フレブルの分離不安のトレーニング事情
以前当サイトのコラムにて、我が家の愛ブヒが分離不安症気味だと獣医師に指摘されたと書きました。その記事に今後は留守番トレーニングを頑張ると記したのですが、では現在トレーニングはどうなっているのかをつまびらかにしたいと思います。結論から言うと、現時点で、なんの進歩もしておりません…でも、でも言い訳させてっ!
立ちはだかった高い壁
我が家に迎えてすぐに剥離骨折からの手術という憂き目にあった筆者の愛ブヒ。
その怪我の影響もあり、当初予定していたお留守番トレーニングの計画は大幅に変更されました。
そもそも在宅仕事中心の私がほぼ家にいるので圧倒的に留守番が少ない我が家ですが、そのせいもあって先代ブヒも留守番が苦手で、2代目ブヒも先代と同様にすっかり留守番経験が少ない子として育っているのです。
しかし、去勢手術時にかかりつけの先生から分離不安気味であると指摘されて以降、まず日々の短い留守番から始めるように。
ものの5分の買い物から1時間程度の用事など、少しずつ不在にする時間を伸ばしながら地道にトレーニングを重ねていたのです。
が、その努力が総崩れになるアレがやってきました。
アレとは、そう、お正月休みです。
2024年暮れから今年にかけてのお正月休みは最大9日と非常に長く、その間は普段会社に勤める夫もお休み。
父ちゃんっ子の愛ブヒは大好きな父ちゃんとずっと一緒に過ごせる日々に大喜び。
お出かけや帰省ももちろん愛ブヒ同伴なので、留守番が一切ない9日間がやってきたのです。
寝ても覚めても誰かいる。しかも大好きな父ちゃんがずっといる。
さて、その結果どうなったかといえば、地道なトレーニングは何処へやら。
またすっかり甘えん坊の留守番大嫌いボーイへと戻ってしまったのです。
はぁー(ため息)。
しかしお正月明けなどの長期休暇後に分離不安になるフレブルは多いので、また1からトレーニングを積み重ねるしかありません。
でも、一方で異なる考え方もあることを知ったのです。
お留守番がないという幸せ
留守番が得意か苦手かは性格ももちろんあるかと思いますが、何より大きいのは経験の差です。
毎日家族が仕事などで家を空けるおうちのブヒは否が応でも留守番が日常になるし、我が家のように留守番がレアな子の場合はなかなか家族の不在に慣れないのは当たり前のこと。
けれど、ある時友人が我が家の愛ブヒにこう言ったのです「お留守番が少なくて幸せだね」と。
その友人は長く一緒に暮らした愛犬が病気と診断されてから虹の橋へと旅立つ半年の間、仕事の9割をセーブし愛犬と一緒に過ごすことを選択しました。
これは友人が個人事業主だからできたことかもしれないけれど、一緒に過ごす時間が増えたことで愛犬がこんなにも喜ぶことを痛感したと語っていました。
当然、だからといってすべてのペットオーナーさんが在宅仕事に切り替えるなんて不可能です。
仕事をするからこそ愛ブヒの暮らしをサポートできるわけで、留守番はどうしたって必要なことであるのは疑いようのない事実。
ただ、一緒にいられる環境にあるのに、あえて無理に留守番をさせる必要もないんじゃないかとも思ったんです。
そりゃあね、日々の買い物や用事などで家を空けることはあります。
でも、あえて留守番に慣れさせるために無理に愛ブヒをひとりにする時間を作るというのも、なんだか違う気がしてしまう。
けれどお留守番はできるようになってほしい。
このジレンマの間で心が揺れ動き始めたのです。
海外の事例を参考にしてみる
この記事を読んでくださる方の中には、筆者のように毎日愛ブヒを留守番させることがなく、それゆえに留守番が苦手な分離不安傾向のあるフレブルと暮らす人も少なくないかと思います。
留守番慣れしてほしい、でも無理矢理留守番の時間を作り出すのもどうかしら。
そう迷った時、筆者は海外の動物愛護法を参考にしました。
例えばスウェーデンでは愛犬を5時間以上留守番させてはいけない法律があり、ドイツでは犬に4時間以上留守番させるのは好ましくないとされています。
そのためスウェーデンではペットシッターが非常に身近な存在のようですが、この4〜5時間くらいの留守番、というのをひとつの目標にするのはどうかなと考えたのです。
特別なケースを除き、日常の用事や打ち合わせ、取材などは5時間以内で終わることが大半。
それ以上になる場合は家族と時間を調整して入れ違いで外出したり、それも難しい場合は愛ブヒがよく懐いている近所の友人にシッターをお願いするなどの方法を取るのはどうかと。
逆にいえば、少なくとも4〜5時間程度の留守番はできるようにトレーニングをする。
そういう目安ができたので、トレーニングに目標ができました。
普段留守番が圧倒的に少ない家庭の場合いざ留守番訓練をするとなっても目標が定まりにくいですが、ひとつの指針として目標時間を決めてみると、トレーニングの着地点が見えるので取り組みやすいです。
どんなトレーニングでも目標の有無は取り組み方を左右しますが、筆者と同じような環境の人はぜひ参考にしてみてくださいね。
おわりに
分離不安症からの脱却はなかなか難しいけれど、石の上にも3年という言葉があるように、我慢強く取り組むこと。
それには目標が大事です。
筆者と同じく愛ブヒの分離不安症を危惧している方、焦らずじっくり腰を据えて一緒に頑張りましょうね!
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
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