2023年1月13日3,979 View

Q大量にフケが出る!これって 皮膚の病気なの? 【ブヒの健康Q&A】

「病院に行くまでもないかな…? でも気になる」といった症状やささいな疑問について、獣医師の小泉しずかさんが解説する連載『かゆいところに手が届く!ブヒの健康Q&A』。今回のテーマは“フケ”。寒い季節だと、人間も地肌が乾燥してフケが増えたりしますが、ブヒの場合はどうなのでしょう? 果たして皮膚の病気などが潜んでいる可能性は?

ブヒの健康Q&A

冬まっただ中。私達も乾燥が気になる季節になりました。

 

そんな中、日々の愛ブヒとのスキンシップでフケが気になる!という方も増えてきたのではないでしょうか?

 

フケが出ていると皮膚の病気? それともアレルギー?と不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、実は原因は様々。

 

今回は、気になるフケの原因や病院へ行くべきタイミング、注意すべき点などについてお話していきます。

 

フケってそもそも何?

フレンチブルドッグ

Stefan Holm/Shutterstock

 

フケは、古くなった皮膚が剥がれ落ちたもの。そのため、私達人間と同じように少量であれば、正常な状態でも発生します。

 

毛をかき分けたとき、わかるくらいのフケが見える、あるいはブラッシング直後にフケが目立つ、ということであればそれほど気にしなくてよいでしょう。

 

ただし、量が多く常に目立つようであれば注意が必要です。

 

フケの原因

フレンチブルドッグ

Vershinin89/Shutterstock

 

フケが発生する原因としては、以下のようなものがあります。

 

・乾燥

・不適切なスキンケア

・不適切な食事

・皮膚疾患

・内分泌障害

 

特に冬場に多くみられるのが、乾燥が原因のフケ。この場合は保湿剤を使用することや部屋を加湿することなどで改善されることがほとんどです。

 

保湿剤はかかりつけの病院で、どのようなものが良いか相談されることをおすすめします。

 

不適切なスキンケアとは、シャンプーをやりすぎたり、使っているシャンプーが合わなかったりして、乾燥を引き起こしてしまっていること。

 

シャンプーの回数を少なくしたり、もしシャンプーを変えたばかりなのであれば使用を中止することで改善される可能性も。

 

サンマ

Lenasirena/Shutterstock

 

食事では、オメガ脂肪酸が不足すると皮膚や被毛が健康に保たれず、結果としてフケが増加する可能性があります。

 

オメガ脂肪酸が豊富なマグロやサンマ、イワシなどの魚、えごま油・亜麻仁油などオイルなどを、ごはんに取り入れてみてはいかがでしょうか。ただし、オイルはカロリーが高くなりすぎないよう摂りすぎには気をつけてください。

 

フレンチブルドッグ

MeBream/Shutterstock

 

フケが大量に出る皮膚の病気には、疥癬、皮膚糸状菌症、ツメダニなどの感染性皮膚炎、アトピーやアレルギー性皮膚炎、脂漏症などが挙げられます。

 

また、元々皮膚疾患がある子の場合、ストレスなどによって免疫力が低下すると、フケが増加してしまうことも。

 

また、皮膚ではなく内分泌疾患でもフケが大量に出るケースもあります。

 

それが甲状腺機能低下症や糖尿病など。

 

甲状腺機能低下症の場合は、フケが増える他に、皮膚の黒色化や肥厚などもみられます。

 

さらに、元気がなくなったり、体重が増加して肥満傾向になったりと他の症状も出現することが多いです。

 

糖尿病の場合も、多飲多尿や体重減少など、フケ以外の症状が一緒に出ることが多いでしょう。

 

病院に行くべきタイミング

フレンチブルドッグ

Hryshchyshen Serhii/Shutterstock

 

このように、フケの原因は様々です。

 

フケが増えただけでなく、以下の症状がある場合には病気が潜んでいる可能性が高いので、早めに病院で診察を受けることをおすすめします。

 

・皮膚が赤い(炎症)

・脱毛

・かゆみ

・皮膚からの異臭

 

また、病院で診察を受ける前に以下のことを確認しておくと良いでしょう。

 

・いつからフケに気づいたか

・どのようなフケか(大きさやベタつきなど)

・皮膚のベタベタ感があるかどうか

・冬だけ、など季節性があるかどうか

・ブラッシングの頻度

・どのような食事を食べているか

・フケ以外の症状はあるかどうか

・最近シャンプーを変えていないか

 

さらに、病院では動物は緊張してかゆみを隠す場合もあるため、かゆがる様子などは事前に動画に撮っておき、それを診察時に見せるのもおすすめです。

 

フケの量の推移なども写真におさめておくと、経時的変化がわかりやすくて診察の際の目安になります。

 

原因の項で挙げたように、フケが増加すると感染性皮膚疾患も疑われます。

 

感染性かどうか不確定な場合は、同居している他の動物と隔離したり、ご家族の手指の消毒を徹底したり、部屋の掃除などを行って、感染が広がらないように注意しましょう。

 

まとめ

フレンチブルドッグ

Job Narinnate/Shutterstock

日常で気づきやすいフケ。乾燥やスキンケアなど、自宅で改善できることが原因である場合もあります。

 

ただし、単なるアレルギーなどにとどまらず、感染性や内分泌疾患といった他の病気であるも多いもの。

 

スキンシップやブラッシングをこまめに行い、しっかり観察することで、早期発見に繋がるので、ぜひご家族の皆さんで愛ブヒのフケチェックをしてみてくださいね。

 

獣医師:小泉しずか

獣医師:小泉しずか

2018年 日本獣医生命科学大学卒業。埼玉県内の動物病院にて勤務後、アイデックスラボラトリーズ株式会社にて臨床病理医として勤務。

 

 

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