しさも倍!倍!!
しかし、それと同じくらい大変なことも多いのです。
今回は、フレンチブルドッグ3頭と暮らす編集部が、「多頭飼いの大変さ」をご紹介します。
1、ごはんを食べるスピードが違う

Plyushkin/shutterstock
フレンチブルドッグは、とても個体差が出やすい犬種。
3頭いれば、食べる量やスピードも違います。
また、食べることが大好きなフレンチブルドッグは、食事で“もめる”ことも大変多いのです。
我が家の場合は、1頭は食べるスピードが早く、ほかの2頭はほぼ同じスピード。
たとえば、以下のように仮名をつけるとしましょう。
長男:A男
次男:B男
三男:C男
(じつは、全員男の子!)
同じタイミングで食べさせたら、大ゲンカに

anetapics/shutterstock
ふだんは仲良しな3頭ですが、一度だけ食事を通して大ゲンカをしたことがあります。
当初は、3頭並んで全員同じタイミングでごはんを食べていました。
なぜなら、人間と同じように、みんなでワイワイ食べた方がいっそう楽しいと思ったからです。
ところが…
一足先に食べ終えたA男が、まだ食べているC男のごはんを横取りしようとして大ゲンカに発展。
犬同士がケンカをしたときは、とりあえずすぐに中断させ、お互いが見えない場所に移動することが大切。
悪さをしたA男を別の部屋に移動させ、叱りました。
[対策] 3頭が食べる場所とタイミングをずらす

Aneta Jungerova/shutterstock
この一件があって以来、3頭が食べる場所とタイミングをずらすようにしました。
もっとも食べるスピードが早いA男を、リビングで。
ほぼ同じスピードで食べる2頭(B男・C男)は、キッチンで。
また、食べ終わるタイミングが同じになるよう、リビングで食べているA男(食べるスピードが早い)は、少し遅れて「よし」の合図を出すようにしています。
[結果]それからケンカはなくなった
このように、3頭の食べる場所とタイミングをずらことで、ケンカをしなくなりました。
何度かくり返していると、「自分が食べる場所」がわかってくるようで、ごはんの支度をしていると、「A男はリビングへ」「B男とC男はキッチンへ」自然といくようになりました。
2、遊びたいとき、休みたいとき…気分がバラバラ

Goldschmidt Photography/shutterstock
フレンチブルドッグに限らず犬たちにも、「気分」はあります。
いまは遊びたくない、思いっきり遊びたい、甘えたい…それぞれの「今の気分」は、つねに違うのです。
それを無視して放っておくと、どちらかが非常に強いストレスを抱えてしまうことに。
たとえば、いまは眠りたい子に対し、もう1頭が遊びを要求したら…気分はよくありませんよね。
[対策1]休みたそうな子は、別の部屋へ移動させる

Patryk Kosmider/shutterstock
明らかに休みたそうにしている子に対し、だれかがちょっかいを出したときは、3分ほど様子を見るようにしています。
しばらく経ってもイヤそうにしているときは、休みたがっている子を寝室へ移動させます。
すると、ぐっすり眠ってくれてリラックスしている様子です。
その間、ほかの2頭はおもちゃで遊んだり、好き勝手やってくれています。
[対策2]全ての部屋を開けっ放しに
我が家の場合、リビングと寝室の扉をつねに開けっぱなしにしています。
なぜなら寝室で寝ていた子も、楽しそうな声が聞こえたり、十分な睡眠をとったあとに、勝手に戻ってくるからです。
[結果]自分でコントロールするようになった(?)

Patryk Kosmider/shutterstock
それをくり返していたら、寝たいときは勝手に寝室へ行き、遊びたいときはリビングへくるようになりました。
フレンチブルドッグは自分でメンタル管理ができるのか…?と疑問に思うほど、本能のままに「いまの居場所」を見つけているようです。
3、お風呂もそうじも、全て倍!倍!!

Tienuskin/shutterstock
あたりまえですが、多くのフレンチブルドッグと暮らしているほど、いろんな対応が倍・倍になります。
お風呂も3回いれる
3頭と暮らす我が家の場合、お風呂も3回いれることになります。
もちろん、使うタオルは3枚。ドライヤーで乾かすのも3回。なかなか汗だくです。
落ちる被毛の量も3倍
短毛のフレンチブルドッグは、とても被毛が抜けやすいですよね。
換毛期はとくにスゴイです。
1日3回掃除機をかけても、足りないほど。
「今日吸い取った被毛で、1頭分のオブジェが作れるそうだな」なんて毎回思います。力太郎みたいに。
それだけ、おそうじも大変なのです。
だからこそ、多頭飼いは楽しい!

Kirill Vasilev/shutterstock
大変な分だけ、喜びは大きいもの。
常に「どうすれば全員が楽しく暮らせるか」を考え、それが成功したときには何とも言えない喜びがあります。
最初に述べたごはんを食べるスピードにしても、みんなで乗り越えたときの達成感はとても大きいです。
これは多頭飼いにしか味わえない喜びなのかもしれません。
とにかく笑う時間が多くなる

anetapics/shutterstock
お笑い要素満載のフレンチブルドッグが3頭いるわけですから、楽しさももちろん3倍(それ以上!)です。
みんなで遊ぶ姿は大変微笑ましいですし、誰かをかばう瞬間なんかは、とても感動します。
それにやっぱりフレンチブルドッグはみんな甘えん坊ですから、3頭いっぺんに「なでて〜!」とすり寄ってくるときは、もう天国です。
オナラの音も、イビキのボリュームも3倍なわけですから、毎日がとてもにぎやかですよ。
最後に…

I T A L O/shutterstock
今回は、あくまでもフレンチブルドッグ3頭と暮らす飼い主の一意見。
100頭いれば100通りの性格がありますから、今回ご紹介したことが全てではありません。
フレンチブルドッグを多頭飼いすることは、決して楽なことではありませんが、大変なこと以上に、想像を絶する楽しいことや感動がたくさん待っているのは事実です。
個体差がとくにあらわれやすいフレンチブルドッグたち。
フレンチブルドッグはどういう犬種なのか、我が子はどんな性格か。
それをしっかり理解した上で多頭飼いをすれば、とっても素敵なフレブルライフが待っていると思います。
多頭飼いをしているみなさん、そうですよね!?
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